市場経済と価格 を解く・整理する5ステップ
各ステップをクリックすると詳しい説明と例が開きます。
ステップ 1:ステップ1: 経済の三主体を整理する
まず家計・企業・政府の三つを、それぞれの役割で確認します。家計は消費し労働力を提供、企業は生産し賃金を支払う、政府は税を集めて公共サービスを提供する、という流れです。三者の間で「お金・モノ・労働」がどう動くかを、労働力/代金と賃金/商品・サービスを対にして矢印で書き出すと、関係が見えてきます。
ステップ 2:ステップ2: 需要と供給の意味を確認する
需要は買いたい量、供給は売りたい量です。価格が下がると需要量は増え、価格が上がると供給量は増えます。ここで大事なのは2種類の変化の区別です。価格が変わって買いたい量が変わるのは需要曲線上の移動(需要量の変化)、同じ価格でも買いたい量そのものが増減するのは需要曲線が右や左にシフトする(需要の変化)ことです。グラフでは需要曲線は右下がり、供給曲線は右上がりになります。
ステップ 3:ステップ3: 均衡価格と価格の動きを読む
需要と供給が一致する価格が均衡価格です。需要 > 供給なら品不足で価格は上昇、需要 < 供給なら売れ残りで価格は下落します。この自動調整機能をアダム・スミスは「神の見えざる手」と呼びました。グラフでは需要曲線と供給曲線が交わる点が均衡価格になります。
ステップ 4:ステップ4: 独占と市場の失敗を覚える
1社が市場を支配する独占は消費者に不利なので、独占禁止法を作り公正取引委員会が運用します。カルテル(同業の複数企業が価格などを話し合って決める協定)、トラスト(同業種の企業が合併・連合して1社のように行動する企業合同)、コンツェルン(異業種の複数企業を持株会社などで支配する企業結合)の三つは区別しておきます。公害などの外部不経済、公共財、情報の非対称性も「市場の失敗」として政府の介入が必要です。
ステップ 5:ステップ5: 価格の種類を比べる
価格にはいくつか種類があります。市場価格は実際に取引される価格、均衡価格は需要と供給が一致する理論上の価格、独占価格は独占企業が決める高い価格、公共料金は水道・電気・ガス・鉄道やバスの運賃など、国や地方公共団体が認可・決定に関わる価格、管理価格は寡占市場でプライスリーダー(有力企業)が決めた価格に、他の企業が合わせる形で決まる価格で、明示的な協定であるカルテルとは区別します。性質ごとに表で比べて覚えます。
これだけは覚える
価格は需要と供給で決まる。需要>供給→価格上昇、需要<供給→価格下落、需要=供給→均衡価格。経済の三主体は家計・企業・政府。独占禁止法を公正取引委員会が運用する。公共料金は水道・電気・ガス・鉄道運賃など国や自治体が認可する価格。市場の失敗(独占・外部不経済・公共財・情報の非対称性)には政府が介入する。
よくあるつまずき
「需要が増える」を「価格が下がる」と混同しがちですが、同じ価格で買いたい量そのものが増える状態(需要曲線のシフト)を指します。価格変化による需要量の変化(曲線上の移動)と、流行や所得などによる需要そのものの変化(曲線のシフト)の区別も要注意。需要曲線は右下がり、供給曲線は右上がりで、向きを逆に覚えるミスも多い。カルテル・トラスト・コンツェルンの違いも要整理。独占禁止法を運用するのは公正取引委員会であり、消費者庁や国税庁ではない点にも注意。
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出典・最終更新
- 出典基盤:教科書(社会)の核となる手順と概念データに基づく整理。
- 編集方針:教科書頻出の解き方・コツを、段階的なステップに分け、つまずきポイントと核となるルールを併記しています。
- 最終更新:2026-06-27
