現在完了の中での位置:経験(ever / never / 回数)と、完了(just / already / yet)はどちらも have/has + 過去分詞です。違いは「したことがある経験」か、「今の時点でもう終わったか」です。
形:have/has + 過去分詞
「(ちょうど/もう/まだ)〜した」
過去のある動作が 現在の時点で完了したことを表す。
3つのキーワード
| 語 | 意味 | 使う場面 | 位置 |
|---|---|---|---|
| just | ちょうど(今) | 肯定文 | have/has と過去分詞の間 |
| already | もう/すでに | 肯定文 | have/has と過去分詞の間 |
| yet | まだ/もう | 否定文・疑問文 | 文末 |
just(ちょうど)の例
I have just finished my homework.
(ちょうど宿題を終えた)
The train has just arrived.
(電車がちょうど到着した)
She has just left.
(彼女はちょうど出発したばかり)
→ ほんの少し前に完了したことを強調
already(もう/すでに)の例
She has already left.
(もう出かけた)
We have already eaten lunch.
(もう昼食を食べた)
I have already seen the movie.
(その映画はもう見た)
→ 予想より早く完了したことを表す
yet(まだ/もう)の使い方
I have not finished my homework yet.
(まだ宿題を終えていない)
She has not arrived yet.
(彼女はまだ到着していない)
We haven't decided yet.
(まだ決めていない)
Have you finished yet?
(もう終わった?)
Has she left yet?
(彼女はもう出かけた?)
Have you done your homework yet?
(もう宿題やった?)
just / already / yet の位置の整理
just / already:have/has と過去分詞の 間に置く
例:I have just finished.
例:She has already gone.
yet:文末に置く
例:Have you finished yet?
例:I haven't finished yet.
「完了」と「結果」の違い
完了:動作が終わった事実
例:I have just eaten.(ちょうど食べ終わった)
結果:動作の結果が今も続いている
例:I have lost my key.(鍵をなくして今もない)
中3レベルでは両方「完了」として扱うことが多い
「もう」の表現の使い分け
肯定文の「もう」 → already
例:もう昼食を食べた → I have already had lunch.
疑問文の「もう」 → yet
例:もう昼食を食べた? → Have you had lunch yet?
→ 同じ「もう」でも文の種類で使い分け
- just:肯定文(ちょうど)
- already:肯定文(すでに)
- yet:否定文(まだ)/疑問文(もう)
- 「もう食べた?」は Have you eaten yet?(疑問なら yet)
- 答えで「もう食べた」は Yes, I have already eaten.(already)
- just / already → have/has + 副詞 + 過去分詞
- yet → 文末
- × I have finished just.
- ○ I have just finished.
- 「まだ〜していない」 → not 〜 yet(現在完了の否定)
- 「まだ〜している」 → still(肯定文で進行形)
- 例:He is still studying.(まだ勉強している)
- 例:He has not finished yet.(まだ終わっていない)
英語で使えるようにする練習
この単元は、説明を読んで終わりにすると定着しません。次の型を、主語・時・目的語を入れ替えながら声に出してください。
I have just finished lunch.
She has already left.
Have you finished yet?
- already は肯定文、yet は疑問文・否定文で使いやすい。
- not ... yet は「まだ〜していない」。
- just は「ちょうど」。
この章でつまずきやすいところ
現在完了の完了用法は、形は have/has + 過去分詞でシンプルなのに、文中で just / already / yet のどれを置くか、どこに置くかで迷いやすい単元です。読みながら立ち止まりがちな場面を3つに整理します。
肯定文の「もう」と疑問文の「もう」を同じ語だと思い込んでしまう
- つまずく場面:「もう昼食を食べた」を英訳しようとして、「もう」を見るたびに yet を入れたくなる。次に「もう食べた?」が出てきても同じ yet でいいのか、それとも already なのか、本文を読み返しながら手が止まる場面です。
- 克服のコツ:見分け方は文の種類で決めること。肯定文の「もう/すでに」は already、否定文・疑問文の「もう/まだ」は yet。日本語の「もう」が両方に対応するので、英語を書く前に「これは肯定文か、それとも疑問・否定文か」を先に判定するとミスが減ります。
- ミニ例:肯定:I have already had lunch.(もう昼食を食べた)/疑問:Have you had lunch yet?(もう昼食を食べた?)── 同じ「もう」でも語が入れかわる。
just / already を文末に置いてしまう
- つまずく場面:「I have finished ___」のような穴埋めを見たとき、「ちょうど終えた」だから just を入れたい、でも yet と同じく文末に置いていいのか迷う場面です。日本語の「ちょうど終えた」の語順につられて、つい文末に書きたくなります。
- 克服のコツ:位置関係で覚えるのが安全です。just / already は have/has と過去分詞の間、yet は文末。「副詞は動詞のかたまりの中、yet だけ外」と位置で区別すると、語を選んだあとに置き場所で迷わなくなります。
- ミニ例:○ I have just finished my homework./× I have finished just./○ Have you finished yet?(yet は文末)
「まだ〜している」を not 〜 yet で書こうとしてしまう
- つまずく場面:「彼はまだ勉強している」を英訳しようとして、「まだ」という日本語に引っぱられ not 〜 yet を当てはめたくなる場面です。でも「まだ終わっていない」とは意味が違う気がして、本文の例を見比べながら手が止まります。
- 克服のコツ:意味の見分け方は二段階。動作が続いている「まだ〜している」は still+進行形、動作が終わっていない「まだ〜していない」は現在完了の not 〜 yet。日本語の「まだ」を見たら、続いているのか、終わっていないのかを先に確認します。
- ミニ例:続いている:He is still studying.(まだ勉強している)/終わっていない:He has not finished yet.(まだ終わっていない)
完了用法を経験用法と取り違えてしまう
- つまずく場面:本文で have/has + 過去分詞を見つけたとき、7章で習った経験用法(ever / never)と8章の完了用法(just / already / yet)のどちらなのか、見分けがつかずに止まる場面です。形が同じなので、訳をどうつけるか迷います。
- 克服のコツ:キーワードの位置と語で判定します。文中に ever / never / 回数表現があれば経験(〜したことがある)、just / already / yetがあれば完了(ちょうど/もう/まだ〜した)。同じ形でも、そえる副詞でどちらの用法かが決まります。
- ミニ例:経験:I have never been to Kyoto.(行ったことがない)/完了:I have just arrived at the station.(ちょうど着いた)── 形は同じ、副詞で用法が分かれる。
練習問題
- I have ( ) finished my homework.(ちょうど)
- Have you eaten lunch ( )?(もう)
- She hasn't done it ( ).(まだ)
- We have ( ) seen this movie.(すでに)
- The train has ( ) arrived.(ちょうど)
答えを見る
(1) just (2) yet (3) yet (4) already (5) just
- もう昼食を食べました。
- まだ宿題が終わっていません。
- もうその本を読みましたか?
- ちょうど駅に着いたところです。
答えを見る
(1) I have already had lunch.
(2) I haven't finished my homework yet.
(3) Have you read the book yet?
(4) I have just arrived at the station.
次の文を否定文と疑問文に書きかえよ。
I have already finished my work.
答えを見る
否定:I haven't finished my work yet.
疑問:Have you finished your work yet?
- 私はちょうど昼食を終えました。
- 彼女はもう出発しました。
- もう終わりましたか。
答えを見る
(1) I have just finished lunch.
(2) She has already left.
(3) Have you finished yet?
まとめ
- 完了:「〜したところ/〜してしまった」
- キーワード:just(ちょうど)/already(すでに)/yet(まだ・もう)
- just と already は have/has の後、yet は文末。
- yet は否定文・疑問文で使う。
- 「もう」の英訳:肯定文 already、疑問文 yet。
- 「まだ〜ない」は not 〜 yet。
もっと知る ── 発展・実生活(出典つき)
※ 教科書の内容に、信頼できる出典をもとにした発展・実生活・時事の話題を補足しています(教科書そのものではありません)。
「ちょうど〜した」はイギリス英語とアメリカ英語で形が違う発展
British Council の解説によると、justで「ちょうど〜した」を表すとき、イギリス英語では現在完了 I've just seen Susan. を好みます。一方アメリカ英語では、同じ意味を過去形 I just saw Susan. で言うことがよくあります。教科書の I have just finished. はイギリス式の言い方で、どちらも正しい英語です。
出典:British Council LearnEnglish: Present perfect — just, yet, still and already
alreadyには「思ったより早く」という気持ちがこめられる発展
Oxford の文法解説では、alreadyは「今より前に起きたこと」だけでなく「予想より早く起きたこと」を表すと説明されています。たとえば Spring has already arrived!(もう春が来た!)には「こんなに早く」という驚きの気持ちがふくまれます。ただ「終わった」と言うより、気持ちが一歩こもった表現です。
出典:Oxford Learner's Dictionaries: Present perfect simple with just, already and yet
yetは「疑問文・否定文」専用で、文の終わりに置く発展
Oxford の解説では、yetは疑問文と否定文で「今までのところ」という意味で使い、文末に置くとされています。Have you finished that book yet? や I haven't made a decision yet. のように使います。肯定文では使えないので、「もう終わった」と言いたいときは already を使い分けます。
出典:Oxford Learner's Dictionaries: Present perfect simple with just, already and yet
アメリカでは「もう終わった?」を過去形で言うことも多い実生活
British Council の解説によると、yetやalreadyを使うとき、アメリカ英語では特にくだけた会話で過去形を使うことがよくあります。たとえば Did you do it yet?(もうやった?)のように言います。イギリス英語では Have you done it yet? が標準ですが、海外ドラマや映画で過去形を聞いても、まちがいではなく地域差だと知っておくと安心です。
出典:British Council LearnEnglish: Present perfect — just, yet, still and already
justは「ほんの少し前」を表し、have/hasと過去分詞の間に入る発展
British Council の解説では、現在完了のjustは「ほんの少し前に」という意味で、have/hasと過去分詞の間に置くと説明されています。Mike's just called.(マイクからちょうど電話があった)のように、たった今起きたばかりの出来事を伝えるときに使います。今の場面とつながりが強いので現在完了と相性がよい語です。
出典:British Council LearnEnglish: Present perfect — just, yet, still and already
