デジタルこどもBASEのロゴ特定非営利活動法人デジタルこどもBASE
中学生の学習ノート教科書をもう一段くわしく

いろいろな関数 ── 教科書頻出の違い 3 ペア

中3数学の「いろいろな関数」で混同しやすい比較ペアを 3 組、比較表と「なぜ違うか」「混同しやすいポイント」「テスト頻出」までセットで整理しました。

この章の比較ペア(まとめ表)

比較ペアAB
比例と反比例の違い比例(y=ax)反比例(y=a/x)
一次関数とy=ax²の違い一次関数(y=ax+b)y=ax²
一次関数と階段状の関数の違い一次関数階段状の関数(料金など)

1. 比例と反比例の違い

比べる軸比例 y=ax反比例 y=a/x
一定になる量y/x が一定(=a)xy が一定(=a)
グラフの形原点を通る直線双曲線(2つの枝)
原点を通るか通る(x=0でy=0)通らない(x=0は定義できない)
xが増えたときのy同じ割合で増える(a>0のとき)小さくなる(a>0のとき)
x=1,2,3,4の例(a=12)y=12,24,36,48y=12,6,4,3

なぜこの違いが生まれたのか

比例はy/xという商が一定になる関係、反比例はxyという積が一定になる関係です。商が一定なら、xが増えればyも同じ割合で増えますが、積が一定なら、xが増えたぶんyは減らないと積を保てません。この「商が一定」か「積が一定」かのちがいが、グラフの形のちがい(直線か双曲線か)を生んでいます。

混同しやすいポイント

比例の「xが増えるとyも増える」という感覚のまま反比例のグラフを読み、xが増えるとyも増えると予想してしまいやすいです。表を作るときは必ずxyを計算してから予想します。

テストでの聞かれ方

「x:1、2、3、4に対してy:12、6、4、3のとき、この関数の式を求めよ」という問題が頻出。xy=12で一定なので反比例、y=12/xと答えます。

2. 一次関数とy=ax²の違い

比べる軸一次関数 y=ax+by=ax²
一定になる量yの増加量(差)が一定y/x² が一定(=a)
グラフの形直線(切片b)放物線(y軸対称)
変化の割合一定(=a)一定でない
例(x1,2,3,4)y:5,8,11,14 → y=3x+2y:2,8,18,32 → y=2x²

なぜこの違いが生まれたのか

一次関数はyの増加量(差)が一定になる関数で、xが1増えるたびにyは常に同じ量だけ増減します。y=ax²はy/x²が一定になる関数で、xの増加量が同じでもyの増加量はどんどん大きくなっていきます(例:y=2x²ではyの増加量が6、10、14と増えていく)。同じ量ずつ増えるか、増え方自体が増えていくかが、直線と放物線のちがいを生みます。

混同しやすいポイント

yの増加量だけを見て「増えているから一次関数」と決めつけてしまいやすいですが、増加量が一定かどうかを確認しないと、実際にはy=ax²である場合を見落とします。

テストでの聞かれ方

「x:1、2、3、4に対してy:2、8、18、32のとき、この関数の式を求めよ」という問題が頻出。y/x²=2で一定なのでy=2x²と答えます(確かめ:2×4²=32)。

3. 一次関数と階段状の関数の違い

比べる軸一次関数階段状の関数(駐車場料金の例)
グラフの形つながった1本の直線飛び飛びの平らな線(階段状)
区間の中でのyの変化xが変わればyも必ず変わる同じ区間の中ではyは変わらない
端点の扱い特に区別しない含む端点は●、含まない端点は○
4点だけを見たとき差が一定なら一次関数と判断できる差が一定に見えても区間の中の別の点を確認しないと誤判定する

なぜこの違いが生まれたのか

一次関数は式1つでxとyの関係がすべて決まりますが、駐車場料金のような階段状の関数は「区間ごとに」別の式(定数)が割り当てられています。x=10、40、70、100の4点だけを取ると差がちょうど200円ずつに見えますが、これは偶然、区間の境目とずれた点を選んだために起きる見かけ上の一致で、区間の中の別の点(例えばx=25)を確認するとyが変わらないことがわかります。

混同しやすいポイント

数点のデータだけを見て、差が一定だからと一次関数だと決めつけてしまうのが最大の落とし穴です。区間の中の別の点でも同じ差が続くかを必ず確認します。

テストでの聞かれ方

「x=10,40,70,100のときy=200,400,600,800円であった。この関数は一次関数といえるか、理由も含めて答えよ」という記述問題が頻出。x=25でもy=200のままなので一次関数とはいえない、という反例を書きます。

関連

出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(数学)の核となる事実と概念データに基づく整理。
  • 編集方針:教科書頻出の混同ペアを、比較表と背景説明、混同ポイント、テストでの問われ方までセットで提示しています。
  • 最終更新:2026-08-15