デジタルこどもBASEのロゴ特定非営利活動法人デジタルこどもBASE
中学生の学習ノート教科書をもう一段くわしく

企業のしくみ ── 株式会社と資本主義 ── 教科書頻出の違い 3 ペア

中3社会(公民)の「企業のしくみ ── 株式会社と資本主義」で混同しやすい比較ペアを 3 組、比較表と「なぜ違うか」「混同しやすいポイント」「テスト頻出」までセットで整理しました。

この章の比較ペア(まとめ表)

比較ペアAB
株主と取締役の違い株主取締役
大企業と中小企業の違い大企業中小企業
私企業と公企業の違い私企業公企業

1. 株主と取締役の違い

比べる軸株主取締役
立場会社の所有者会社の経営者
なり方株を買って出資する株主総会で選ばれる
主な役割出資・議決権の行使日常の経営の決定・執行
得るもの配当・残余財産の分配経営者としての報酬
意思決定の場株主総会(1株につき1票)取締役会
責任の範囲有限責任(出資額まで)経営上の善管注意義務を負う
教科書での位置づけ「所有」を担う側「経営」を担う側

なぜこの違いが生まれたのか

株式会社は多くの人から資金を集めるしくみなので、お金を出す株主と、その資金で実際に会社を動かす取締役を分ける必要がある。これを「所有と経営の分離」といい、専門家に経営をまかせることで効率よく大規模な事業ができる。

混同しやすいポイント

「社長=会社の持ち主」と思い込みやすいが、所有者は株主。取締役(社長)は株主総会で選ばれた経営の担当者で、会社を所有しているわけではない。

テストでの聞かれ方

「会社の所有者は誰か」「最高意思決定機関は何か」「取締役を選ぶのはどこか」と問われ、株主・株主総会・取締役を区別させる空欄補充や記述で頻出。

2. 大企業と中小企業の違い

比べる軸大企業中小企業
定義(中小企業基本法)左記以外(規模が大きい企業)製造業300人以下、卸売業100人以下、サービス業100人以下、小売業50人以下など(資本金基準もあり、業種で異なる)
企業数の割合約1%約99%
雇用の割合働く人の約30%働く人の約70%
資金調達株式市場などで大規模に調達規模が小さく調達は限定的
事業の規模全国・世界に展開しやすい地域に密着した事業が多い
地域との関係本社・工場で地域に影響地域経済と雇用を支える基盤
代表例トヨタ・ソニー・三菱商事など町工場・地元商店など

なぜこの違いが生まれたのか

日本の企業は数の上では中小企業が約99%を占め、働く人の約70%が中小企業で働いている。大企業は資金や規模で経済を引っ張るが、雇用と地域経済を支えているのは中小企業であり、両者は役割が違う。

混同しやすいポイント

「日本経済を支えているのは大企業」と思いがちだが、数も雇用も中小企業のほうが多い。中小企業は補助的な存在ではなく、企業数の大半を占める。

テストでの聞かれ方

「中小企業が企業数に占める割合は」「雇用に占める割合は」と数値で問われやすい。99%・70%の組み合わせを答える定番の出題。

3. 私企業と公企業の違い

比べる軸私企業公企業
運営主体個人や民間国・地方公共団体
主な目的利潤の追求公共の利益・住民サービス
資金の出どころ出資者・株主の資金税金など公的資金
代表例株式会社などの法人企業、個人商店などの個人企業市営バス・水道局
意思決定株主総会や経営者議会・自治体・国の判断
競争の有無市場で競争する公共サービスとして提供
社会的位置づけ経済活動の中心生活を支えるインフラ

なぜこの違いが生まれたのか

企業は利潤を追求する民間の私企業と、住民の生活を支える公企業に大きく分けられる。水道やバスのように、利益が出にくくても必要なサービスは国や地方公共団体が公企業として運営し、私企業だけではまかなえない部分を補っている。

混同しやすいポイント

「会社=すべて私企業」と思いがちだが、市営バスや水道局のように国や自治体が運営するものは公企業。運営主体が民間か公的機関かで分かれる点を押さえる。

テストでの聞かれ方

「次のうち公企業はどれか」と例から選ばせる問題や、「私企業と公企業の違いを書け」という記述で出題される。運営主体と目的の違いで答えるのが定番。

関連

出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(社会)の核となる事実と概念データに基づく整理。
  • 編集方針:教科書頻出の混同ペアを、比較表と背景説明、混同ポイント、テストでの問われ方までセットで提示しています。
  • 最終更新:2026-06-27