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中学生の学習ノート教科書をもう一段くわしく

that 節 ── 〜ということ

「私はあなたが正しいと思う」「彼が来るのを知っている」── このような 「〜ということ」を表すのが that 節。「that + 主語 + 動詞」のひとかたまりで、文の中に小さな文を埋め込むイメージです。

that 節の基本形

公式
that 節
主語 + 動詞 + that + 主語 + 動詞 〜
「〜ということを…する」
※that の後にもう1つの文(主語+動詞)が来る。

仕組み ── 文の中に文を入れる

that 節は名詞のはたらき

「He is kind.」(彼は親切だ)という文を

「I think 〜」(〜と思う)の 目的語として埋め込む

→ I think that he is kind.(彼は親切だと思う)

that のかたまりが「〜ということ」という名詞のかたまりになる

肯定文の例

基本例文

I think (that) he is kind.(彼は親切だと思う)

I know (that) you are busy.(あなたが忙しいのを知っている)

She said (that) she would come.(来ると彼女は言った)

I hope (that) you are well.(元気でいることを願う)

I believe (that) he is honest.(彼は正直だと信じている)

We learned (that) the earth is round.(地球は丸いと学んだ)

He told me (that) he was hungry.(おなかが空いたと彼は私に話した)

that はよく省略される

省略可能なケース

特に think, know, hope, say, believe などの後では よく省略される

I think he is right. = I think that he is right.

I know you are busy. = I know that you are busy.

She said she was sick. = She said that she was sick.

→ 会話やくだけた文では that を省略するのが普通

→ テストでは that を入れて書くと安全

that 節と一緒によく使う動詞

動詞意味例
think that 〜〜と思うI think that he is right.
know that 〜〜を知っているI know that she is kind.
say that 〜〜と言うHe said that he was tired.
tell + 人 + that 〜(人)に〜と話すHe told me that he was busy.
hope that 〜〜を願うI hope that you'll come.
believe that 〜〜を信じるI believe that he is honest.
understand that 〜〜を理解するI understand that you're busy.
hear that 〜〜と聞いているI hear that she is famous.
learn that 〜〜と学ぶWe learned that water is H₂O.
find (out) that 〜〜と気づく/分かるI found out that he was right.

否定文と疑問文

否定文・疑問文の作り方

否定文:主節の動詞を否定(that 節の中ではなく外)

 例:I don't think that he is right.(彼が正しいとは思わない)

 日本語では「正しくないと思う」と言うが、英語では「正しいと思わない」と表現することが多い

疑問文:

 例:Do you think that he is right? — Yes, I do. / No, I don't.

 例:Did you know that she was sick?

that 節と感情の形容詞

be + 感情の形容詞 + that 節

I'm glad that you came.(来てくれて嬉しい)

I'm sorry that I'm late.(遅れてすみません)

I'm surprised that he passed.(合格して驚いている)

She was afraid that he might fail.

→ 「〜ということで感情を持つ」を表す

時制の一致

主節が過去なら that 節も過去に

I think that he is kind.(彼は親切だと思う)

I thought that he was kind.(親切だと思っていた)

She says that she will come.

She said that she would come.

He knows that I am busy.

He knew that I was busy.

→ 主節を過去にしたら that 節の動詞も 過去寄りに

that 節が主語になることもある

主語の that 節

That he is honest is true.(彼が正直なのは本当だ)

→ 堅い表現。実際は it を主語にすることが多い

It is true that he is honest.(同じ意味、こちらが自然)

It is important that you come.(あなたが来ることは重要だ)

It is clear that we won.(私たちが勝ったのは明らかだ)

つまずきポイント①:that の後は主語+動詞
  • that の後には 主語+動詞のセットが続く
  • × I think that he kind.(動詞がない)
  • ○ I think that he is kind.
  • that の後は完全な文(主語+動詞のセット)
つまずきポイント②:時制の一致
  • 主節が過去なら that 節も 過去寄りに
  • × He said that he is busy.
  • ○ He said that he was busy.
  • 例外:不変の真理(地球は丸い、太陽は東から昇る等)はそのまま現在形
つまずきポイント③:否定の位置
  • 「正しくないと思う」は、英語では「正しいと思わない」
  • × I think that he isn't right.(不自然)
  • ○ I don't think that he is right.(自然)
  • think, believe, suppose で特に頻出

英語で使えるようにする練習

この単元は、説明を読んで終わりにすると定着しません。次の型を、主語・時・目的語を入れ替えながら声に出してください。

型
that節の基本パターン
主語 + 動詞 + that + 文
音読して覚える例文

I think that English is useful.

She said that she was busy.

I know that he likes soccer.

よくあるミス
  • that の後ろは文の形。
  • think / know / say などの後ろで使う。
  • that は省略されることもある。

この章でつまずきやすいところ

that節は「that+主語+動詞」のかたまりで「〜ということ」を表す形です。読んでいる途中で「これは指示語のthat?それとも接続詞のthat?」と迷ったり、時制や否定の位置で手が止まったりしやすい単元なので、迷いやすい瞬間を整理します。

thatを「あれ/その」と思い込んでしまう

  • つまずく場面:I think that he is kind. を読んでいるとき、最初のthatを「あれ」「その」と訳そうとして、急に意味が通らなくなり手が止まる。指示語と接続詞が同じ形なので、本文の途中で混乱しやすい。
  • 克服のコツ:位置関係で見分けます。think/know/say/hope/believe など「思う・知る・言う」系の動詞の直後に置かれたthatは接続詞で、訳さず「〜ということ」のサインと考える。後ろに「主語+動詞」が続いていれば接続詞のthatだと判断できる。
  • ミニ例:I know that book.(あの本を知っている/指示語)と I know that he is busy.(彼が忙しいと知っている/接続詞)。thatの直後が名詞だけか、主語+動詞のセットかで役割が変わる。

thatの後ろにbe動詞を入れ忘れる

  • つまずく場面:「彼は親切だと思う」を英作文している途中で、I think that he kind. と書いてしまい、なんとなく言いたいことは伝わる気がして、そのまま次の問題へ進もうとしてしまう。
  • 克服のコツ:位置関係のルールとして、thatの後ろは必ず完全な文(主語+動詞のセット)になると決まっている。形容詞や名詞だけで止めない。書いたあとに「thatの右側だけ取り出して文として成り立つか」を声に出して確認すると気づける。
  • ミニ例:誤:I think that he kind. → 正:I think that he is kind. thatの右側「he is kind.」だけで一つの文になっていればOK。

主節を過去にしてもthat節を現在形のままにしてしまう

  • つまずく場面:He said that he is busy. と書いた瞬間、「saidは過去なのに右側はis…?」と一瞬違和感を覚えるが、日本語の「忙しいと言った」を直訳した感覚が残って、そのままにしてしまう。
  • 克服のコツ:時系列で揃えるのがコツ。主節の動詞が過去形なら、that節の動詞も過去寄り(is→was、will→would、知っている→knew など)にスライドさせる。ただし「地球は丸い」のような不変の事実は現在形のまま残してよい、と教科書では整理する。
  • ミニ例:誤:He said that he is hungry. → 正:He said that he was hungry. 主節 said に合わせて that 節も過去側へ動かす。

否定をthat節の中に入れてしまう

  • つまずく場面:「彼が正しいとは思わない」を訳すとき、日本語の語順のまま I think that he isn't right. と書いてしまう。意味は伝わりそうな気がして、自分の中で正解扱いにしてしまう。
  • 克服のコツ:因果関係で考える。英語では think / believe / suppose のような「思う系」の動詞では、否定はthat節の中ではなく主節側につけるのが自然、と教科書では整理する。「思う」を否定するイメージで don't think を使う。
  • ミニ例:誤:I think that he isn't right. → 正:I don't think that he is right.(彼が正しいとは思わない)

練習問題

問題1(英訳)
  1. 彼は親切だと思う。
  2. あなたが正しいと知っている。
  3. 彼は来ると言った。
  4. 来てくれて嬉しい。
  5. 遅れないことを願います。
答えを見る

(1) I think (that) he is kind.

(2) I know (that) you are right.

(3) He said (that) he would come.

(4) I am glad (that) you came.

(5) I hope (that) you won't be late.

問題2(2文を1文に)

2つの文を that 節を使ってつなげよ。

  1. I think. + He is honest.
  2. She said. + She was tired.
答えを見る

(1) I think (that) he is honest.

(2) She said (that) she was tired.

問題3(否定の位置)

「彼が正しいとは思わない」を英訳せよ。

答えを見る

I don't think (that) he is right.

※ 英語では think を否定するのが自然

問題4(時制の一致)

( ) の動詞を適切な形に。

  1. He said that he (be) hungry.
  2. I thought that you (be) sick.
  3. She knows that I (be) a student.
答えを見る

(1) was(主節が said で過去)

(2) were(主節が thought で過去)

(3) am(主節が knows で現在)

追加問題(瞬間英作文)
次の日本語を、このページの型を使って英語にしなさい。
  1. 私は英語は役に立つと思います。
  2. 彼女は忙しいと言いました。
  3. 私は彼がサッカー好きだと知っています。
答えを見る

(1) I think that English is useful.

(2) She said that she was busy.

(3) I know that he likes soccer.

まとめ

  • that 節:that + 主語 + 動詞「〜ということ」
  • think, know, say, hope, believe など多数の動詞と相性◎
  • that は 省略可能(くだけた文では省略が普通)
  • 感情の形容詞 + that 節:I'm glad that 〜
  • 時制の一致:主節が過去なら that 節も過去寄りに
  • 否定は think を否定する:I don't think that 〜
  • 主語にもなる(形式主語 it でよく使う)

もっと知る ── 発展・実生活(出典つき)

※ 教科書の内容に、信頼できる出典をもとにした発展・実生活・時事の話題を補足しています(教科書そのものではありません)。

that は「従属接続詞」── 小さな文をまとめる接続詞発展

think や know のあとの that は、文法用語では「従属接続詞(subordinating conjunction)」とよばれます。英語の辞書 Merriam-Webster の解説でも、that は主語+動詞のまとまり(節)を主節に結びつける従属接続詞だと説明されています。そして教科書では、この that が say・report のような「言う」動詞や、think・know・believe・hope のような「考える」動詞のあとで使われると習います。教科書で習う動詞の並びは、英語のしくみそのものなのです。

出典:Merriam-Webster「What Is a Conjunction?」

ニュースの「〜と語った」は that 節そのもの実生活

新聞やニュースで誰かの発言を伝えるとき、記者はカッコ付きで一語一句そのまま書く「直接引用」と、自分の言葉でまとめて伝える「間接引用(報道発表のような言い方)」を使い分けます。研究論文によると、間接引用は "They said that ..."(彼らは〜と言った)のように that のまとまりとして文に組み込まれます。あなたが習う that 節は、世界中のニュースで毎日使われている表現なのです。

出典:PMC(米国国立衛生研究所 公開論文アーカイブ)所収 学術論文

時制の一致(backshift)は英語ネイティブのルール発展

「主節が過去なら that 節も過去寄りに」というつまずきポイントは、英語では backshift(バックシフト=後ろにずらす)とよばれる正式なルールです。英国の公的機関 British Council の学習サイトでも、現在形は過去形へ、現在進行形は過去進行形へ、というように一段階「過去へずらす」と説明されています。He said that he was hungry. の was は、このルールどおりの形です。

出典:British Council LearnEnglish「Reported speech: statements」

that は「省略してよい」と公的サイトも認めている発展

テストでは that を入れて書くと安全ですが、実際の会話やくだけた文では that はよく省略されます。British Council の解説でも、say や think などの報告動詞のあとでは (that) は任意(あってもなくてもよい)とされ、Mary complained (that) she was tired.(メアリーは疲れたとこぼした)のようにカッコ書きで示されています。たとえば I think he is right.(彼は正しいと思う)も that を省いた自然な言い方です。つまり「入れても省いても正しい」という、ゆれのある語なのです。

出典:British Council LearnEnglish「Reporting verbs with 'that', 'wh-' and 'if' clauses」

Yes/No の質問を伝えるときは that でなく if実生活

「彼は正しいと言った」は that で伝えますが、「彼は正しいですかと聞いた」のように Yes/No で答える質問を間接的に伝えるときは、that のかわりに if(または whether)を使います。Cambridge の文法解説でも、平叙文は that 節、Yes/No 疑問文は if 節で報告すると整理されています。that 節を学ぶと、その仲間の言い方も見えてきます。

出典:Cambridge Dictionary「Reported speech: indirect speech」