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蒸留の解き方/コツ

蒸留は、液体を加熱して蒸気にし、冷やして再び液体として集める分離法です。ポイントは沸点の差を使うこと。水(100℃)とエタノール(78℃)の混合液なら、先に蒸発するエタノールが多めに出てきます。装置の各部の役割と注意点をセットで覚えるのがコツです。

蒸留 を解く・整理する5ステップ

各ステップをクリックすると詳しい説明と例が開きます。

ステップ 1:ステップ1: 何を分けたいかを確認する

まず混合物が固体と液体か、液体どうしかを見分けます。液体どうしの混合物を分けたいときに使うのが蒸留です。固体を取り出すなら「ろ過・再結晶・水の蒸発」、液体を分けるなら「蒸留」と整理しましょう。問題文の「何が混ざっているか」「何を取り出したいか」をまず読み取るのが第一歩です。

例題:例:水とエタノールの混合液からエタノールを多く取り出したい → 蒸留を選ぶ。食塩水から食塩を取り出したい → 水を蒸発させる。
ステップ 2:ステップ2: 沸点の低いほうが先に出ると押さえる

蒸留のしくみは沸点の差です。混合液を加熱すると、沸点の低い液体ほど先に蒸発します。その蒸気を冷却器で冷やして液体に戻すと、最初に出てくる液体には沸点の低い成分が多く含まれます。水(約100℃)とエタノール(約78℃)なら、エタノールが先に出やすい、と覚えましょう。

例題:例:水とエタノールの混合液を蒸留 → 最初の試験管にはエタノールが多い液体が集まる。火を近づけるとよく燃える。
ステップ 3:ステップ3: 装置の重要ポイント4つを確認する

蒸留装置は「温度計の位置・沸騰石・弱火・冷却水の向き」の4点が定番の問われどころです。温度計の球部は枝の付け根に合わせ、出ていく蒸気の温度を測ります。沸騰石は突沸(とっぷつ)防止。加熱はガスバーナーで弱火。冷却器の水は下から上へ流して効率よく冷やします。

例題:例:「温度計を枝の付け根に置くのはなぜか」→ 出てくる蒸気の温度を測るため。「水を下から流すのはなぜか」→ 冷却器内を水で満たし、効率よく冷やすため。
ステップ 4:ステップ4: 温度変化と出てくる液体の性質を見比べる

実験では温度計の値と試験管に集まった液体の性質をセットで観察します。78℃付近ではエタノールが多く出るので、火を近づけると燃え、アルコール臭がします。温度が100℃近くまで上がると水が多くなり、燃えにくく、においも弱くなります。食塩水を蒸留した場合は食塩は加熱容器内に残り、水が留出します。

例題:例:試験管1(78℃付近で集めた液体)→ よく燃える/アルコール臭。試験管2(100℃近くで集めた液体)→ ほとんど燃えない/水が多い。
ステップ 5:ステップ5: 単元2の分離法を使い分ける

テストでは「どの方法を使うか」がよく問われます。液体に溶けない固体はろ過、水溶液中の固体を結晶として取り出すなら再結晶、水溶液から溶質を全部取り出すなら水を蒸発、混じった液体を分けるなら蒸留。「もとは固体か液体か」「何を取り出したいか」で選びましょう。

例題:例:泥水から砂 → ろ過/硝酸カリウム水溶液から結晶 → 再結晶/食塩水から食塩 → 水を蒸発/水とエタノール → 蒸留。

これだけは覚える

蒸留=液体を加熱→蒸気を冷却→再び液体。沸点の差を利用。水100℃・エタノール78℃で、沸点の低いほうが先に出る。装置は温度計=枝の付け根/沸騰石を入れる/弱火/冷却水は下から上の4点を必ず押さえる。

よくあるつまずき

「完全に純粋なエタノールになる」と書くのは誤り。水蒸気も少し混じるので濃度が高くなるだけ。温度計を液体に入れるのも×(測るのは蒸気の温度)。装置を密閉すると圧力が上がり危険。沸騰石を忘れると突沸します。

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出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(理科)の核となる手順と概念データに基づく整理。
  • 編集方針:教科書頻出の解き方・コツを、段階的なステップに分け、つまずきポイントと核となるルールを併記しています。
  • 最終更新:2026-06-27