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光の屈折と全反射 ── 教科書頻出の違い 3 ペア

中1理科(理科)の「光の屈折と全反射」で混同しやすい比較ペアを 3 組、比較表と「なぜ違うか」「混同しやすいポイント」「テスト頻出」までセットで整理しました。

この章の比較ペア(まとめ表)

比較ペアAB
空気→水・ガラスと水・ガラス→空気の違い空気→水・ガラス水・ガラス→空気
入射角と屈折角の違い入射角屈折角
屈折と全反射の違い屈折全反射

1. 空気→水・ガラスと水・ガラス→空気の違い

比べる軸空気→水・ガラス水・ガラス→空気
光の進む向き疎(そ)な物質から密(みつ)な物質へ密(みつ)な物質から疎(そ)な物質へ
曲がる向き法線(ほうせん)に近づく向きに曲がる法線から遠ざかる向きに曲がる
入射角と屈折角の大小屈折角 < 入射角屈折角 > 入射角
光の速さ(イメージ)速い→遅いに変わる(ブレーキ)遅い→速いに変わる(加速)
全反射が起こるか起こらない(絶対に起こらない)入射角が臨界角より大きいと起こる
身近な例プールの底に光がさしこむ/太陽光が水面から水中に入る水中の魚や石が浅く見える/ストローが折れて見える

なぜこの違いが生まれたのか

光は密な物質(水・ガラス)のなかをゆっくり進む性質があります。空気から水に入ると光にブレーキがかかり、進む向きが法線側に寄ります。逆に水から空気へ出ると速くなるので、法線から遠ざかる向きに曲がります。曲がり方の向きが逆になるのは、光の速さの変わり方が逆だからです。

混同しやすいポイント

「水に入ったら必ず大きく曲がる」と覚えてしまうこと。実際は向きによって曲がり方が逆になります。また、入射角・屈折角を「境目の面」から測ってしまうミスも多いですが、必ず法線から測るのがルールです。

テストでの聞かれ方

「空気から水に光が斜めに入った。入射角と屈折角ではどちらが大きいか、理由も書きなさい」のように、向き+大小+理由(法線に近づく/遠ざかる)をセットで聞かれます。図で入射光・屈折光・法線を作図させる問題も頻出です。

2. 入射角と屈折角の違い

比べる軸入射角屈折角
どの光の角度か境目に入ってくる光(入射光線)の角度境目から出ていく光(屈折光線)の角度
どこから測るか境目に立てた法線から測る境目に立てた法線から測る
光が進む位置境目より手前(入る側)の物質の中境目より先(入った後)の物質の中
空気→水のときの大小屈折角より大きい入射角より小さい
水→空気のときの大小屈折角より小さい入射角より大きい
ふえると何が起こるか(密→疎の向きのとき)入射角を大きくしていくと屈折角もふえ、ある角度をこえると全反射になる水→空気でちょうど90°になるときの入射角が臨界角

なぜこの違いが生まれたのか

屈折を考えるときは「曲がる前」と「曲がった後」を区別する必要があります。入射角は境目に入る前の光の角度、屈折角は境目を通った後の光の角度です。どちらも光線そのものと境目の角度ではなく、境目に垂直な法線から測ると決めることで、世界中で同じルールで角度を比べられます。

混同しやすいポイント

光線と境目の面との角度を「入射角」だと答えてしまうミスが非常に多いです。正しくは法線と光線がつくる角。また、入射角と屈折角が同じ側にあると思い込み、図で取り違える生徒もいます。

テストでの聞かれ方

図に光の道筋を描かせ「入射角はどれか/屈折角はどれか」を選ばせる問題、または「入射角が30°のとき、屈折角は30°より大きいか小さいか」を理由つきで答えさせる問題が定番です。必ず法線から測ると書ければ満点を取りやすいです。

3. 屈折と全反射の違い

比べる軸屈折全反射
光のゆくえ境目で曲がって相手の物質に進んでいく境目ですべて反射し、空気側に出ない
起こる条件(向き)空気→水・ガラスでも、水・ガラス→空気でも起こる密→疎の向きのときだけ(水→空気、ガラス→空気)
入射角の条件疎→密(空気→水・ガラス)はどんな入射角でも起こる。密→疎(水・ガラス→空気)は入射角が臨界角より小さいときだけ起こる密→疎で、入射角が臨界角より大きいときに起こる
臨界角との関係屈折角が90°より小さいうちは屈折屈折角が90°を超えようとすると全反射
代表的な臨界角条件によって屈折角は変化水→空気:約49°、ガラス→空気:約42°
身近な例・応用ストローが折れて見える/魚が浅く見える/虹の色分かれの一部光ファイバー(インターネット・内視鏡)/ダイヤモンドの輝き/水中から見上げると円形に空が見える

なぜこの違いが生まれたのか

光が密な物質から疎な物質へ進むとき、入射角を大きくしていくと屈折角も大きくなり、ある角度(臨界角)で屈折角がちょうど90°になります。それより入射角を大きくすると、もう空気側へ出る道が残っておらず、光は境目で完全に反射するしかなくなる。これが全反射です。屈折と全反射は同じ屈折のルールの延長線上でつながっています。

混同しやすいポイント

「全反射は空気から水に入るときにも起こる」と勘違いするケース。全反射は密→疎(水→空気、ガラス→空気)の方向だけです。また、臨界角を「全反射が起こる最大の角度」と覚えてしまう生徒もいますが、正しくは屈折角が90°になるときの入射角です。

テストでの聞かれ方

「全反射が起こる条件を、光が進む向きと入射角の大きさの2つの観点から説明しなさい」「光ファイバーが長距離で情報を運べる理由を全反射という語を使って答えなさい」など、条件+臨界角+応用例のセットで聞かれます。

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出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(理科)の核となる事実と概念データに基づく整理。
  • 編集方針:教科書頻出の混同ペアを、比較表と背景説明、混同ポイント、テストでの問われ方までセットで提示しています。
  • 最終更新:2026-06-27