which の基本
主格:which + 動詞 / 目的格:which + 主語 + 動詞
目的格は 省略できる。NEW CROWN 3 では、主格の that/which と目的格の that/which を比べて学ぶ。
関係代名詞のしくみ
2つの文をつないで、1つの文に
例:This is the book. + It is popular.
→ This is the book which is popular.
→ 「人気のある本」と訳す(後ろから前へかけて訳す)
→ 先行詞(book)を後ろから修飾
主格 which
This is the book which is popular in Japan.
(日本で人気がある本)
I have a dog which has brown eyes.
(茶色の目を持つ犬)
The car which is parked here is mine.
(ここに停まっている車)
→ which の直後に 動詞がくる
→ 主格は 省略できない
目的格 which(省略可)
This is the book which I read last week.
(先週私が読んだ本)
= This is the book I read last week.(省略形)
The movie which we saw was great.
(私たちが見た映画)
The cake which I baked is delicious.
(私が焼いたケーキ)
→ which の後に 主語+動詞がくる
→ 目的格は 省略できる
that でも代用できる
The book which I bought = The book that I bought
どちらも同じ意味(物の場合)
人の場合、主格なら who / that、目的格なら that または省略で考える
迷ったら「目的格は省略できるか」を先に確認する
that が好まれる場面
- 最上級の後:This is the best book that I've ever read.
- the only, the first, the same など:He is the only person that I trust.
- all, every, anything, nothing など:I'll do anything that you want.
- 人と物が混じる場合:The man and his dog that I saw...
- これらの場合は which より that が自然
which の使い方の例
主格:「〜である○○」
The bus which goes to Tokyo(東京行きのバス)
The phone which is on the table(テーブルの上の電話)
目的格:「〜が…する○○」
The song which she sings(彼女が歌う曲)
The food which we eat(私たちが食べる食べ物)
関係代名詞のまとめ表
| 先行詞 | 主格 | 目的格 |
|---|---|---|
| 人 | who(that) | that(省略可)※who/whomは参考 |
| 物・動物 | which(that) | which(that、省略可) |
| 人と物の混在 | that | that |
関係代名詞の使い分け
関係代名詞の 後ろの形で判断:
関係代名詞 + 動詞 → 主格(省略不可)
関係代名詞 + 主語 + 動詞 → 目的格(省略可)
例:the book which is on the table(主格、is が動詞)
例:the book which I bought(目的格、I が主語)
- 人 → who
- 物・動物 → which
- どちらでも → that
- 最上級などは that が好まれる
- which の後が 動詞 → 主格
- which の後が 主語+動詞 → 目的格
- 目的格は省略できる、主格はできない
- 関係代名詞の節は「○○」全体にかかる
- 後ろから前へ訳す
- 例:the book which I bought yesterday「昨日私が買った本」
英語で使えるようにする練習
この単元は、説明を読んで終わりにすると定着しません。次の型を、主語・時・目的語を入れ替えながら声に出してください。
This is a book which has many pictures.
I have a dog which runs fast.
The car which is red is mine.
- which の前は物・動物。
- 人には who を使う。
- 後ろの文が先行詞を説明する。
この章でつまずきやすいところ
関係代名詞 which は本文を読んでいる途中で「どこまでが説明部分か」「主格か目的格か」が一瞬わからなくなる文法です。ここでは、読み解きの途中で生徒が迷いがちな具体場面と、立ち止まり方をまとめます。
which の後ろの動詞を文全体の動詞と思い込んでしまう
- つまずく場面:The book which is on the desk is mine. を読み進める途中、最初に出てくる is を文全体の動詞だと思い、後ろの is mine がうまく訳せず止まってしまう場面。
- 克服のコツ:位置関係で整理すると安定します。which の直後の動詞は 先行詞を説明する側の動詞で、文全体の動詞はそのまとまりが終わった後に出てきます。「which 〜 」を カッコでくくってから、その外側の動詞をさがす順番で読むと、主語と述語がはっきりします。
- ミニ例:The book (which is on the desk) is mine. 「机の上にある本は私のものです」。カッコの中は本の説明、カッコの外の is が文の本動詞。
which の後ろの形を見ずに主格と目的格を決めてしまう
- つまずく場面:This is the book which I bought yesterday. を読んだとき、「which の後ろにすぐ動詞が来るはず」という思い込みで、I を見ても主格のつもりで訳そうとして混乱する場面。
- 克服のコツ:見分け方は which の直後の語の品詞で判断します。which + 動詞なら主格、which + 主語 + 動詞なら目的格です。指でなぞって「which の次は動詞?それとも名詞・代名詞?」と一度だけ確認する習慣をつけると、訳す前に役割が決まります。
- ミニ例:the car which is red(主格/後ろは動詞) と the car which I washed(目的格/後ろは主語) は、which の直後が違うだけで役割がまるごと変わる。
日本語の語順のまま which を置く位置を決めてしまう
- つまずく場面:「私が昨日買った本」を英作文する途中、日本語の語順のまま I bought yesterday the book のように組み立ててしまい、which を入れる場所が見つからず手が止まる場面。
- 克服のコツ:時系列ではなく語順の骨組みで考えます。先に説明したい名詞(先行詞)を置き、そのすぐ後ろに which + 説明の文をつなぐ、という順で組み立てます。日本語の「〜する○○」は英語では「○○ which 〜」と後ろから前へかかると整理しておきましょう。
- ミニ例:「私が昨日買った本」→ まず the book を置き、その後ろに which I bought yesterday をつなぐ → the book which I bought yesterday。
省略できる which と省略できない which を同じものとして扱ってしまう
- つまずく場面:問題で The book which is on the desk と The book which I bought を見比べているとき、「which はどちらも省略できる」と思い込み、主格の which まで消してしまう場面。
- 克服のコツ:因果関係で覚えるとミスが減ります。which の直後が動詞(主格)なら省略すると主語が消えてしまうので省略不可。which の直後に別の主語がある(目的格)なら、主語はそのまま残るので省略可。「省略していいか」より先に「省略したら主語が消えないか」を確認しましょう。
- ミニ例:The book which is on the desk(主格・省略不可) / The book (which) I bought(目的格・省略可)。is の前の which を消すと主語ごと消えてしまう。
練習問題
- I have a book ( ) was written by him.
- This is the bag ( ) I bought yesterday.
- The car ( ) is parked there is mine.
- The movie ( ) we watched was interesting.
答えを見る
(1) which(主格) (2) which(目的格、省略可) (3) which(主格) (4) which(目的格)
- This is a movie. It is very popular.
- I have a watch. My father gave it to me.
- This is the cake. I made it yesterday.
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(1) This is a movie which is very popular.
(2) I have a watch which my father gave to me.
(3) This is the cake which I made yesterday.
次の文の関係代名詞を省略できれば省略せよ。
- The book which is on the desk is mine.
- The book which I bought is interesting.
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(1) 省略不可(主格 which)
(2) 省略可:The book I bought is interesting.
「私が今まで読んだ中で最高の本」を英訳せよ。
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The best book that I have ever read.
(最上級+that が自然)
- これはたくさん写真がある本です。
- 私は速く走る犬を飼っています。
- 赤い車は私のものです。
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(1) This is a book which has many pictures.
(2) I have a dog which runs fast.
(3) The car which is red is mine.
まとめ
- which:物・動物を後ろから修飾。
- 主格:which + 動詞(省略不可)
- 目的格:which + 主語 + 動詞(省略可)
- that でも代用できる。最上級などは that が好まれる。
- 関係代名詞は2文を1文に結合するツール。
- 先行詞(人 / 物)で who / which を使い分け。
もっと知る ── 発展・実生活(出典つき)
※ 教科書の内容に、信頼できる出典をもとにした発展・実生活・時事の話題を補足しています(教科書そのものではありません)。
コンマがあると which の意味が変わる発展
教科書で習う which は「どの本か」を特定する使い方ですが、英語にはコンマ付きの which もあります。例えば He gave me the letter, which was in a blue envelope. は「手紙は1通だけで、それは青い封筒だった」という補足を表します。コンマがない which/that は「青い封筒の手紙を(他の手紙の中から)選んでくれた」という特定の意味になり、コンマ1つで意味が変わります。
補足を表す which は that に置きかえられない発展
教科書では物のとき which と that はどちらも使えると習いますが、これはコンマのない「特定する」使い方のときだけです。Gorillas, which are large, can be found in zoos. のようにコンマで補足する使い方では which は that に置きかえられず、省略もできません。コンマがあるかないかで使えるルールが変わる点に注意しましょう。
法律や契約の文では which のコンマが意味を決める実生活
カナダ司法省の法令作成ガイドは、文の意味に欠かせない説明にはコンマを付けず、補足の説明にはコンマを付けると定めています。そして which は補足(コンマ付き)の説明に使うべきだとしています。コンマの有無で条文の意味が変わるため、関係代名詞の使い分けは法律の世界では正確さに直結します。
案内文や説明文をひとつの文にまとめる which実生活
which は2つの文を1つにまとめ、ものを後ろから説明する道具です。例えば The science fair, which lasted all day, ended with an awards ceremony.(一日中続いた科学フェア)のように、案内文や報告文で出来事に説明を付け足すときに役立ちます。短い文を並べるより、関係代名詞でつなぐと読みやすく大人っぽい英語になります。
which は「もの」、who は「人」という役割分担発展
関係代名詞は説明する相手の種類で使い分けます。ものや動物を説明するときは which、人を説明するときは who を使うのが基本です。例えば The bus which goes to Tokyo(東京行きのバス)は which、The man who lives next door(となりに住む男性)は who になります。先行詞が人かものかをまず見分けることが正しい英作文の第一歩です。
