この章の比較ペア(まとめ表)
| 比較ペア | A | B |
|---|---|---|
| 電解質と非電解質の違い | 電解質 | 非電解質 |
| 陽イオンと陰イオンの違い | 陽イオン | 陰イオン |
1. 電解質と非電解質の違い
| 比べる軸 | 電解質 | 非電解質 |
|---|---|---|
| 水に溶けたあとのすがた | 陽イオンと陰イオンに分かれる | 分子のままで溶ける |
| 水溶液は電気を通すか | 通す(電流が流れる) | 通さない(電流が流れない) |
| 電気を運ぶ粒子 | 水中を動けるイオン | イオンがないので運べない |
| 代表的な例 | 食塩(NaCl)、塩酸(HCl)、水酸化ナトリウム(NaOH)、塩化銅(CuCl₂) | 砂糖(C₁₂H₂₂O₁₁)、エタノール(C₂H₆O)、グルコース |
| 仲間に多い物質 | 塩・酸・アルカリ | 砂糖などの分子でできた有機物 |
| 電圧をかけたときの様子 | イオンが電極へ移動して電流が流れる | 粒子が動いても電気は運ばれない |
なぜこの違いが生まれたのか
電解質は水に溶けると陽イオンと陰イオンに分かれる(電離する)ため、水溶液の中を動ける電気を帯びた粒子ができます。これが電極の間を移動することで電流が流れます。一方、非電解質は分子のまま水に溶け、電気を帯びた粒子ができないので、電流を運ぶ役目をする粒子がなく電気を通しません。
混同しやすいポイント
「水に溶ければ何でも電気を通す」と思い込みやすいが、砂糖水は分子のままなので通さない。電気を通すかは「溶けるかどうか」ではなく「イオンに分かれるかどうか」で決まる。
テストでの聞かれ方
「次のうち電解質はどれか」と食塩・塩酸・水酸化ナトリウム・砂糖・エタノールなどを並べて選ばせる問題が定番。電解質の例を答えさせたり、電流が流れる理由を「イオンに分かれるから」と説明させる記述問題も出る。
2. 陽イオンと陰イオンの違い
| 比べる軸 | 陽イオン | 陰イオン |
|---|---|---|
| 電気の符号 | +(正の電気) | −(負の電気) |
| 電子のやり取り | 電子を失ってできる | 電子を受け取ってできる |
| 陽子数と電子数の関係 | 陽子数 > 電子数 | 陽子数 < 電子数 |
| 電圧をかけたときに移動する電極 | 陰極(−極)へ移動する | 陽極(+極)へ移動する |
| 代表的なイオン | H⁺、Na⁺、K⁺、Cu²⁺、Zn²⁺、Mg²⁺ | Cl⁻、OH⁻、SO₄²⁻、NO₃⁻ |
| 記号の書き方 | 元素記号の右上に+(例:Na⁺、Cu²⁺) | 元素記号の右上に−(例:Cl⁻、SO₄²⁻) |
| 電離の式での例 | NaCl → Na⁺ + Cl⁻ | NaCl → Na⁺ + Cl⁻ |
なぜこの違いが生まれたのか
原子は陽子(+)と電子(−)の数が同じときは中性ですが、電子を失うと+の電気が余って陽イオン、電子を受け取ると−の電気が多くなって陰イオンになります。多くの原子はこのやり取りで貴ガスと同じ安定な電子配置に近づこうとするため、決まった電荷のイオンになります。
混同しやすいポイント
「陽イオンは陽極(+極)に行く」と覚えてしまう誤りが多い。実際は逆で、陽イオンは陰極へ、陰イオンは陽極へ引き寄せられる。また「イオン=原子が壊れたもの」と考えるのも誤り。
テストでの聞かれ方
「Cu²⁺はどのようにしてできたか」「NaがNa⁺になるとき電子はどうなったか」など、電子のやり取りを答えさせる問題が頻出。電極と移動方向を結びつける「陽イオンが移動するのは何極か」も定番。
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出典・最終更新
- 出典基盤:教科書(理科)の核となる事実と概念データに基づく整理。
- 編集方針:教科書頻出の混同ペアを、比較表と背景説明、混同ポイント、テストでの問われ方までセットで提示しています。
- 最終更新:2026-06-27
