那須与一 のテスト頻出 5 パターン
定期テスト・入試で実際によく出る型を、答え方のコツとセットで整理しました。
パターン1:古語の意味・現代語訳を問う
📝 典型的な出題例:「折節北風はげしくて、磯打つ波も高かりけり。」を現代語訳しなさい。また、「折節」「晴れならず」「くつばみ」の意味をそれぞれ答えなさい。
✅ 答え方のコツ:まず古語を一語ずつ分解して意味を確認します。「折節=ちょうどそのとき」、「くつばみ=馬の口にかませる金具(轡)」で、慣用表現「くつばみを並ぶ」になると「馬を並べる」の意になります。また「晴れ=晴れがましい・人目につく華やかな場面」で、「晴れならずといふことぞなき」は二重否定となり「どこを見ても晴れがましい場面ばかりだ」の意になります。最後に主語や省略を補って自然な現代語に直し、文末表現(けり=過去)も忘れず訳出します。
🔑 押さえる用語:折節, 晴れ(晴れがましい), くつばみ(轡), ひらめく
⚠️ ありがちなミス:「くつばみ」を「馬」とだけ覚えて減点される答案。語そのものは「馬の口にかませる金具」で、「くつばみを並ぶ」という慣用表現で初めて「馬を並べる」の意になる点を区別する。
パターン2:扇を射る難しさの根拠を問う
📝 典型的な出題例:扇の的を射ることが非常に難しかったのはなぜですか。本文の描写を根拠にして、四十字以内で説明しなさい。
✅ 答え方のコツ:「距離が遠い」だけでは不十分です。本文の自然描写から、(1)北風が激しい (2)磯打つ波が高い (3)船が揺れて扇も串の上で定まらない、の三点を必ず盛り込みます。「串(くし)に定まらず=扇をはさんだ串の上でひらひらして定まらない」と注を踏まえ、「風・波・船と扇の動き」というキーワードをそろえて、距離と合わせて答えるのがコツです。
🔑 押さえる用語:北風, 磯打つ波, 漂へば, 串に定まらず
⚠️ ありがちなミス:距離の遠さだけを答えてしまい、風・波・船の揺れという自然描写の根拠を落とすミスが多い。
パターン3:与一の心情・祈りの内容を問う
📝 典型的な出題例:「南無八幡大菩薩……」の祈りの場面から、那須与一のどのような心情が読み取れますか。本文の表現を根拠にして説明しなさい。
✅ 答え方のコツ:心情問題は必ず本文の表現を根拠にします。(1)義経の命令を受けた立場の重さ、(2)複数の神(八幡大菩薩・日光権現・宇都宮(明神)・那須湯泉大明神)に祈る真剣さ、(3)「射損ずるものならば、弓切り折り自害して」という失敗への覚悟、の三点を組み合わせて「若き武士の緊張と覚悟」とまとめます。
🔑 押さえる用語:南無八幡大菩薩, 日光権現, 宇都宮(明神), 那須湯泉大明神, 自害
⚠️ ありがちなミス:「与一は気軽に挑戦した」など、命令の重さや自害の覚悟を無視した感想を書いてしまい、本文の叙述に反する答案になりがち。神名の列挙では宇都宮(明神)を落とさないように注意する。
パターン4:敵味方を超えた感動表現の効果を問う
📝 典型的な出題例:「沖には平家、ふなばたを叩いて感じたり。陸には源氏、えびらを叩いてどよめきけり。」とありますが、この表現にはどのような効果がありますか。
✅ 答え方のコツ:まず「ふなばたを叩く=船べりを叩いて感動を表す」「えびらを叩く=矢入れを叩いて感動を表す」と動作の意味を押さえます。次に、平家と源氏という敵味方が同じように感動している点を指摘し、「与一の技量の見事さ」と「武士たちの美意識」を強調する効果がある、と二段でまとめます。
🔑 押さえる用語:ふなばた, えびら, 敵味方, 対句
⚠️ ありがちなミス:「敵味方が仲よくなった」と読み違える答案。戦闘中の一瞬の感動であって和解ではない点に注意。
パターン5:『平家物語』の文学史を問う
📝 典型的な出題例:『平家物語』はどのような種類の文学作品か。作者や語り継いだ人々、冒頭の有名な一節とその主題にも触れて答えなさい。
✅ 答え方のコツ:(1)『平家物語』は作者未詳の軍記物語で、琵琶法師が琵琶の伴奏で語り継いだ「語り物」であることを押さえます。(2)冒頭「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」に表れる無常観が全編の主題である点を答えます。(3)補足として、那須与一の活躍した戦いは屋島の戦い(1185年2月、讃岐国屋島/現在の香川県)で、その約1か月後の1185年3月に壇ノ浦の戦いが起こり平家が滅亡する、という流れも覚えておきます。
🔑 押さえる用語:軍記物語, 作者未詳, 琵琶法師, 祇園精舎, 無常観
⚠️ ありがちなミス:屋島の戦いと壇ノ浦の戦いを取り違える。屋島(1185年2月)は那須与一・扇の的、約1か月後の壇ノ浦(1185年3月)は平家滅亡とセットで覚える。
テスト前の総仕上げ
テスト直前は、(1)古語の意味を一覧で復習、(2)「漂へば/串に定まらず」など扇の難しさの根拠を音読、(3)祈りの言葉と自害の覚悟をセットで暗唱、の三点を確認しましょう。対句・和漢混淆文・七五調のリズムを意識して音読すると、本文が暗記しやすくなります。
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出典・最終更新
- 出典基盤:教科書(国語)の核となる出題ポイントと、定期テスト・入試の頻出傾向を踏まえた整理。
- 編集方針:中学定期テスト・入試の頻出パターンを、出題の型ごとに整理し、答え方のコツとよくあるミスをセットで提示しています。
- 最終更新:2026-07-07
