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平行線と線分の比 ── 三角形の中の比 ── 教科書頻出の違い 3 ペア

中3数学(数学)の「平行線と線分の比 ── 三角形の中の比」で混同しやすい比較ペアを 3 組、比較表と「なぜ違うか」「混同しやすいポイント」「テスト頻出」までセットで整理しました。

この章の比較ペア(まとめ表)

比較ペアAB
AD:DB(同じ辺の上下)と AD:AB(全体と部分)の違いAD:DB(上下)AD:AB(全体と部分)
「平行 → 比」と「比 → 平行」の違い平行 → 比(順)比 → 平行(逆)
三角形と平行線と3本の平行線の比の違い三角形と平行線3本の平行線

1. AD:DB(同じ辺の上下)と AD:AB(全体と部分)の違い

比べる軸AD:DB(上下)AD:AB(全体と部分)
比べているもの同じ辺 AB を点 D で切った上下の長さ辺の一部 AD と辺全体 AB の長さ
分母にあたるものもう一方の部分 DB辺全体 AB
対応する比AE:EC(もう一辺の上下)AE:AC または DE:BC
DE の長さに使えるかそのままでは使えないDE:BC として使える
向いている場面EC など辺の部分を求めたいときDE や BC の長さを求めたいとき
図への書き込み方AD と DB に分けて印をつけるAD と AB 全体に印をつける
よくある誤答AD:DB と AE:AC を混ぜるAD:AB と AE:EC を混ぜる

なぜこの違いが生まれたのか

三角形と平行線の公式は AD:DB = AE:EC と AD:AB = AE:AC = DE:BC の2つの形を持ち、どちらも △ADE ∽ △ABC から導かれます。同じ相似でも「辺の上下で切った比」と「部分と全体の比」では分母にとる長さが違うため、混ぜると比例式が成り立たなくなります。

混同しやすいポイント

AD:DB = DE:BC としてしまうのが定番の誤り。DE と BC の比は「全体と部分」の AD:AB に等しく、上下の比 AD:DB とは別物。

テストでの聞かれ方

「DE ∥ BC のとき EC を求めよ」では AD:DB = AE:EC を、「DE の長さを求めよ」では AD:AB = DE:BC を使い分ける問題が頻出。図にどちらの比を取るかを書き込ませる出題が多い。

2. 「平行 → 比」と「比 → 平行」の違い

比べる軸平行 → 比(順)比 → 平行(逆)
前提(仮定)DE ∥ BC であるAD:DB = AE:EC が成り立つ
結論AD:DB = AE:ECDE ∥ BC である
使う場面辺の長さや比を求める問題「平行であることを示せ」という証明問題
根拠となる事実DE ∥ BC から △ADE ∽ △ABC比が等しいことから相似が言え、平行が出る
答案で書くこと比例式を立てて未知数を求める比を約分し等しいことを示してから結論
見分け方の合言葉平行が与えられたら比で攻める比が与えられたら平行を疑う
両方合わせると必要十分条件(⇔)必要十分条件(⇔)

なぜこの違いが生まれたのか

公式は DE ∥ BC ⇔ AD:DB = AE:EC という形で、両方向に成り立つ(必要十分条件)。順は「平行から比を取り出す」道具、逆は「比から平行を示す」道具で、問題で問われている向きが違えば使う公式の使い方も変わります。

混同しやすいポイント

証明問題で「DE ∥ BC を示せ」と聞かれているのに、平行を仮定にして比を計算してしまう 循環論法 がありがち。仮定と結論を取り違えないこと。

テストでの聞かれ方

「AD=6, DB=4, AE=9, EC=6 のとき DE と BC は平行か」のように、比から平行を判定させる問題が定番。比を約分して同じになることを示すのがゴール。

3. 三角形と平行線と3本の平行線の比の違い

比べる軸三角形と平行線3本の平行線
図の形1つの三角形の中に1本の平行線3本の平行線を2本の直線が横切る
平行線の本数底辺と平行な1本ℓ ∥ m ∥ n の3本(以上)
比の取り方AD:DB = AE:EC(左右の辺の上下)AB:BC = DE:EF(左の直線と右の直線の区間)
比べる場所三角形の2辺の上で同じ高さ2本の直線の上で同じ区間
全体と部分の式AD:AB = DE:BC が使えるAB:AC = DE:DF も成り立つ(AB:BC=DE:EF から導ける)
本数を増やせるか三角形は1つで完結4本5本でも各区間の比が等しい
根拠△ADE ∽ △ABC(2角相似)三角形と平行線の定理を区間ごとに使う

なぜこの違いが生まれたのか

3本の平行線の定理は、三角形と平行線の定理を「区間ごと」に分けて使ったものと考えられます。三角形では 1本の平行線 が2辺を同じ比で切り、3本の平行線では 各区間どうし が同じ比になります。どちらも「平行から比が等しくなる」点で兄弟関係です。

混同しやすいポイント

3本の平行線では AB:AC = DE:DF のような「全体と部分」の式は使えないと思い込むのが誤り。実際は 区間どうしの比(AB:BC = DE:EF)が等しいことから、全体と部分の比(AB:AC = DE:DF)も同様に成り立つ。

テストでの聞かれ方

「3本の平行線で AB=4, BC=6, DE=6 のとき EF を求めよ」のような出題が定番。4:6 = 6:EF のように区間どうしを正しく対応させられるかが問われる。

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出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(数学)の核となる事実と概念データに基づく整理。
  • 編集方針:教科書頻出の混同ペアを、比較表と背景説明、混同ポイント、テストでの問われ方までセットで提示しています。
  • 最終更新:2026-06-27