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SVOC ── 主語+動詞+目的語+補語

「私は彼をトムと呼ぶ」→ I call him Tom. 目的語の後に 補語がついて、O = C の関係を作るのが SVOC。中2英語の5文型の最後、SVOO とセットで押さえましょう。

SVOC の基本形

公式
SVOC
主語(S) + 動詞(V) + 目的語(O) + 補語(C)
「O を C と呼ぶ/C にする」
※ O = C の関係が成り立つ

仕組み ── O = C の関係

補語が目的語を説明

I call him Tom. → 彼 = トム(彼の名前はトム)

She made me happy. → 私 = 幸せ(私を幸せにした)

We named our cat Tama. → 猫 = タマ(猫の名前はタマ)

Keep the room clean. → 部屋 = きれい

補語 C は目的語 O を説明する役目を持つ

SVOC ── O = C(目的語=補語) I 私は call 呼ぶ him 彼を(O) Tom トムと(C) = him = Tom(彼の名前はトム) SVOO:人 ≠ もの(I gave him a book.) SVOC:O = C(I call him Tom.)
図:SVOC は「主語+動詞+目的語+補語」。I call him Tom. は him(O)= Tom(C)の関係で、「彼=トム」を表します。人とものが別物の SVOO(I gave him a book.)とはここが違います。

SVOC で使われる主な動詞

動詞意味例
call(人を) 〜と呼ぶI call him Tom.
name(人/ものを) 〜と名づけるWe named her Aya.
make(人を) 〜にするThe news made me happy.
find(〜が)〜だと思う/分かるI found it difficult.
keep(〜を) 〜の状態にしておくKeep the room clean.
leave(〜を) 〜のままにするDon't leave the door open.
elect(〜を)〜に選出するThey elected him president.

肯定文の例

基本例文

I call him Tom.(彼をトムと呼ぶ)

My friends call me Ken.(友達は私をケンと呼ぶ)

We named our cat Tama.(猫をタマと名づけた)

The song made me happy.(その歌は私を幸せにした)

The news made her sad.(その知らせは彼女を悲しくさせた)

Keep your room clean.(部屋をきれいに保ちなさい)

I found this book interesting.(この本は面白いと思った)

Don't leave the door open.(ドアを開けっぱなしにしないで)

補語 C の形

補語は名詞か形容詞

補語 C には 名詞または 形容詞が来る

名詞の補語:

 例:I call him Tom.(Tom = 名詞)

 例:We named her Aya.(Aya = 名詞)

 例:They elected him president.(president = 名詞)

形容詞の補語:

 例:The song made me happy.(happy = 形容詞)

 例:Keep your room clean.(clean = 形容詞)

受動態への書き換え

SVOC の受動態

能動:They call him Tom.

受動:He is called Tom.(彼はトムと呼ばれる)

能動:We named our cat Tama.

受動:Our cat was named Tama.

能動:The song made me happy.

受動:I was made happy by the song.(少し堅い)

→ O が主語に、be + 過去分詞 + C の語順

疑問文の作り方

疑問のパターン

「彼を何と呼ぶか」:What do you call him?

 — We call him Tom.

「あなたの名前を何と言うか」:What is your name? と同じ意味で

 例:What do they call you in your family? — They call me Ken.

「猫を何と名づけた?」:What did you name your cat?

 — We named it Tama.

5つの文型のまとめ

文型形例特徴
SV主+動I run.目的語なし
SVC主+動+補I am happy.S = C
SVO主+動+目I have a book.O は1つ
SVOO主+動+人+ものI gave him a book.人 ≠ もの
SVOC主+動+目+補I call him Tom.O = C

SVOO と SVOC の見分け方

見分けの決め手

目的語と次の語の関係を見る

「= 関係」が成り立つ → SVOC

 例:I call him Tom.(him = Tom)→ SVOC

「人」と「もの」で別物 → SVOO

 例:I gave him a book.(him ≠ a book)→ SVOO

SVOC は SVO + to/for に書きかえ できない

 × I call Tom to him.(NG)

つまずきポイント①:SVOO と SVOC の違い
  • SVOO:人 + もの(him + a book)→ 人 ≠ もの
  • SVOC:目的語 + 補語(him + Tom)→ O = C
  • O = C が成り立てば SVOC
つまずきポイント②:代名詞は目的格
  • O(目的語)には 目的格を使う
  • × I call he Tom. ○ I call him Tom.
  • × Make I happy. ○ Make me happy.
つまずきポイント③:補語の品詞
  • 補語は 名詞または形容詞。動詞ではない
  • 名詞の補語:呼び名や役職(Tom, president, captain)
  • 形容詞の補語:状態を表す(happy, sad, clean, open)
  • × She made me to be happy. ○ She made me happy.

英語で使えるようにする練習

この単元は、説明を読んで終わりにすると定着しません。次の型を、主語・時・目的語を入れ替えながら声に出してください。

型
SVOCの基本パターン
主語 + 動詞 + 目的語 + 補語
音読して覚える例文

We call him Ken.

This song makes me happy.

I found the book interesting.

よくあるミス
  • O=C の関係を確認する。
  • call A B は「AをBと呼ぶ」。
  • make + 人 + 形容詞 は「人を〜にする」。

この章でつまずきやすいところ

SVOC は「O=C」という関係を作る文型ですが、読んでいる途中で SVOO と混ざったり、目的格を主格にしてしまったり、補語に動詞を入れたくなる迷いが起こります。途中で立ち止まるポイントを整理します。

SVOO の文を見てSVOCだと思い込んでしまう

  • つまずく場面:I gave him a book. を読んでいる途中で、「動詞+目的語+もう一語」の形が SVOC と同じに見えてしまい、him=a book と勘違いして文型を答え間違える迷いが起きます。
  • 克服のコツ:目的語と次の語の関係で見分けます。O=C が成り立つかどうかを必ず確認してください。him=Tom のように「同じものを指す」なら SVOC、him と a book のように「人」と「もの」で別物なら SVOO です。意味より先に「=で結べるか」を口の中で試すのがコツです。
  • ミニ例:I call him Tom.(him=Tom → SVOC)/I gave him a book.(him≠a book → SVOO)。同じ him でも次の語との関係で文型が変わります。

目的語の位置に主格の代名詞を置きたくなってしまう

  • つまずく場面:「彼を〜と呼ぶ」を英作文している途中で、主語に he を使うクセが残っていて I call he Tom. と書きそうになる迷いが起きます。Make me happy. と Make I happy. のどちらが正しいか一瞬詰まる場面もあります。
  • 克服のコツ:位置で品詞を切り替えると覚えます。主語の位置なら I / he / she(主格)、動詞のうしろ=目的語の位置なら me / him / her(目的格)です。call や make のあとに代名詞を置く瞬間に「ここは O だから目的格」と心の中で唱えると間違えにくくなります。
  • ミニ例:誤:I call he Tom./正:I call him Tom.。誤:Make I happy./正:Make me happy.。動詞のうしろは必ず目的格です。

補語に動詞や to不定詞を入れたくなってしまう

  • つまずく場面:「彼女は私を幸せにした」を英作文している途中で、「〜にする」の「する」を動詞で表したくなり、She made me to be happy. のように to を足したくなる迷いが起きます。「幸せにさせる」と日本語で考えるほど動詞を入れたくなります。
  • 克服のコツ:補語の品詞は名詞か形容詞のどちらかと決まっています。動詞や to不定詞は補語になりません。日本語の「〜にする/〜と呼ぶ」を訳すときは、C の位置に来るのは「状態を表す形容詞」か「呼び名を表す名詞」だけと先にチェックしてから語を選んでください。
  • ミニ例:誤:She made me to be happy./正:She made me happy.(happy=形容詞)。They elected him president.(president=名詞)も同じ仲間です。

SVOC を SVOO の「to/for」書きかえに当てはめてしまう

  • つまずく場面:SVOO の I gave him a book. → I gave a book to him. の書きかえを覚えたあと、I call him Tom. でも同じことができそうな気がして I call Tom to him. と書きそうになる迷いが起きます。
  • 克服のコツ:O=C の SVOC は to/for を使った書きかえができないのが決まりです。to/for で並べ替えできるのは「人にもの」を渡す SVOO 系の動詞だけ。call / name / make+形容詞 などは、O のすぐうしろに C をそのまま置く語順から動かしてはいけません。
  • ミニ例:誤:I call Tom to him./正:I call him Tom.。受動態に変えるなら He is called Tom. のように、O を主語にして be+過去分詞+C の形にします。

練習問題

問題1(英訳)
  1. 私たちは彼をジムと呼ぶ。
  2. その本は私を幸せにした。
  3. 私たちは猫をタマと名づけた。
  4. 部屋をきれいに保ちなさい。
  5. その仕事は彼を疲れさせた。
答えを見る

(1) We call him Jim.

(2) The book made me happy.

(3) We named our cat Tama.

(4) Keep your room clean. / Keep the room clean.

(5) The work made him tired.

問題2(文型を答えよ)

次の文の文型(SV, SVC, SVO, SVOO, SVOC)を答えよ。

  1. I gave him a book.
  2. I call him Tom.
  3. She is a teacher.
  4. The news made me sad.
  5. I made him a cake.
答えを見る

(1) SVOO(him ≠ a book)

(2) SVOC(him = Tom)

(3) SVC(She = a teacher)

(4) SVOC(me = sad)

(5) SVOO(him ≠ a cake、彼にケーキを「作ってあげた」)

問題3(受動態)

次の文を受動態に書き換えよ。

  1. They call him Tom.
  2. We named the cat Tama.
答えを見る

(1) He is called Tom.

(2) The cat was named Tama.

問題4(疑問文)

「あなたを家ではみんな何と呼びますか?」を英訳せよ。

答えを見る

What do they call you at home? / What do they call you in your family?

追加問題(瞬間英作文)
次の日本語を、このページの型を使って英語にしなさい。
  1. 私たちは彼をケンと呼びます。
  2. この歌は私を幸せにします。
  3. 私はその本がおもしろいとわかりました。
答えを見る

(1) We call him Ken.

(2) This song makes me happy.

(3) I found the book interesting.

まとめ

  • SVOC:主語 + 動詞 + 目的語 + 補語。
  • O = C の関係(him = Tom、me = happy)。
  • 使う動詞:call, name, make, find, keep, leave。
  • 補語は 名詞または 形容詞。
  • 受動態:O が主語、be + 過去分詞 + C。
  • SVOO(人 + もの、別物)との見分けに注意。
  • 5文型:SV / SVC / SVO / SVOO / SVOC。

もっと知る ── 発展・実生活(出典つき)

※ 教科書の内容に、信頼できる出典をもとにした発展・実生活・時事の話題を補足しています(教科書そのものではありません)。

「星に名前をつける」も name A B の形発展

国際天文学連合(IAU)は2015年、市民投票で系外惑星に正式名をつけるキャンペーンを行いました。日本の岡山天体物理観測所が発見した惑星 Ain b は「アマテル(Amateru)」と命名されています。英語で言えば They named the planet Amateru. のように、SVOC の name A B(AをBと名づける)がそのまま使われる場面です。

出典:国立天文台(NAOJ)

世界中の人が星と惑星を「名づける」プロジェクト発展

IAU は2019年、創立100周年の企画として各国の人々が系外惑星とその恒星に正式名を提案・投票する NameExoWorlds を実施しました。世界で約42万5千票が集まり、113個の惑星と113個の恒星に新しい名前が承認されました。To name a star or a planet(恒星や惑星に名をつける)という name A B の表現が、実際の国際科学プロジェクトで使われています。

出典:IAU NameExoWorlds(国際天文学連合)

オックスフォードが選ぶ「今年の言葉」実生活

オックスフォード大学出版局は毎年、その年を象徴する語を「Word of the Year」に選んでいます。2024年は約3万7千人の投票を経て brain rot(脳の腐敗=低俗なネット動画の見すぎによる思考力低下)が選ばれ、使用頻度は前年から230%増えました。英語では They named “brain rot” the Word of the Year. のように name A B で表せます。

出典:Oxford University Press

世界遺産は「リストに記載される」実生活

ユネスコの世界遺産は、委員会が審査して「世界遺産一覧表に記載(inscribe)」されることで正式に登録されます。日本は1992年にこの条約を受け入れ、1993年に最初の物件が記載されて以降、2025年時点で26件(文化21・自然5)が登録されています。英語のニュースでは The committee inscribed the site on the World Heritage List. のように使われます。

出典:文化庁(Agency for Cultural Affairs)

投票で「彼を会長に選ぶ」── elect も SVOC発展

SVOC で使う動詞には call や name のほかに elect(選出する)もあります。たとえば国連総会は加盟国の投票で安全保障理事会の非常任理事国などを選びます。英語では They elected him president.(彼を会長に選んだ)のように、elect A B で「AをBに選ぶ」を表します。

出典:United Nations(国際連合・General Assembly)