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因数分解① 共通因数 ── 教科書頻出の違い 3 ペア

中3数学(数学)の「因数分解① 共通因数」で混同しやすい比較ペアを 3 組、比較表と「なぜ違うか」「混同しやすいポイント」「テスト頻出」までセットで整理しました。

この章の比較ペア(まとめ表)

比較ペアAB
展開と因数分解の違い展開因数分解
数の共通因数と文字の共通因数の違い数の共通因数文字の共通因数
プラスでくくる場合とマイナスでくくる場合の違いプラスでくくるマイナスでくくる

1. 展開と因数分解の違い

比べる軸展開因数分解
操作の向き積の形 → 和の形和の形 → 積の形
答えの形x²+5x+6 のような和(x+2)(x+3) のような積
使う法則分配法則をそのまま使う分配法則の逆を使う
最初の一手かっこを外して掛け算する共通因数(かけ算の部品)を探す
検算の方法もう一度展開しても同じ式になるか展開して元の式に戻るか
完成の合図同類項をまとめて和の形で止めるこれ以上くくれない積の形で止める

なぜこの違いが生まれたのか

因数分解は 展開のちょうど逆向きの操作 です。展開は分配法則で( )を開いて和にしますが、因数分解は和を見て「共通する かけ算の部品」を見つけ、分配法則を逆向きに使って積の形に戻します。だから検算は展開して元に戻るかで行います。

混同しやすいポイント

因数分解の答えを 和の形のまま 止めてしまうのが典型例。たとえば 3x+6 を「3·x+3·2」で終えず、必ず 3(x+2) のように積の形に書き直す。

テストでの聞かれ方

「次の式を展開しなさい」「次の式を因数分解しなさい」と逆向きで対になって出題されることが多い。式を見てどちら向きの操作かを最初に判断させる選択問題もよく出る。

2. 数の共通因数と文字の共通因数の違い

比べる軸数の共通因数文字の共通因数
見るところ各項の係数(数の部分)各項に含まれる文字
取り方のルール係数の最大公約数(GCD)を取る共通する文字を最低次数で取る
例(12x²y, 8xy², 4xy)12,8,4 のGCDで 4x²,x,x → x、y,y²,y → y で xy
つまずきやすい点GCDを取り切れず途中で止める高い次数の方を取ってしまう
失敗例6x²+12x を 2(3x²+6x) で止めるx²·yを共通にしてxを残し忘れる
正しい結果(6x²+12x)GCDは6まで取り切る文字xも合わせて 6x(x+2)
セットでの使い方まず数のGCDを決める次に文字の最低次数を合わせる

なぜこの違いが生まれたのか

共通因数は 数の部分 と 文字の部分 に分けて考えると確実です。数は最大公約数(GCD)を、文字はすべての項に共通している文字を最低の次数で取り出す。両方をかけ合わせたものが、その式の本当の共通因数になります。

混同しやすいポイント

数だけを見て「2でくくれた」と満足し、まだ 3 でもくくれる ことに気づかないパターン。逆に文字だけ意識して係数のGCDを取り切らない例も多い。数と文字をセットで確認する。

テストでの聞かれ方

「12x²y − 8xy² + 4xy を因数分解しなさい」のように、係数のGCDと文字の最低次数を同時に問うタイプが定番。取り切れているかを採点ポイントにする問題もよく出る。

3. プラスでくくる場合とマイナスでくくる場合の違い

比べる軸プラスでくくるマイナスでくくる
使う場面先頭項が正で普通にくくれるとき先頭項が負、または全体を整えたいとき
外に出すもの共通因数をそのまま共通因数にマイナスを付けて
かっこの中の符号もとの符号のまますべて反転する
例3x+6 = 3(x+2)−6a²−9a = −3a(2a+3)
つまずきやすい点+1を書き忘れる中の符号を変え忘れる
検算展開して元に戻るか展開して元に戻るか(符号も合うか)

なぜこの違いが生まれたのか

マイナスでくくるのは、外に 負の符号も一緒に 出す操作です。これは分配法則の逆なので、かっこの中の符号がすべて反転します。先頭項を正にして公式の形に近づけたいときや、全体が負で共通するときに使います。

混同しやすいポイント

マイナスを外に出した後、かっこの中の符号を変え忘れるのが定番ミス。例:−6a²−9a を −3a(2a−3) と書いてしまう。正しくは −3a(2a+3)。

テストでの聞かれ方

「−5x−10 を因数分解しなさい」のように先頭が負の問題で、マイナスでくくれるかを確認させる出題。展開して元に戻るかを書かせる検算問題も頻出。

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出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(数学)の核となる事実と概念データに基づく整理。
  • 編集方針:教科書頻出の混同ペアを、比較表と背景説明、混同ポイント、テストでの問われ方までセットで提示しています。
  • 最終更新:2026-06-27