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名詞の複数形と時刻・曜日のたずね方

「pen が2本なら pens」── ものが2つ以上あるとき、名詞の形を変えるのが複数形です。作り方には4つのパターンがあり、数えられない名詞には複数形がありません。この単元では複数形と some/any の使い分けに加え、What time is it?(時刻)・What day is it?(曜日)のたずね方もまとめて整理します。

名詞の複数形 ── ふつうは -s をつける

用語
複数形
ものや人が2つ以上あることを表す名詞の形。多くの名詞は、そのまま-sをつけるだけで複数形になる。
基本パターン:-s をつける

book(本) → books

pen(ペン) → pens

dog(犬) → dogs

-es・-ies・不規則 ── 残り3つのパターン

パターン②:s, x, ch, sh で終わる名詞 → -es

bus(バス) → buses

box(箱) → boxes

watch(腕時計) → watches

dish(皿) → dishes

パターン③:子音+y で終わる名詞 → y を i に変えて -es

city(市) → cities

baby(赤ちゃん) → babies

country(国) → countries

母音+y のときは -s だけでよい
  • y の前が母音(a, i, u, e, o)のときは、そのまま -s をつける。
  • day(日) → days(yの前がaなので-sだけ)
  • toy(おもちゃ) → toys(yの前がoなので-sだけ)
パターン④:不規則変化(形が大きく変わる)

man(男性) → men

woman(女性) → women

child(子ども) → children

foot(足) → feet

名詞の複数形 ── 4つの変化パターン パターン ルール 例 ① ふつう そのまま -s book → books / pen → pens ② s,x,ch,sh -es をつける bus → buses / box → boxes ③ 子音+y y→i にして -es city → cities / baby → babies ④ 不規則 形が大きく変わる child → children / foot → feet 数えられない 複数形にしない water / milk / money(×waters)
図:名詞の複数形は①そのまま-s ②s,x,ch,shで終わる語は-es ③子音+yはyをiにして-es ④不規則変化 の4パターン。数えられない名詞は複数形にしません。

数えられない名詞は複数形にしない

最重要つまずき:water・milk・moneyには複数形がない
  • water(水)・milk(牛乳)・money(お金)・rice(米)のような数えられない名詞には、複数形がない。
  • a/an もつけない。× a water / × waters
  • 量が多いときは a lot of や some をつけて表す(some water, a lot of money)。

some と any の使い分け

型
肯定文=some/疑問文・否定文=any
「いくつかの」「多少の」を表す言葉。肯定文には some、疑問文・否定文には any を使う。
例文

I have some pens.(肯定文) ── 私はペンを何本か持っています。

Do you have any pens?(疑問文) ── ペンを何本か持っていますか。

I don't have any pens.(否定文) ── 私はペンを1本も持っていません。

There is some water in the glass.(肯定文・数えられない名詞にも使える)

ただし、「〜はいかがですか」と勧める疑問文では、someをそのまま使う。

  • Would you like some tea? ── お茶はいかがですか。(相手にYesと答えてほしい勧誘の疑問文なので、any ではなく some。)

時刻のたずね方:What time is it?

用語
時刻のit
時刻を言うときの it は「それ」という意味を持たない形式的な主語。天気を言うときの It is sunny. と同じ仲間。
例文

What time is it? ── 今何時ですか。

── It is seven o'clock.(7時です。)

── It's half past seven.(7時半です。)

── It's a quarter to eight.(8時15分前です。)

「何時に〜しますか」のように一般動詞をたずねるときは What time do you 〜? を使う。

  • What time do you get up? ── 何時に起きますか。
    ── I get up at seven.(7時に起きます。)

曜日・日付のたずね方

曜日をたずねる:What day is it today?

What day is it today? ── 今日は何曜日ですか。

── It is Monday.(月曜日です。)

日付をたずねる:What's the date today?

What's the date today? ── 今日は何月何日ですか。

── It's May 5th.(5月5日です。)

曜日と日付でたずね方がちがう
  • 曜日(月曜日など)をたずねるときは What day is it?
  • 日付(何月何日)をたずねるときは What's the date?(What day ではなく date を使う)

序数(じょすう)── first, second, third… で「何番目」を表す

用語
序数(じょすう)
「1番目」「2番目」のように順番を表す数。日付を英語で言うときは、5(five)ではなく5番目(fifth)のように序数を使う。
数 序数 数 序数
1first10tenth
2second11eleventh
3third12twelfth
4fourth13thirteenth
5fifth20twentieth
6sixth21twenty-first
7seventh30thirtieth
8eighth31thirty-first
9ninth

基本は数字のうしろに -th をつける。1〜3と5・9・12・20は形が変わる不規則なので注意。

不規則な形に注意
  • first・second・third(1〜3は形がまったく変わる)
  • five → fifth(veがfに変わる)
  • nine → ninth(eを1つ取ってth)
  • twelve → twelfth(veがfに変わる)
  • twenty → twentieth(yをieに変えてth。21以降は twenty-first のようにハイフンでつなぐ)
日付での使い方

May 5th(fifth)── 5月5日

June 1st(first)── 6月1日

December 25th(twenty-fifth)── 12月25日

→ 日付は数字のあとに st/nd/rd/th をつけて書くが、読むときは序数で読む。

英語で使えるようにする練習

この単元は、説明を読んで終わりにすると定着しません。次の型を、名詞や時刻を入れ替えながら声に出してください。

型
複数形・時刻のたずね方の基本パターン
名詞 + -s/-es/-ies(不規則は形を丸ごと覚える) / What time/day is it?
音読して覚える例文

I have some pens.

What time is it? — It's seven o'clock.

What day is it today? — It's Monday.

よくあるミス
  • s, x, ch, sh で終わる名詞には -es をつける。
  • 数えられない名詞は複数形にしない。
  • 疑問文・否定文では any を使う。

この単元でつまずきやすいところ

複数形は似た形のルールが4つ続けて出てくるため、本文を読む途中で「どのパターンだったか」と手が止まりがちです。この単元特有の迷いどころを整理します。

s, x, ch, sh で終わる名詞に -s だけをつけてしまう

  • つまずく場面:bus の複数形を書くとき、ふつうの名詞と同じ感覚で buss と書いてしまう場面。sで終わる単語にさらにsを続けるのは発音しにくく、本来は-esが必要なことに気づきにくい。
  • 克服のコツ:見分け方は単語の最後の文字(s, x, ch, sh)を先に確認すること。これらの音で終わる単語は、そのままsを続けると発音できないので-esをつけて音を足す、と理由づけで覚える。
  • ミニ例:× buss / ○ buses(bus+es)

子音+y で終わる名詞のyを消し忘れる

  • つまずく場面:city の複数形を書くとき、yを残したまま citys と書いてしまう場面。day→daysのように-sだけでよい単語も知っているため、どちらのルールか混同する。
  • 克服のコツ:因果関係で整理する。yの直前が子音(c, b など)ならy→iに変えて-es、yの直前が母音(a, o など)ならそのまま-s。yの前の1文字が子音か母音かを先にチェックする。
  • ミニ例:city(yの前がt=子音)→ cities / day(yの前がa=母音)→ days

不規則変化にも規則の -s をつけてしまう

  • つまずく場面:child の複数形を書くとき、ルールにあてはめて childs と書いてしまう場面。不規則変化は数が少ないため、規則のパターンで処理したくなる。
  • 克服のコツ:不規則変化はルールではなく単語ごと丸ごと覚える。man/woman/child/footのように使う頻度が高い基本語がこのグループに集中しているので、まとめて音読して形をそのまま記憶する。
  • ミニ例:× childs / ○ children(man→men, foot→feetも同じ仲間)

曜日をたずねるWhat dayと日付をたずねるWhat's the dateを混同する

  • つまずく場面:「今日は何月何日ですか」を言いたいのに、What day is it today? と曜日をたずねる文で書いてしまう場面。dayという単語が「日」全般を指すように感じられ、日付にも使えると思い込む。
  • 克服のコツ:位置関係で整理する。day(曜日)は月曜日〜日曜日、date(日付)は何月何日という別の情報。曜日を聞くならWhat day、日付を聞くならWhat's the dateと、たずねたい情報の種類で単語を選ぶ。
  • ミニ例:What day is it today? — It's Monday.(曜日)/ What's the date today? — It's May 5th.(日付)
問題1(複数形)
次の名詞の複数形を書きなさい。
  1. book
  2. bus
  3. city
  4. child
答えを見る

(1) books(そのまま-s)

(2) buses(sで終わるので-es)

(3) cities(子音+yなのでyをiにして-es)

(4) children(不規則変化)

問題2(some・any)
次の( )に some か any を入れなさい。
  1. I have ( ) pens.
  2. Do you have ( ) pens?
  3. I don't have ( ) money.
答えを見る

(1) some(肯定文)

(2) any(疑問文)

(3) any(否定文)

問題3(時刻・曜日)
次の質問に、( )内の意味で英語で答えなさい。
  1. What time is it?(7時半)
  2. What day is it today?(月曜日)
  3. What's the date today?(5月5日)
答えを見る

(1) It's half past seven.

(2) It's Monday.

(3) It's May 5th.

問題4(誤りなおし)
次の英文には1つずつまちがいがあります。直して書きなさい。
  1. I have two buss.
  2. There are many citys in Japan.
  3. I don't have some money.
答えを見る

(1) I have two buses. ── sで終わる名詞は-esをつける。

(2) There are many cities in Japan. ── 子音+yはyをiにして-es。

(3) I don't have any money. ── 否定文にはanyを使う。

追加問題(瞬間英作文)
次の日本語を、このページの型を使って英語にしなさい。
  1. 私はペンを何本か持っています。
  2. 今何時ですか。
  3. 今日は何曜日ですか。
答えを見る

(1) I have some pens.

(2) What time is it?

(3) What day is it today?

まとめ

  • 複数形の4パターン:①そのまま-s ②s,x,ch,shは-es ③子音+yはy→i+es ④不規則変化。
  • 数えられない名詞(water, milk, moneyなど)には複数形がない。a/anもつけない。
  • someは肯定文、anyは疑問文・否定文(勧める疑問文はsomeのまま)。
  • 時刻:What time is it? — It is 〜.(itは形式的な主語)
  • 曜日:What day is it today? / 日付:What's the date today?
  • 序数:基本は数字+-th。first/second/third、fifth、ninth、twelfth、twentiethは不規則。日付は May 5th のように序数で表す。

もっと知る ── 発展・実生活(出典つき)

※ 教科書の内容に、信頼できる出典をもとにした発展・実生活・時事の話題を補足しています(教科書そのものではありません)。

数えられる名詞と数えられない名詞は英語では大きなちがい発展

ケンブリッジ辞典の文法解説によると、英語の名詞は数えられる名詞(countable noun)と数えられない名詞(uncountable noun)に分かれ、数えられない名詞は複数形にならず、a/anもつきません。accommodation(宿泊施設)やadvice(アドバイス)のように、日本語では数えられそうでも英語では数えられない名詞もあるので、単語ごとに確認する必要があります。

出典:Cambridge Dictionary Grammar「Nouns: countable and uncountable」

someとanyは肯定・疑問・否定だけで決まるわけではない発展

ケンブリッジ辞典の文法解説によると、someとanyの使い分けの基本は肯定文・疑問文・否定文ですが、Would you like some tea?のように相手にYesと答えてほしい勧誘の疑問文ではsomeを使うなど、例外もあります。中1ではまず基本のルールをしっかり身につけ、こうした例外は少しずつ覚えていきましょう。

出典:Cambridge Dictionary Grammar「Some and any」

日本の「正確な時刻」は原子時計から生まれている実生活

情報通信研究機構(NICT)によると、日本標準時(JST)はセシウム原子時計や水素メーザといった原子時計を使って生成されています。複数の原子時計の時刻を毎時間比較・平均することで、家庭のテレビやスマートフォンが表示する「今何時か」の情報が作られているのです。What time is it?という何気ない質問の裏には、こうした精密な仕組みがあります。

出典:情報通信研究機構(NICT)「日本標準時」

曜日の名前はローマ神話と北欧神話からできている発展

大阪教育大学天文学研究室の解説によると、英語の曜日名は7つの天体(太陽・月・火星・水星・木星・金星・土星)に由来しており、Sunday・Monday・Saturdayはローマ神話の神々の名前がもとになっていますが、Tuesday〜Fridayは同じ性格の北欧神話の神(Tyr, Odin, Thor, Friggなど)の名前に置き換えられています。曜日の名前1つにも、こうした古い神話の歴史が残っているのです。

出典:大阪教育大学天文学研究室「曜日の由来となった神々」