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日本の領域と領土問題 ── 教科書頻出の違い 3 ペア

中1社会(地理)の「日本の領域と領土問題」で混同しやすい比較ペアを 3 組、比較表と「なぜ違うか」「混同しやすいポイント」「テスト頻出」までセットで整理しました。

この章の比較ペア(まとめ表)

比較ペアAB
領海と排他的経済水域(EEZ)の違い領海排他的経済水域
北方領土と竹島の違い北方領土竹島
竹島と尖閣諸島の違い竹島尖閣諸島

1. 領海と排他的経済水域(EEZ)の違い

比べる軸領海排他的経済水域
範囲(基線からの距離)12海里(約22km)まで200海里(約370km)まで(領海の外側)
領土かどうか領域には含まれるが、領土(陸地)ではない領土ではない海域
主権の強さ沿岸国の主権が及ぶ主権はないが経済的権利を持つ
認められる権利警備・航行ルールなど海の管理全般漁業・資源開発・科学調査の独占的権利
根拠となる国際ルール1982年国連海洋法条約(領海12海里を規定)1982年国連海洋法条約(EEZ200海里を規定)
面積(日本の場合)約43万km²(内水を含む領海)約405万km²(接続水域を含む)。領海と合わせた合計約447万km²は世界でも上位

なぜこの違いが生まれたのか

海は陸とちがって境目が見えないため、国際社会は沿岸からの距離でルールを決めました。沿岸に近い12海里は安全や警備のため主権が及ぶ領海とし、その外側にあたる、海岸の基線から200海里まで(領海の外側の範囲)を資源活用のためのEEZとして経済的な権利だけを認める、という二段構えになっています。12海里の外にさらに200海里を足すわけではない点に注意しましょう。

混同しやすいポイント

「EEZも日本の領土」と誤解しがちですが、EEZは領土ではなく経済的権利を持つ海域です。また「200海里=領海」と混同しやすいので、領海は12海里、EEZは200海里と数字をセットで覚えましょう。

テストでの聞かれ方

「領海は基線から何海里か」「EEZの範囲と認められる権利を答えよ」という穴埋め・記述問題が定番です。12海里・200海里・漁業/資源開発/科学調査の3点を答えられるようにしておきます。

2. 北方領土と竹島の違い

比べる軸北方領土竹島
場所北海道根室半島の北東沖(千島列島とは別の日本固有の領土)島根県・隠岐諸島の北西、日本海上
構成する島択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島の4島竹島(韓国名「独島(ドクト)」)
日本領としての主な根拠1855年の日露通好条約で択捉島以南を日本領と画定(その後も一貫して日本領)1905年に閣議決定で島根県へ編入(それ以前から日本人が利用)
実効支配している国ロシア(1945年にソ連が占領以来)韓国(1952年の李承晩ライン設定後、1954年から警備隊を常駐させ占拠)
関係する協定・宣言1956年の日ソ共同宣言(歯舞・色丹の引き渡しに言及)1952年の李承晩ライン設定が占拠のきっかけ
日本の対応返還を求めて交渉、平和条約は未締結国際司法裁判所への付託を提案(韓国は拒否)

なぜこの違いが生まれたのか

両方とも日本固有の領土ですが、実効支配を始めた国と時期、その背景がちがいます。北方領土は戦争の混乱のなかでソ連に占領され、竹島は戦後の独立直後の韓国が一方的に占拠しました。だから交渉相手も、解決の方法も別々に整理する必要があります。

混同しやすいポイント

「どちらもロシアが実効支配」と勘違いしやすいです。北方領土=ロシア、竹島=韓国と相手国をセットで覚えましょう。また竹島を韓国では「独島(ドクト)」と呼ぶ点も混同されがちです。

テストでの聞かれ方

「北方領土の4島の名前を答えよ」「竹島を実効支配している国はどこか」のように、島名・相手国・条約名(日露通好条約/島根県編入)を組み合わせて問われます。

3. 竹島と尖閣諸島の違い

比べる軸竹島尖閣諸島
場所島根県・隠岐諸島の北西(日本海)沖縄県・八重山諸島の北(東シナ海)
日本領と確認した経緯1905年に島根県へ編入1895年に沖縄県へ編入(「無主の地」を確認)
実効支配している国韓国が1954年から警備隊を常駐させ一方的に占拠・実効支配日本が実効支配中
領有を主張する国・地域韓国(「独島」と呼ぶ)中国・台湾(中国は「釣魚島」と呼ぶ)
日本政府の立場領土問題として国際司法裁判所付託を提案「領土問題は存在しない」という立場
問題が大きくなった背景1952年の李承晩ライン設定を経て、1954年から韓国が占拠1970年代に石油資源の可能性が報告された後

なぜこの違いが生まれたのか

竹島は韓国に実効支配されているのに対し、尖閣諸島は日本が実効支配中です。つまり立場が逆になっているため、日本政府の対応もちがいます。さらに尖閣をめぐる動きは1970年代の石油資源報告がきっかけで強まった点も、竹島とは別の文脈です。

混同しやすいポイント

「尖閣諸島も他国に実効支配されている」と誤解しがちですが、尖閣は日本が実効支配中です。また竹島と尖閣で相手国(韓国/中国・台湾)を入れちがえやすいので注意しましょう。

テストでの聞かれ方

「尖閣諸島を実効支配している国はどこか」「日本政府はそれぞれの島についてどんな立場か」という形で、実効支配国と日本の主張をセットで答えさせる問題が出ます。

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出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(社会)の核となる事実と概念データに基づく整理。
  • 編集方針:教科書頻出の混同ペアを、比較表と背景説明、混同ポイント、テストでの問われ方までセットで提示しています。
  • 最終更新:2026-06-27