日本の資源・エネルギーと電力 を解く・整理する5ステップ
各ステップをクリックすると詳しい説明と例が開きます。
ステップ 1:資源の輸入依存を確認する
日本は鉱産資源のほぼすべてを海外からの輸入に依存しています。石油はサウジアラビアなど西アジア(ペルシャ湾岸)が中心、石炭・LNG(液化天然ガス)はオーストラリアなどが中心、鉄鉱石はオーストラリア・ブラジルなどが中心です。エネルギー自給率はわずか約15%(2023年度)と、主要国の中でも低い水準にあります。「資源と地域をペアで覚える」のが最初のステップです。
ステップ 2:発電方式ごとの特徴をカードで整理する
火力発電は石油・石炭・天然ガスを燃やして発電し、現在の日本の発電の主力(約7割)で臨海部に多い。水力発電はダムにためた水の落差を利用し、かつては日本の発電の主力だった。原子力発電はウランを燃料に核分裂の熱で発電し、少量の燃料で大量の電気を生み出せるが2011年の震災後に全国の原発が停止した。再生可能エネルギーは太陽光・風力・地熱・バイオマスなど自然の力を利用する。4つの発電方式を、燃料・仕組み・立地のカードとして整理します。
ステップ 3:震災前後の割合変化を「合計100%」で確認する
震災前(2010年度ごろ)は火力が約6割・原子力が約3割・水力等が約1割でしたが、2024年度確報値では火力67.5%・再生可能エネルギー(水力含む)23.1%・原子力9.4%に変化しました。原子力が下がった分は必ず他の発電方式が増えているはずだと考え、火力と再エネの増加分を確認します。「合計は必ず100%」という前提で数字を見るのがコツです。
ステップ 4:再エネの種類を利用している自然の力で分類する
太陽光・風力・地熱・バイオマスをひとまとめに「再エネ」と覚えず、それぞれが利用している自然の力で分類します。太陽光は日射、風力は風、地熱は火山の熱、バイオマスは生物資源を利用します。地熱発電は火山国である日本に向いた発電方式で、大分県九重町の八丁原発電所は出力11万kWで日本最大の地熱発電所です。「その土地の何を利用しているか」という視点で整理すると、なぜ地熱が日本に向くのかも説明しやすくなります。
ステップ 5:電源のベストミックス・カーボンニュートラルの視点でまとめる
電気は貯めておきにくいエネルギーのため、需要に応じて発電方式を組み合わせる「電源のベストミックス」が重視されます。省エネルギー(節電)の取り組みも、資源の少ない日本にとって重要です。CO₂の排出量を実質ゼロにする目標である「カーボンニュートラル」に向け、再生可能エネルギーの拡大が進められています。最後にこの2つの用語で、単元全体を「なぜ複数の発電方式を組み合わせる必要があるのか」という視点でまとめます。
これだけは覚える
「資源の輸入依存→発電方式の特徴→震災前後の変化→再エネの分類→ベストミックス」の一本道で整理。自給率は約15%(2023年度)、震災前後の変化は原子力29%→9.4%、火力62%→67.5%とセットで覚えます。
よくあるつまずき
自給率の低さと輸入依存を別の話だと考える、原子力の減少分の埋め合わせを考えない、再エネを全部同じものとして覚える、の3つが頻出ミス。因果関係・合計100%・利用する自然の力の違いを意識すれば防げます。
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出典・最終更新
- 出典基盤:教科書(社会)の核となる手順と概念データに基づく整理。
- 編集方針:教科書頻出の解き方・コツを、段階的なステップに分け、つまずきポイントと核となるルールを併記しています。
- 最終更新:2026-08-14
