SVOO の基本形
「(人) に (もの) を 〜する」
※「人」が先、「もの」が後の語順
仕組み
英語の基本5文型のうちの第4文型
目的語1(O₁)= 人(him, her, me, us など)
目的語2(O₂)= もの(a book, money, English など)
日本語の「彼に プレゼントを あげる」と語順が同じ
→ I gave him a present.
SVOO で使われる主な動詞
| 動詞 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| give | (人に) (ものを) あげる | I gave him a book. |
| show | (人に) (ものを) 見せる | She showed me her picture. |
| tell | (人に) (ことを) 話す・教える | He told us a story. |
| teach | (人に) (教科を) 教える | She teaches us English. |
| send | (人に) (ものを) 送る | I sent her a letter. |
| lend | (人に) (ものを) 貸す | Can you lend me a pen? |
| buy | (人に) (ものを) 買う | He bought me a present. |
| make | (人に) (ものを) 作る | She made me a cake. |
| cook | (人に) (料理を) 作る | Mom cooked us dinner. |
| get | (人に) (ものを) 取ってくる | I got him some water. |
| ask | (人に) (ことを) 尋ねる | She asked me a question. |
肯定文の例
I gave him a present.(彼にプレゼントをあげた)
She showed me her picture.(彼女は私に写真を見せた)
He told us a story.(彼は私たちに話をしてくれた)
She teaches us English.(彼女は私たちに英語を教えている)
My mother bought me a new bag.(母は新しいかばんを買ってくれた)
Will you lend me your dictionary?(辞書を貸してくれる?)
Please tell me your name.(名前を教えて)
SVOO → SVO + to / for への書き換え
SVOO の文は、「もの」を前にして「人」を後ろに置く形に書きかえできる
SVOO:I gave him a present.
→ SVO + to:I gave a present to him.
→ どちらも同じ意味
動詞によって to か for かが違う
give, show, tell, teach, send, lend, pass, write
→ 相手に 届く必要がある動作
I gave him a present. → I gave a present to him.
She showed me her photo. → She showed her photo to me.
He sent me a letter. → He sent a letter to me.
She teaches us English. → She teaches English to us.
buy, make, get, cook, find, choose
→ 相手の ためにする動作(届けるとは限らない)
She bought me a hat. → She bought a hat for me.
He made me a cake. → He made a cake for me.
Mom cooked us dinner. → Mom cooked dinner for us.
I got him a coffee. → I got a coffee for him.
ask は特別 ── of を使う
She asked me a question. → She asked a question of me.
→ 中学では「ask は of」を覚えておけば十分
日常会話では asked me a question の語順が普通
SVOO の否定文と疑問文
否定文・疑問文の作り方は普通の文と同じ(動詞の処理のみ)
否定:I didn't give him a present.
疑問:Did you give him a present? — Yes, I did.
What did you give him?(何をあげた?)
Who(m) did you give the present to?(誰にあげた?)
代名詞のときの語順
人もものも普通の名詞:SVOO で OK
例:He gave Tom a book.
「もの」が代名詞のとき → SVO + to/for が好まれる
○ He gave it to Tom.
△ He gave Tom it.(不自然)
代名詞 it, them を SVOO の O₂ に置くと不自然
- SVOO は必ず 人が先、ものが後
- × I gave a present him.
- ○ I gave him a present.
- 日本語と同じ語順「彼にプレゼントを」
- to:相手に 届く動作(give, show, send, tell, teach, lend)
- for:相手の ためにする動作(buy, make, cook, get)
- 覚え方:to は「→」(届ける)、for は「♥」(〜のために)
- × I bought a book to him.
- ○ I bought a book for him.
- O₁(人)には 目的格を使う
- × I gave he a book. ○ I gave him a book.
- × She showed I her photo. ○ She showed me her photo.
- I→me、he→him、she→her、we→us、they→them
英語で使えるようにする練習
この単元は、説明を読んで終わりにすると定着しません。次の型を、主語・時・目的語を入れ替えながら声に出してください。
I gave him a book.
She showed me a picture.
My mother made us lunch.
- 人が先、物が後。
- give A B = give B to A と書き換えられる。
- make/buy は for を使う書き換えもある。
この章でつまずきやすいところ
SVOOは「人 → もの」の語順がカギだけど、英文を読んだり作ったりしている途中で、語順や前置詞、代名詞の形に手が止まる場面が多い文型です。ここでは、本文や問題に向き合っている最中の「迷い」を4つに整理します。
「人」と「もの」の順番をどちらが先か迷う
- つまずく場面:「彼にプレゼントをあげた」を英語にしようとして、I gave まで書いたところで止まる。a present が先か him が先か分からなくなり、I gave a present him. と書いてしまう。
- 克服のコツ:見分け方は「日本語の助詞『に』が付く方が先」と覚えること。「彼に プレゼントを」なら、『に』の付く「彼」(him) が動詞のすぐ後ろ、『を』の付く「プレゼント」(a present) がその後ろ。SVOOは日本語と同じ順番だと意識すると迷いが減る。
- ミニ例:「私に名前を教えて」→ Please tell me your name. 「me(私に)」が先、「your name(名前を)」が後。
書き換えで to と for のどちらを使うか迷う
- つまずく場面:I bought him a book. を SVO + 前置詞 の形に書きかえる問題で、ペンが止まる。give のときは to だった気がするけど、buy も to でいいのか自信が持てず、I bought a book to him. と書いてしまう。
- 克服のコツ:見分け方は「相手に届くか/相手のためにするか」。give, show, tell, send, teach, lend は相手にものが届く動作なので to。buy, make, cook, get は相手のためにする動作なので for。「to は『相手に届く』、for は『相手のために』」と頭の中でセットにすると迷いにくい。tell や teach も to の仲間で、tell the story to me / teach English to us のように使う。
- ミニ例:She showed me her photo. → She showed her photo to me.(見せて届ける/tell も同じ仲間で tell the story to me)/ He made me a cake. → He made a cake for me.(私のために作る)
「人」の位置に主格を入れたくなる
- つまずく場面:「私は彼に本をあげた」を作るとき、主語の「彼は」を he と訳す癖が抜けず、I gave he a book. と書いてしまう。「he だと変かな?」と感じても、me や him の使い分けに自信がなく、そのままにしてしまう。
- 克服のコツ:位置関係で覚えると安全。動詞の直後にある「人」は必ず目的格(me, him, her, us, them)。主語の位置にだけ主格(I, he, she, we, they) が来る。SVOOでは動詞の直後に来る「人」は必ず1か所だけ。そこに来た瞬間に I→me, he→him, she→her に切り替えると決めておく。
- ミニ例:× She showed I her photo. → ○ She showed me her photo.(動詞 showed の直後だから I ではなく me)
「もの」が代名詞のとき SVOO のまま並べてしまう
- つまずく場面:本文中に出てきた a book を it に置き換えて答える問題で、He gave Tom it. と書いてしまう。意味は通じる気がするけれど、なんとなく不自然に感じて手が止まる。
- 克服のコツ:位置関係のルールとして、「もの」が it や them のような代名詞のときは、SVOO のままだと不自然になるので SVO + to/for の形に書き換え、it や them を動詞の直後に置くのが自然。英語のリズム上、代名詞の it/them は文末に置かれにくいため、前置詞句より前(動詞の直後)に来る、と覚えておくとよい。
- ミニ例:○ He gave it to Tom.(it を動詞 gave の直後に置き、to Tom を後ろに)/ △ He gave Tom it.(不自然)
練習問題
SVOO の文を SVO + to / for の文に書きかえよ。
- I gave him a book.
- She bought me a hat.
- He showed us his picture.
- My mom made me a sweater.
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(1) I gave a book to him.
(2) She bought a hat for me.
(3) He showed his picture to us.
(4) My mom made a sweater for me.
- 父は私に時計をくれた。
- 彼女は私に英語を教えてくれる。
- 母は私たちに夕食を作ってくれた。
- その本を私に貸してくれる?
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(1) My father gave me a watch.
(2) She teaches me English.
(3) My mother made us dinner. / My mother made dinner for us.
(4) Can/Will you lend me the book? / Can you lend the book to me?
( ) に to または for を入れよ。
- He gave a present ( ) me.
- She bought a book ( ) her son.
- I sent a letter ( ) my friend.
- Mom cooked dinner ( ) us.
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(1) to (2) for (3) to (4) for
- I gave a book him.
- She bought a hat to me.
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(1) I gave him a book. または I gave a book to him.
(2) She bought a hat for me.(buy は for)
- 私は彼に本をあげました。
- 彼女は私に写真を見せました。
- 母は私たちに昼食を作ってくれました。
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(1) I gave him a book.
(2) She showed me a picture.
(3) My mother made us lunch.
まとめ
- SVOO:主語 + 動詞 + 人 + もの。
- 使う動詞:give, show, tell, teach, send, buy, make など。
- 書き換え:
- ・give, show, tell, send, teach → to
- ・buy, make, cook, get → for
- 代名詞は 目的格(him, her, me, us, them)
- 「もの」が代名詞の場合は SVO + to/for を使う。
もっと知る ── 発展・実生活(出典つき)
※ 教科書の内容に、信頼できる出典をもとにした発展・実生活・時事の話題を補足しています(教科書そのものではありません)。
SVOOの正式な呼び名は「二重目的語構文」発展
I gave him a present. のように目的語を2つとる動詞は、言語学では「二重目的語構文(double object construction)」と呼ばれます。him(人)は受け取る相手で「間接目的語」、a present(もの)は与えられるもので「直接目的語」とされ、英語では間接目的語(人)が先に来ます。
「I gave him a book」と「I gave a book to him」の意味の違い発展
教科書では「どちらも同じ意味」と習いますが、言語学では微妙な差があると考えられています。SVOOの形(him a book)は「相手がそれを所有するようになる」ことを、to を使う形(a book to him)は「ものが相手のところへ移動する」ことを強調するとされます。だから普通は両方使えますが、ニュアンスがほんの少し違うのです。
to と for を分ける言語学的な理由発展
give, show, send などが to をとり、buy, make, cook などが for をとるのには理由があります。to で表される相手は「受け取り手(recipient)」、for で表される相手は「恩恵を受ける人(beneficiary)」と区別されているのです。だから to は「相手に届く」、for は「相手のために」という教科書の覚え方と一致します。
「He gave Tom it.」がなぜ不自然なのか発展
教科書で「ものが代名詞のときは SVO + to/for が好まれる」と習います。これは英語の決まりで、直接目的語(もの)が it や them などの代名詞だと、二重目的語の形が不自然に聞こえると説明されています。だから ○He gave it to Tom. が自然で、△He gave Tom it. は避けられるのです。
「人を先に」と決めなくてよい言語もある実生活
英語は語順や to/for で「だれに」を表しますが、ドイツ語・ラテン語・ロシア語などは「与格(dative case)」という形を単語につけて相手を示すため、語順がもっと自由です。英語はもともと与格を持っていましたが中英語の時代に失われ、その代わりに語順と前置詞で相手を表すようになりました。
日本語の「に・を」が英語では語順に変わる実生活
日本語は「彼に プレゼントを」のように助詞「に」「を」で役割を示すので語順を変えても通じますが、英語は助詞がないぶん語順そのものが意味を決めます。だから I gave him a present. の「人→もの」の順番を守ることが、英語で正しく伝えるための大事なルールになります。
