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中学生の学習ノート教科書をもう一段くわしく

不定詞 ── to + 動詞原形

「to + 動詞の原形」を 不定詞といいます。中2英語の最重要文法のひとつで、3つの用法(名詞・形容詞・副詞)があり、英文のいろんな場所に登場します。それぞれの使い分けと意味を整理して身につけましょう。

不定詞の形と意味

公式
不定詞
to + 動詞の原形
「to」+「原形」のセット。動詞ではなく、文中で名詞・形容詞・副詞のはたらきをする。

3つの用法

用法意味はたらき
① 名詞的用法〜すること主語・目的語・補語になる
② 形容詞的用法〜すべき/〜するための名詞を後ろから修飾
③ 副詞的用法〜するために/〜して動詞・形容詞を修飾

① 名詞的用法(〜すること)

目的語になる

I like to play soccer.(サッカーをするのが好き)

I want to be a doctor.(医者になりたい)

She started to cry.(泣き始めた)

We need to help them.(彼らを助ける必要がある)

主語・補語になる

To study English is important.(英語を勉強することは重要だ)→ 主語

My dream is to be a teacher.(私の夢は先生になることだ)→ 補語

His hobby is to read books.(彼の趣味は読書だ)→ 補語

It is fun to swim in the sea.(海で泳ぐのは楽しい)→ It〜to構文

② 形容詞的用法(〜すべき/〜するための)

名詞を後ろから修飾

I have a lot of work to do.(やるべき仕事がたくさんある)

Give me something to eat.(食べるものをください)

There are many places to visit.(訪れるべき場所がたくさん)

I want something to drink.(何か飲み物がほしい)

It's time to go to bed.(寝る時間だ)

She has a lot of friends to talk to.(話す相手がたくさんいる)

名詞 + to不定詞 のパターン

something to eat(食べ物)

something to drink(飲み物)

a place to live(住む場所)

a friend to play with(一緒に遊ぶ友達)

time to study(勉強する時間)

a book to read(読む本)

③ 副詞的用法(〜するために/〜して)

目的(〜するために)

I went to the library to study.(勉強するために図書館に行った)

I came here to see you.(あなたに会うために来た)

She got up early to catch the train.(電車に乗るために早起き)

→ 「Why?」の質問に答える

感情の原因(〜して)

I am happy to see you.(あなたに会えて嬉しい)

She was sad to hear the news.(その知らせを聞いて悲しかった)

I'm sorry to be late.(遅れてすみません)

→ 感情の形容詞(happy, sad, glad, sorry, surprised)の後ろに

結果(〜して結局)

He grew up to be a doctor.(彼は医者になった ← 成長して結局)

She lived to be 100.(100歳まで生きた)

→ 中2レベルでは「成長して〜になる」が中心

用法の見分け方

3用法を見分けるコツ

to不定詞 の 位置と 前の語を見る

① 動詞の後(want, like, need, hope, decide)→ 名詞的

② 名詞の後(something, time, a place)→ 形容詞的

③ 文末や感情形容詞の後 → 副詞的

「〜すること」「〜するための」「〜するために」のどれで訳せるか試す

不定詞 ── 「to の前の語」で3用法を見分ける I like to play soccer. 「動詞 like」の直後 → 〜すること(目的語) 名詞的用法 I have a lot of work to do. 「名詞 work」の直後 → 〜するための・〜すべき 形容詞的用法 I came here to see you. 文のあとに置いて → 〜するために(目的) 副詞的用法
図:不定詞は「to の直前の語」で用法が決まります。動詞 like の後なら名詞的(〜すること)、名詞 work の後なら形容詞的(〜するための)、文のあとなら副詞的(〜するために)です。

不定詞の否定形:not to

「〜しないこと」

不定詞の前に not をつける

I decided not to go.(行かないことに決めた)

She tried not to cry.(泣かないようにした)

Be careful not to fall.(落ちないように注意)

It is 〜 to do 構文

よく使う英語の形

主語が長くなるのを避けるため、形式主語 it を立てる

It is + 形容詞 + to + 動詞原形:「〜するのは…だ」

It is important to study English.(英語を勉強することは重要だ)

It is fun to play games.(ゲームをするのは楽しい)

It is difficult to speak English fluently.

= To speak English fluently is difficult.(同じ意味だが少し堅い)

つまずきポイント①:to の後は必ず原形
  • × I want to plays. ○ I want to play.
  • × He likes to studies. ○ He likes to study.
  • 3単現の s や過去形にしない。
  • 「to + 原形」がワンセット。
つまずきポイント②:不定詞 vs 動名詞
  • 動詞によって、後ろが to不定詞か動名詞(〜ing)か決まる
  • to不定詞をとる動詞:want, hope, decide, plan, promise, need
  • 動名詞をとる動詞:enjoy, finish, stop, give up, mind
  • 両方OKな動詞:like, love, start, begin
  • 詳しくは次の記事で。
つまずきポイント③:「to + 場所」と区別
  • to + 場所(前置詞):I went to school.(学校へ)
  • to + 動詞原形(不定詞):I want to go.(行くこと)
  • 後ろが動詞なら不定詞、名詞(場所)なら前置詞

英語で使えるようにする練習

この単元は、説明を読んで終わりにすると定着しません。次の型を、主語・時・目的語を入れ替えながら声に出してください。

型
不定詞の基本パターン
to + 動詞の原形
音読して覚える例文

I want to learn English.

I went to the library to study.

I have many books to read.

よくあるミス
  • to の後ろは動詞の原形。
  • 名詞的用法・副詞的用法・形容詞的用法を文の中の働きで見分ける。
  • 前置詞 to + 名詞 と混同しない。

この章でつまずきやすいところ

不定詞は「to + 動詞の原形」とシンプルな形ですが、英文を読み進めるうちに「これは何用法だっけ」「toの後ろは原形でいいの」と迷う場面が次々に出てきます。読みかけのつまずきだけをここで整理します。

toの後ろを三単現や過去形にしてしまう

  • つまずく場面:教科書の He likes to study を音読していて、主語が He なので「studies にしないとダメかな」と手が止まる場面。前の動詞 likes に s が付いているので、後ろの動詞にも付けたくなる。
  • 克服のコツ:位置関係で押さえる。s や過去形の変化を受けるのは「文全体の動詞」だけで、to の直後は別ブロック扱いになる。to + 原形はワンセットの「カタマリ」で、主語や時制の影響を受けないと覚える。
  • ミニ例:He likes to study.(◯)/He liked to study.(過去にしても to study はそのまま)/He likes to studies.(×)

前置詞のtoと不定詞のtoを取り違える

  • つまずく場面:I went to the library to study. を読んでいて、to が2回出てきて「どっちも同じto?」と迷う場面。最初の to も後ろの to も同じ形なので、訳すときに混ざってしまう。
  • 克服のコツ:見分け方は to の直後の品詞。後ろが 名詞(場所・もの)なら前置詞の to、後ろが 動詞の原形なら不定詞の to。「to+名詞」か「to+原形」かで役割がまったく違うと意識する。
  • ミニ例:to the library(前置詞+名詞=「図書館へ」)/to study(不定詞=「勉強するために」)

全部を「〜すること」と訳してしまう

  • つまずく場面:I have a lot of work to do. の to do を見て、つい「することをたくさん持っている」と訳して意味が変になり止まる場面。名詞的用法で覚えた「〜すること」の訳だけが頭に残っている。
  • 克服のコツ:位置関係で訳し分ける。to不定詞が名詞のすぐ後ろにあれば、その名詞を後ろから説明する形容詞的用法で「〜するための/〜すべき」と訳す。動詞の目的語の位置にあるときの「〜すること」とは役割が別。
  • ミニ例:work to do(やるべき仕事)/something to eat(食べるためのもの)/a book to read(読むための本)

感情の形容詞の後のtoを目的と勘違いする

  • つまずく場面:I am happy to see you. を読んでいて、副詞的用法は「〜するために」だと習ったので「あなたに会うために嬉しい?」と意味がねじれて止まる場面。同じ副詞的用法でも訳がうまくはまらない。
  • 克服のコツ:因果関係で整理する。happy / sad / glad / sorry / surprised など感情を表す形容詞の後ろの to不定詞は「目的」ではなく「感情の原因」を表し、「〜して(〜だ)」と訳す。感情語の後ろかどうかを先に確認する。
  • ミニ例:I am happy to see you.(あなたに会えてうれしい)/She was sad to hear the news.(その知らせを聞いて悲しかった)

練習問題

問題1(用法の判別)

次の不定詞の用法は名詞的・形容詞的・副詞的のどれか。

  1. I want to drink water.
  2. I have something to tell you.
  3. I came here to see you.
  4. To swim is fun.
  5. She was glad to meet him.
答えを見る

(1) 名詞的(want の目的語)

(2) 形容詞的(something を修飾)

(3) 副詞的(目的「会うために」)

(4) 名詞的(主語)

(5) 副詞的(感情の原因「会えて嬉しかった」)

問題2(英訳)
  1. 私は英語を勉強したい。
  2. 飲み物をください。
  3. 私はあなたに会うために来ました。
  4. 英語を話すことは難しい。
答えを見る

(1) I want to study English.

(2) Please give me something to drink. / Give me something to drink, please.

(3) I came (here) to see you.

(4) It is difficult to speak English. / To speak English is difficult.

問題3(否定)

「彼は行かないと決めた」を英語で書け。

答えを見る

He decided not to go.

問題4(適切な形)
  1. I want (go / to go) home.
  2. She has a lot of homework (do / to do).
  3. I'm happy (see / to see) you.
答えを見る

(1) to go (2) to do (3) to see

追加問題(瞬間英作文)
次の日本語を、このページの型を使って英語にしなさい。
  1. 私は英語を学びたい。
  2. 私は勉強するために図書館へ行きました。
  3. 私は読むべき本がたくさんあります。
答えを見る

(1) I want to learn English.

(2) I went to the library to study.

(3) I have many books to read.

まとめ

  • 不定詞:to + 動詞原形。
  • 3用法:
  •  ① 名詞的(〜すること):主語・目的語・補語
  •  ② 形容詞的(〜するための):名詞を後ろから修飾
  •  ③ 副詞的(〜するために/〜して):目的・感情の原因・結果
  • 否定:not to + 動詞原形
  • It is 〜 to do の構文も覚える。

もっと知る ── 発展・実生活(出典つき)

※ 教科書の内容に、信頼できる出典をもとにした発展・実生活・時事の話題を補足しています(教科書そのものではありません)。

なぜ「不定詞」と呼ぶの?英語名 infinitive の語源発展

「不定詞」は英語で infinitive といい、ラテン語の infinitus(in-「〜でない」+ finitus「限定された」)からできた言葉です。主語の人称や数、時制によって形が変わらず「限定されない」ため、この名前がつきました。だから to の後ろはいつも動詞の原形なのです。

出典:Online Etymology Dictionary(infinitive の項)

to不定詞は学習指導要領で扱う中学英語の正式な文法事項発展

文部科学省の中学校学習指導要領(外国語)では、「to不定詞」が中学校で学ぶ文法事項として正式に示されています。さらに「主語+tell,wantなど+目的語+to不定詞」や「主語+動詞+how(など)to不定詞」といった文の形も例として挙げられています。この単元はその土台になります。

出典:文部科学省 中学校学習指導要領 第2章第9節 外国語

「〜するために」は目的を伝える実用フレーズ実生活

文部科学省は、外国語は目的・場面・状況に応じて情報を正確に伝え合う力を育てることをねらいとしています。副詞的用法の to不定詞「〜するために」は、I came here to see you. のように、自分の行動の理由や目的を相手に伝えるときに実際の会話で役立ちます。

出典:文部科学省 中学校学習指導要領 第2章第9節 外国語

英語は国連の公用語のひとつ実生活

国連には公用語が6つあり、英語はアラビア語・中国語・フランス語・ロシア語・スペイン語とともにそのひとつです。世界の人と話したり情報を伝えたりするために英語は広く使われており、to不定詞のような基本文法は将来「自分の考えや目的を英語で伝える」場面で生きてきます。

出典:United Nations「Official Languages」

英語は国連総会の「作業言語」でもある発展

国連総会の手続規則(規則51)では、6つの言語が公用語であると同時に「作業言語(working languages)」と定められており、英語もそのひとつです。作業言語とは、会議や文書のやり取りで実際に使われる言葉のことです。学校で学ぶ英語が、国際的な話し合いの土台とつながっていることがわかります。

出典:United Nations General Assembly Rules of Procedure(Rule 51)