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中学生の学習ノート教科書をもう一段くわしく

will ── 未来を表す英語(その1)

「It will rain tomorrow.(明日は雨が降るだろう)」── ここに出てくる will は、未来のことを表す助動詞です。これまでは「現在」「過去」のことしか言えませんでしたが、will を覚えるとこれから起こることを話せます。中1の最後に学ぶ重要文法。次回扱う be going to と並んで、未来表現の2大スターです。

will は「〜するだろう」「〜する予定だ」

用語
will(ウィル)
未来のことを表す助動詞。「will + 動詞の原形」のかたちで「〜だろう」「〜するつもりだ」「〜することになる」を表す。can と同じ 助動詞の仲間なので、後ろの動詞は原形のまま。I will study.(勉強します)/ It will be sunny.(晴れるでしょう)。
基本の語順

①主語

②will

③動詞の原形(play, go, be など)

will の3つの使い方

同じ will でも、文脈で意味が分かれます。

will の主な使い方

①予測「〜だろう」── It will rain tomorrow.(明日は雨が降るだろう)

②その場の決定「〜することにします」── I'm thirsty. I will drink water.(喉が渇いた、水を飲もう)

③約束・意思「きっと〜する」── I will help you.(手伝うよ)

will ── 今、その場で決める・未来を予測する 過去 未来 今 will(未来へ) 今その場で決定 OK, I'll do it. 未来を予測 It will rain tomorrow. will=今その場で決定・予測。前からの計画は be going to。
will は「今この瞬間の決定」や「未来の予測」を、今から未来へ向かう矢印で表します。

主語が3単現でも will は変わらない

can と同じく、主語が誰でも will は同じ形。

  • I will go. / You will go. / She will go. / They will go.
  • 動詞も全部 原形(go)のまま。He will goes はNG。

短縮形:I'll / You'll など

会話では will は 短縮形でよく使います。

will の短縮形

①I will → I'll(アイル)

②You will → You'll

③He will → He'll

④She will → She'll

⑤It will → It'll

⑥We will → We'll

⑦They will → They'll

例文で感覚をつかむ

予測(〜だろう)

  • It will be sunny tomorrow. ── 明日は晴れるだろう。
  • It will rain in the evening. ── 夕方には雨が降るだろう。
  • She will come back soon. ── 彼女はすぐ戻るだろう。

その場の決定(〜しよう)

  • OK, I 'll do it. ── オーケー、やるよ。
  • I 'll have the salad, please. ── サラダにします、お願いします。

約束(きっと〜する)

  • I will help you. ── 手伝うよ。
  • I 'll call you tonight. ── 今夜電話するね。

否定文:will not(won't)

否定文の作り方

普通I will go.

否定I will not go.

短縮I won't go.(ウォウント)

won't は「ウォウント」と読む
  • will not の短縮形は won't。「ウィルナット」ではない。
  • 発音は「ウォウント(wəʊnt)」。
  • want(ほしい、ウォント)と発音が似ているので注意。

例文:

  • It won't rain tomorrow. ── 明日は雨は降らないだろう。
  • I won't go there. ── そこには行かないよ。
  • She won't be late. ── 彼女は遅刻しないだろう。

疑問文:Will を文の先頭に

疑問文の作り方

普通It will rain.

疑問Will it rain?

普通You will come.

疑問Will you come?

応答

  • はい → Yes, 主語 + will.(Yes, it will. / Yes, I will.)
  • いいえ → No, 主語 + won't.(No, it won't. / No, I won't.)

例:

  • Will it be sunny tomorrow? ── 明日は晴れる?
    ── Yes, it will. / No, it won't.
  • Will you help me? ── 手伝ってくれる?
    ── Yes, I will. / No, I won't.

Will you ...? は「〜してくれる?」の依頼にも

Will you ...? は単純な疑問だけでなく、「〜してくれませんか?」という依頼でも使えます。

  • Will you open the window? ── 窓を開けてくれない?
  • Will you pass me the salt? ── 塩を取ってくれる?

can(Can you ...?)と並んで、丁寧な依頼の表現として覚えておくと便利。

What/When + will の疑問文

「何を〜するの?」「いつ〜するの?」と聞きたいとき。

  • What will you do tomorrow? ── 明日何をするの?
    ── I'll watch a movie.(映画を見ます)
  • When will she come? ── 彼女はいつ来るの?
    ── She'll come at 7.(7時に来ます)
  • Where will you go? ── どこに行くの?
    ── I'll go to Kyoto.(京都に行きます)

be動詞と will

「will + be動詞」のかたち
  • 未来のこと+be動詞 → will be(will のあとは原形 be)。
  • I am happy. → I will be happy.(私は幸せになるだろう)
  • It is sunny. → It will be sunny.(晴れるだろう)
  • 「will am」「will is」はNG。必ず be。

練習問題

英語で使えるようにする練習

この単元は、説明を読んで終わりにすると定着しません。次の型を、主語・時・目的語を入れ替えながら声に出してください。

型
willの基本パターン
主語 + will + 動詞の原形
音読して覚える例文

I will call you.

It will be sunny tomorrow.

Will you help me?

よくあるミス
  • will の後ろは動詞の原形。
  • 未来の予想・その場で決めた意思に使う。
  • will not = won't。

この章でつまずきやすいところ

willの単元は、形は単純なのに、本文を読んでいる途中で「あれ、ここは原形でいいの?」と手が止まりがちです。主語が三人称単数や be 動詞のとき、won't の読み方、Will you 〜? の訳し分けなど、この章特有の迷いどころを取り上げ、その場で立て直すコツを整理します。

willのあとを三単現や過去形にしたくなる

  • つまずく場面:本文で She will come to the party. を読んだとき、主語が She だから comes にした方が自然な気がして手が止まる。直前の文が現在形だと、つい時制を引きずってしまう。
  • 克服のコツ:見分け方は 「will があるかどうか」を先にチェック。will を見たら、後ろは主語が誰であっても必ず 動詞の原形。三単現の s も過去形の ed も付けない。「will + 原形」をひとかたまりとして目で押さえてから訳に進むと迷いが消える。
  • ミニ例:She comes to the party.(現在)→ She will come to the party.(未来)。主語が She でも will の後ろは原形 come。

be動詞の文で will is と書いてしまう

  • つまずく場面:It is sunny. を未来の文に直すとき、is をそのまま残して It will is sunny. と書いてしまい、なんとなく違和感を覚えて手が止まる。am や are が主語に付いている文でも同じ迷いが出る。
  • 克服のコツ:因果関係で覚える。will は助動詞 → 後ろは必ず原形。be動詞(am / is / are)の原形は be なので、未来にすると全部 will be にそろう。「will am」「will is」「will are」はすべてNG、と先に確認してから書き換えると安全。
  • ミニ例:I am happy. → I will be happy. / It is sunny. → It will be sunny.

won't を「ウィルナット」と読んでしまう

  • つまずく場面:本文の It won't rain tomorrow. を音読する途中で、won't を見て「ウィルナット」と読みたくなる。want(ウォント)と形が似ているので、どっちの発音だったかでも迷う。
  • 克服のコツ:位置関係で整理する。won't は will not の短縮形で、読み方は 「ウォウント」(語末の t は強く発音しない)。want(ほしい/ウォント)とは別の単語。文の中で 主語のすぐ後ろにあって動詞の原形を連れているなら won't、目的語を取って「ほしい」の意味なら want、と役割で見分ける。
  • ミニ例:She won't be late.(彼女は遅刻しないだろう)/ I want water.(水がほしい)── 形は似ていても役割が違う。

Will you ...? を全部「〜しますか」と訳してしまう

  • つまずく場面:本文で Will you open the window? を読んだとき、「あなたは窓を開けますか?」と単純な未来の質問として訳してしまい、文脈に合わなくて止まる。直前が会話文だとなおさら迷う。
  • 克服のコツ:見分け方は 文脈で相手の行動を求めているか、単に未来の事実をたずねているか。相手にしてほしい動作を頼んでいる文脈なら 依頼(〜してくれませんか)として読む。help me / pass me ... のように相手に動いてもらう内容のときは依頼のサインになりやすい。未来の予定・予測を尋ねている文脈なら単純な疑問として訳す。
  • ミニ例:Will you pass me the salt?(塩を取ってくれる?=依頼)/ Will you come to the party tomorrow?(明日パーティーに来ますか?=未来の予定をたずねる単純疑問)
問題1(書きかえ)
次の文を will を使って未来の文に書きかえなさい。
  1. It is rainy.
  2. I go to the library.
  3. She comes to the party.
答えを見る

(1) It will be rainy.(is → will be)

(2) I will go to the library.(短縮:I'll go to the library.)

(3) She will come to the party.(She'll come to the party.)

問題2(書きかえ)
次の文を、(1)否定文、(2)疑問文 に書きかえなさい。
  1. It will rain tomorrow.
  2. You will help me.
答えを見る

(1) It will rain tomorrow.

  • 否定:It will not rain tomorrow.(It won't rain tomorrow.)
  • 疑問:Will it rain tomorrow?

(2) You will help me.

  • 否定:You will not help me.(You won't help me.)
  • 疑問:Will you help me?
問題3(応答)
次の質問に、( ) 内の語を使って英語で答えなさい。
  1. Will it be sunny tomorrow?(Yes)
  2. Will Mark come?(No)
  3. What will you do this weekend?(study English)
答えを見る

(1) Yes, it will.

(2) No, he won't.

(3) I will study English.(I'll study English.)

問題4(誤りなおし)
次の英文には1つずつまちがいがあります。直して書きなさい。
  1. It will rains tomorrow.
  2. She will is busy tomorrow.
  3. I willn't go.
答えを見る

(1) It will rain tomorrow. ── will のあとは原形(s をつけない)。

(2) She will be busy tomorrow. ── will のあとの be動詞は be。

(3) I won't go.(または I will not go.)── will not の短縮は won't。

追加問題(瞬間英作文)
次の日本語を、このページの型を使って英語にしなさい。
  1. 私はあなたに電話します。
  2. 明日は晴れるでしょう。
  3. 手伝ってくれますか。
答えを見る

(1) I will call you.

(2) It will be sunny tomorrow.

(3) Will you help me?

まとめ

  • will は未来のことを表す助動詞。「〜だろう」「〜するつもり」「〜する」を表す。
  • 形:主語 + will + 動詞の原形。主語が誰でも will は同じ形。
  • 短縮形:I'll, You'll, He'll, She'll, It'll, We'll, They'll。
  • 否定:will not(won't)+ 動詞の原形。won't は「ウォウント」。
  • 疑問:Will + 主語 + 動詞の原形? 応答 Yes, 主語 + will. / No, 主語 + won't.
  • Will you ...? は「〜してくれる?」の依頼にも使える。
  • be動詞は will be(will am, will is はNG)。
  • 用法は3つ:予測・その場の決定・約束。次回学ぶ be going to との使い分けがポイント。

もっと知る ── 発展・実生活(出典つき)

※ 教科書の内容に、信頼できる出典をもとにした発展・実生活・時事の話題を補足しています(教科書そのものではありません)。

天気予報の「will」と降水確率実生活

「It will rain.(雨が降るだろう)」のような予測は、天気予報そのものです。気象庁の降水確率は「決まった時間内に1mm以上の雨や雪が降る確率」で、たとえば降水確率70%なら、その予報が100回出たうちおよそ70回は雨が降るという意味です。

出典:気象庁(天気予報・天気図についてのFAQ)

未来の予測はどこまで当たる?発展

気象庁の週間天気予報は、翌日から7日先までの天気を毎日発表しています。ただし先のことほど予測はむずかしく、3日目以降には予報の確からしさを示す信頼度A・B・Cがつけられ、Aは適中率が平均約88%、Cは約58%にとどまります。未来を表すwillにも、こうした「確かさの差」があるのです。

出典:気象庁(週間天気予報)

willはもともと「〜したい」という意志の言葉発展

未来を表すwillは、古英語のwillan「望む・〜したい・〜するつもりだ」という動詞がもとになっています。だから今でもwillには「予測」だけでなく「きっと〜する」という意志や約束の意味が残っているのです。教科書の3つの使い方は、この語源とつながっています。

出典:Online Etymology Dictionary(will)

英語は世界をつなぐ言葉実生活

英語は国連で使われる6つの公用語(アラビア語・中国語・英語・フランス語・ロシア語・スペイン語)の一つで、世界中の会議や文書で広く使われています。willのような基本表現を身につけることは、世界の人と未来の予定や約束を伝え合う第一歩になります。

出典:United Nations(Official Languages)

宇宙ミッションで語られる未来発展

JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」は、2020年に地球へサンプルを届けたあとも飛び続け、最終目的地に選ばれた小惑星1998 KY26へ2031年に到着する計画です。英語のニュースなら「Hayabusa2 will arrive in 2031.」のように、未来の計画はwillで表されます。

出典:JAXA宇宙科学研究所(ISAS)小惑星探査機「はやぶさ2」