漢詩 のテスト頻出 5 パターン
定期テスト・入試で実際によく出る型を、答え方のコツとセットで整理しました。
パターン1:漢詩の形式を判定する
📝 典型的な出題例:次の漢詩は、一句が五字で全体が四句から成っている。この漢詩の形式名を、五言絶句・七言絶句・五言律詩・七言律詩から選んで答えよ。
✅ 答え方のコツ:①まず一句の字数を数え、五字なら五言、七字なら七言と決める。②次に行数(句数)を数え、四句なら絶句、八句なら律詩と判定する。③字数だけで決めず、必ず句数も確認して二つの条件を合わせて答える。
🔑 押さえる用語:五言絶句, 七言絶句, 五言律詩, 七言律詩
⚠️ ありがちなミス:一句の字数だけを見て「五言だから五言絶句」と決め、行数を数え忘れて律詩なのに絶句と答えてしまうミス。
パターン2:返り点に従って書き下し文に直す
📝 典型的な出題例:次の白文「国破山河在」を、返り点と送り仮名にしたがって書き下し文に直しなさい。歴史的仮名遣いで答えること。
✅ 答え方のコツ:①漢字の左下にある返り点(レ点・一二点)に従って読む順序を決める。②漢字の右下のカタカナの送り仮名をひらがなに直して補う。③助詞や活用語尾を補い、歴史的仮名遣いのきまり(例:「ゐ・ゑ」をそのまま表記、『〜たり』『〜けり』など古典の助動詞)に従って書く。例「国破山河在」→「国破れて山河在り」。
🔑 押さえる用語:返り点, レ点, 一二点, 送り仮名
⚠️ ありがちなミス:返り点を無視して上から順に音読みで読んでしまったり、送り仮名を補わず漢字だけ並べて書き下しとしてしまうミス。
パターン3:作者・呼称・代表作を結びつける
📝 典型的な出題例:「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」の作者は誰か。またその詩人の呼称(○○と呼ばれる)と、もう一つの代表作の名を答えよ。
✅ 答え方のコツ:①本単元で扱う四篇の作者を一対一で押さえる。『春暁』=孟浩然、『絶句』=杜甫、『黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る』=李白、『春望』=杜甫。②呼称は李白=詩仙、杜甫=詩聖を確実に結びつける(王維=詩仏、白居易=詩魔は余裕があれば覚えておくとよい)。③作者・呼称・作品をセットで覚えておくと取りこぼしを防げる。
🔑 押さえる用語:李白(詩仙), 杜甫(詩聖), 孟浩然
⚠️ ありがちなミス:李白と杜甫の作品を入れ替えて答えてしまうミス。とくに「春望」を李白の作品としたり、『絶句』を李白の作品と取り違える誤りが多い。
パターン4:情景描写から作者の心情を読み取る
📝 典型的な出題例:杜甫「春望」の冒頭「国破れて山河在り、城春にして草木深し」には作者のどのような思いがこめられているか。背景もふまえて説明しなさい。
✅ 答え方のコツ:①詩の背景(『春望』は安禄山の乱で長安が陥落した時の作)を押さえる。②情景語に注目する。「国破れて」と「山河在り」、「城春にして」と「草木深し」の対比を読み取る。③人の作った国は壊れても自然は変わらないという対比から、戦乱を嘆く作者の悲しみを根拠とともに書く。
🔑 押さえる用語:対句, 情景描写, 安禄山の乱, 写実
⚠️ ありがちなミス:「自然がきれいだ」と情景だけを答え、戦乱の悲しみという作者の心情に結びつけずに終わってしまうミス。
パターン5:転句・結句の働きと余韻を説明する
📝 典型的な出題例:孟浩然「春暁」の「夜来風雨の声/花落つること知る多少」について、起承転結のどの部分にあたるか、また詩全体にどんな印象を与えているかを説明しなさい。
✅ 答え方のコツ:①「夜来風雨の声」は転句、「花落つること知る多少」は結句であることを示す。②起句・承句で春の朝の心地よい目覚めと鳥の声を描いた後、転句で昨夜の風雨へ時間をさかのぼり、場面と時間が転換することを指摘する。③結句で散った花への問いかけが残り、余韻のある詩になっていると、詩の構成を根拠にまとめる。
🔑 押さえる用語:起承転結, 転句, 結句, 余韻
⚠️ ありがちなミス:「花が散ってかわいそう」と感想だけを書き、転句・結句という構成上の働きや余韻という観点に触れないまま終わってしまうミス。
テスト前の総仕上げ
テスト前は、形式(字数×句数)・作者と呼称・返り点と書き下し・情景と心情の対応の四点をセットで確認しよう。四篇の漢詩それぞれで、明るい春か、別れか、乱世かを一言で言えるようにしておくと記述問題に強くなる。
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出典・最終更新
- 出典基盤:教科書(国語)の核となる出題ポイントと、定期テスト・入試の頻出傾向を踏まえた整理。
- 編集方針:中学定期テスト・入試の頻出パターンを、出題の型ごとに整理し、答え方のコツとよくあるミスをセットで提示しています。
- 最終更新:2026-07-07
