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移項を使った解き方 ── 教科書頻出の違い 3 ペア

中1数学(数学)の「移項を使った解き方」で混同しやすい比較ペアを 3 組、比較表と「なぜ違うか」「混同しやすいポイント」「テスト頻出」までセットで整理しました。

この章の比較ペア(まとめ表)

比較ペアAB
移項と係数で割る操作の違い移項係数で割る
符号を変える項と変えない項の違い移項した項そのままの項
等式の性質を使った解き方と移項を使った解き方の違い等式の性質で解く移項で解く

1. 移項と係数で割る操作の違い

比べる軸移項係数で割る
対象になる項+や−でつながった項×でつながった係数
操作のしかた符号を変えて反対側の辺へ移す両辺を係数で割る
符号の扱い+は−、−は+に反転する符号は基本変わらない(割る数で決まる)
もとになる等式の性質両辺に同じ数を足す/引くのショートカット両辺を同じ数で割る操作
使う場面文字の項と数の項を左右に分けたいときax = b を x = b/a の形にしたいとき
解く手順での位置ステップ①(最初)ステップ③(最後)
代表的な誤答3x+2=8 を 3x=8+2 とする(符号を変え忘れ)5x=10 を x=10−5 とする(割らずに引いてしまう)

なぜこの違いが生まれたのか

移項も「両辺で割る」も、もとはどちらも等式の性質のショートカットです。ただし、+や−でつながった項は「両辺に足す/引く」で消せるので符号を変えて反対側へ移す形になり、×でつながる係数は「両辺で割る」ことでしか消せないため、移項では処理できないのです。

混同しやすいポイント

3x の「3」を移項して 3x=15 を x=15−3 のようにしてしまう間違いが多いです。×でつながる係数は移項できない、+−でつながる項だけが移項対象、と覚えましょう。

テストでの聞かれ方

「次の式を解きなさい」という基本問題のほか、誤答例を示してどこが間違いかを指摘させる出題が定番。3x+2=8 の誤答「3x=8+2」や、5x=10 の誤答「x=10−5」のどちらの操作を間違えたかを問う形でよく出ます。

2. 符号を変える項と変えない項の違い

比べる軸移項した項そのままの項
辺の移動反対側の辺へ移す同じ辺に残る
符号の変化+↔−に反転する符号は変えない
例(x+5=12)+5 → 右辺へ移して −5 になるx はそのまま左辺に残る
例(5x−3=2x+9)+2x→左辺で−2x、−3→右辺で+3左辺の 5x と右辺の +9 はそのまま
操作後にすること反対側で同類項として整理するそのまま整理を待つ
確認のタイミング移した直後に符号反転をチェック整理のときにまとめて確認

なぜこの違いが生まれたのか

移項は「両辺に同じ数を足す/引く」操作の結果だけを書いた省略形です。たとえば x+5=12 の両辺から5を引くと x=12−5。この「+5を消して右辺に−5を書く」結果だけを表したのが移項なので、移した項だけ符号が反転し、動かさない項は何も変わらないのです。

混同しやすいポイント

x+5=12 を x=12+5 と書いてしまうのが典型ミス。移した項は必ず符号が変わる、動かさなかった項は符号そのまま、と分けて確認しましょう。

テストでの聞かれ方

「次の方程式を移項を使って解きなさい」「下線の項を移項するとどうなるか」という形で、符号反転が正しくできているかを採点ポイントにする問題が頻出。5x−3=2x+9 のようなx両辺型で確認させる出題も定番です。

3. 等式の性質を使った解き方と移項を使った解き方の違い

比べる軸等式の性質で解く移項で解く
書き方両辺に+や−する操作を毎回書き出す項を反対側に移すだけで省略する
根拠等式の性質①②をそのまま使う等式の性質①②のショートカット
手間毎回両辺に同じ操作を書くので大変短く速く書ける
符号の扱い足す数・引く数で決める移した項の+−が反転する
例(x+5=12)両辺から5を引いて x=12−5+5を右辺へ移して x=12−5
ミスしやすい点両辺に同じ操作を忘れる符号を変え忘れる
学習の順序先に学ぶ基本のやり方次に学ぶ実用的なやり方

なぜこの違いが生まれたのか

両方とも同じ等式の性質がもとになっています。「両辺に同じ数を足す/引く」と項が消えますが、毎回これを書くのは大変。そこで結果だけを書くショートカットとして移項が生まれました。だから x+5=12 を解いたとき、どちらの書き方でも答えは x=7 で一致するのです。

混同しやすいポイント

移項を「魔法のルール」と思い込み、なぜ符号が変わるのかを答えられないのが落とし穴。「両辺に反対の数を足して項を消す操作を省略しただけ」と理解しておきましょう。

テストでの聞かれ方

「x+5=12 を等式の性質を使って解きなさい」「同じ式を移項で解きなさい」と二つの書き方を並べて答えさせる出題が定番。記述問題で「移項するとなぜ符号が変わるのか」を説明させる形でも問われます。

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出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(数学)の核となる事実と概念データに基づく整理。
  • 編集方針:教科書頻出の混同ペアを、比較表と背景説明、混同ポイント、テストでの問われ方までセットで提示しています。
  • 最終更新:2026-06-27