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漢文の訓読(レ点・一二点・書き下し文)の解き方/コツ

漢文は古代中国語なので、そのままでは日本語の語順になりません。返り点と送り仮名を手がかりに、白文 → 訓読文 → 書き下し文の順で読み直すのがコツです。レ点・一二点の返り方を整理し、故事成語「矛盾」を例に訓読の流れをつかみましょう。

漢文の訓読 を解く・整理する5ステップ

各ステップをクリックすると詳しい説明と例が開きます。

ステップ 1:ステップ1: 白文・訓読文・書き下し文の3段階を確認する

まず、漢文には3つの形があることを意識します。白文(はくぶん)は返り点も送り仮名もない、もとの漢文。訓読文は白文に返り点と送り仮名を付けたもの。書き下し文は訓読文を日本語の順に並べ替え、漢字仮名交じりにしたものです。どの段階の文かを最初に判断するのが出発点になります。

例題:白文「吾盾之堅莫能陥也」 → 訓読文「吾盾之堅、莫二能陥一也」(返り点付き) → 書き下し文「吾が盾の堅きこと、能く陥す莫きなり。」と3段階で変化することを押さえる。
ステップ 2:ステップ2: 返り点を上から確認して読む順番を決める

次に、返り点を上から順に見て、どこで返って読むかを確かめます。レ点は隣り合う2字を逆順に読む記号で、レ点が付いた字のすぐ下の字を先に読みます。一二点は2字以上離れた字を返るときに使い、「一」を読んでから「二」が付いた字に戻ります。レ点と一二点が組み合わさる場合は、内側(レ点)から処理し、外側(一二点)へ進む順に読みます。

例題:「読 レ 書」は下の「書」を先に読み、「書を読む」となる。「登 レ 山」は「山に登る」と返って読む。
ステップ 3:ステップ3: 送り仮名を漢字仮名交じり文に書き直す

訓読文では送り仮名は漢字の右下にカタカナで書きます。書き下し文に直すときは、これをひらがなに変え、漢字仮名交じり文にします。助詞「が」「の」「を」「に」や活用語尾も補い、日本語の文として整えるのがポイントです。

例題:「誉 メテ 之 ヲ 曰 ハク」 → 書き下し「之を誉めて曰はく」。送り仮名のカタカナをひらがなに直して書く。
ステップ 4:ステップ4: 歴史的仮名遣いで書き下し文を仕上げる

書き下し文では歴史的仮名遣いを使います。「言ふ」「曰はく」「能はず」のように、現代仮名遣いとは異なる書き方になることに注意します。返り点に従って語順を入れ替え、送り仮名と助詞を補ったうえで、最後に仮名遣いを整えると書き下し文が完成します。

例題:白文「楚人有鬻盾与矛者」 → 書き下し「楚人に、盾と矛とを鬻(ひさ)ぐ者有り。」
ステップ 5:ステップ5: 書き下し文から現代語訳と教訓を読み取る

最後に書き下し文の意味をとり、必要に応じて主語や目的語を補って自然な現代語訳にします。故事成語の問題では、話の展開から教訓を読み取ることが大切です。「矛盾」は、盾と矛を売る商人の話から、前後のつじつまが合わないこと・言動が食い違うことを表すと理解します。

例題:「吾が盾の堅きこと、能く陥す莫きなり。」→「私の盾の堅いことといったら、これを突き通せるものはない。」と訳す。

これだけは覚える

漢文は白文 → 訓読文 → 書き下し文の3段階。返り点は読む順番の記号で、レ点は直下の字を先に読み、その上の字に返る。一二点は離れた字を返り、「一」→「二」の順に読む。送り仮名はカタカナ、書き下し文ではひらがな+歴史的仮名遣いに直す。

よくあるつまずき

返り点を無視して上から読むのは基本ルール違反。レ点と一二点を同じ返り方で処理すると戻る範囲を誤ります。書き下し文で送り仮名や助詞を補わないと日本語の文にならず、漢字の意味を並べただけでは文意の説明にはなりません。

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出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(国語)の核となる手順と概念データに基づく整理。
  • 編集方針:教科書頻出の解き方・コツを、段階的なステップに分け、つまずきポイントと核となるルールを併記しています。
  • 最終更新:2026-06-27