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中学生の学習ノート教科書をもう一段くわしく

関係代名詞 ── 2つの文を1つに

「あの男の子」と「赤いシャツを着ている」を1つの文にまとめたい。日本語なら「赤いシャツを着ている男の子」と前から修飾。英語は 後ろから修飾します。そのときに2つの文をつなぐのが 関係代名詞。このページは全体の見取り図で、NEW CROWN 3 の詳しい流れは主格 → 目的格 → 省略の順に押さえます。

関係代名詞とは ── 文をつなぐ

用語
関係代名詞
2つの文をつないで、前の名詞(先行詞)を後ろから修飾する語。who / which / that がある。
基本の作り方

文1:I know the boy.(その男の子を知っている)

文2:The boy is wearing a red shirt.(その男の子は赤シャツ)

→ 同じ「the boy」を関係代名詞でつなぐ

→ I know the boy who is wearing a red shirt.

関係代名詞 ── 共通する the boy を who でつなぐ 文1 I know the boy. 文2 The boy is wearing a red shirt. 共通する the boy を who が受けて、2つの文を1つに 1つになった文 I know the boy who is wearing a red shirt. 先行詞 関係代名詞 who が後ろから the boy を説明
図:「I know the boy.」と「The boy is wearing a red shirt.」の共通語 the boy を who が受け、1つの文「I know the boy who is wearing a red shirt.」に。who は先行詞 the boy を後ろから修飾します。

who / which / that の使い分け

  • who:先行詞が 人のとき
  • which:先行詞が 物・動物のとき
  • that:人にも物にも使える万能
  • NEW CROWN 3 では、主格は who / which / that、目的格は that / which と省略を中心に学ぶ

主格と目的格

2つの格
主格と目的格

主格:関係詞が後ろの文の 主語の役。動詞が直後に続く。

目的格:関係詞が後ろの文の 目的語の役。主語が直後に続く。

主格の関係代名詞

例:主格 who(人)

The boy who lives next door is my friend.

「隣に住んでいる男の子は私の友達」

who の直後が動詞 lives → 主格

例:主格 which(物)

This is a book which is popular in Japan.

which の直後が動詞 is → 主格

目的格の関係代名詞

例:目的格 which

This is the book which I bought yesterday.

直後が主語 I → 目的格

元の文:I bought this book yesterday. → book が目的語

例:人を表す目的格 that

The boy that I met yesterday is John.

直後が主語 I → 目的格

= The boy I met yesterday is John.(that を省略)

who(m) も見かけるが、NEW CROWN 3 では目的格の人も that または省略で整理するとよい。

目的格は省略できる

省略

This is the book which I bought yesterday.

= This is the book I bought yesterday.(which を省略)

主格は省略できない。

that の使いどころ

  • 人にも物にも使える
  • 先行詞が 「最上級・the only・the first・all・everything」などのときは特に that がよく使われる
  • 例:This is the best book that I have ever read.

関係代名詞のまとめ表

先行詞主格目的格
人who / thatthat(省略可)※who(m)は参考
物・動物which / thatwhich / that(省略可)
所有whose(人・物どちらも、中学範囲外)

関係代名詞の使い分けフローチャート

判断の3ステップ

① 先行詞は何?

 人 → who / that

 物・動物 → which / that

② 関係詞の直後の語は?

 動詞 → 主格(省略不可)

 主語 → 目的格(省略可)

③ 先行詞に特殊条件は?

 最上級・the only など → that が好まれる

2文を1文にまとめる練習

手順

ステップ1:共通の名詞を見つける

ステップ2:2文目の名詞(または代名詞)を関係代名詞に置き換える

ステップ3:1文目の名詞の後ろに2文目をつなぐ

例:

 文1:I have a friend.

 文2:He lives in Osaka.

 → He を who に変えて a friend の後ろにつなぐ

 → I have a friend who lives in Osaka.

訳し方の練習

  • 関係代名詞の節は 後ろから前へ訳す
  • 例:The book which I read yesterday was interesting.
  •  →「私が昨日読んだ本は面白かった」
  • 関係代名詞自体は訳さない(つなぎ役だから)
  • 修飾節を 連体修飾として日本語にする
つまずきポイント①:直後の語で主格/目的格を判断
  • 関係代名詞の直後が 動詞 → 主格
  • 直後が 主語(名詞・代名詞) → 目的格
  • 目的格なら省略可、主格なら省略不可。
つまずきポイント②:that が好まれる場合
  • 先行詞が 最上級(the best, the most)
  • 先行詞に the only, the first, the same がつく
  • 先行詞が all, every, anything, nothing など
  • 先行詞に 人と物が混在するとき
  • 例:This is the best book that I have ever read.
つまずきポイント③:関係代名詞と疑問詞の混同
  • 疑問詞の who/which:文頭で疑問文を作る(Who is he?)
  • 関係代名詞の who/which:名詞の後ろで修飾する
  • 形は同じでも役割が違うので注意

英語で使えるようにする練習

この単元は、説明を読んで終わりにすると定着しません。次の型を、主語・時・目的語を入れ替えながら声に出してください。

型
関係代名詞の基本パターン
先行詞 + who/which/that + 文
音読して覚える例文

I know a boy who can speak French.

This is a book which has many pictures.

The movie that we watched was exciting.

よくあるミス
  • 関係代名詞は直前の名詞を後ろから説明する。
  • 人なら who、物なら which、that はどちらにも使える。
  • 2つの文をつなぐとき、同じものを指す語を1つにまとめる。

この章でつまずきやすいところ

関係代名詞は本文を読むほどに「どっちの格?」「省略していい?」と手が止まりやすい単元です。読み進める途中で起きる迷いを、文の中の位置と直後の語で見分けるコツとともに整理します。

who の直後が主語か動詞かを見落とす

  • つまずく場面:本文の The boy who I met yesterday is John. を読んでいて、who を見た瞬間に「人だから主格だ」と決めつけ、後ろに動詞が来ると思って読み進めてしまう場面。
  • 克服のコツ:位置関係で見分けます。who/which/that の直後の語に注目し、動詞なら主格、主語(名詞・代名詞)なら目的格、と決めるのが安全。「人だから who だけ」では格まで分かりません。
  • ミニ例:The boy who lives next door は who の直後が動詞 lives なので主格。The boy that I met は that の直後が主語 I なので目的格。

目的格のつもりで主格を省略してしまう

  • つまずく場面:練習問題で The boy who lives there is John. を見て、「関係代名詞は省略できる」と覚えていたため who を消し、The boy lives there is John. という動詞が2つ並ぶ不完全な文を書いてしまう場面。
  • 克服のコツ:見分け方は「直後が動詞かどうか」。直後が動詞=主格=省略不可。直後が主語=目的格=省略可。省略していいのは目的格だけ、と機械的に判定すると安全です。
  • ミニ例:This is the book which I bought.(直後が主語 I → 目的格 → 省略可)/This is the book which is popular.(直後が動詞 is → 主格 → 省略不可)。

先行詞が物なのに who を選んでしまう

  • つまずく場面:問題1の This is the book ( ) I read last week. を解いていて、「人を表す who を入れるんだったな」と前のページの記憶が残り、book が物であることを確かめずに who をマークしてしまう場面。
  • 克服のコツ:見分け方は2段階。①まず先行詞(関係代名詞の直前の名詞)が人か物かを指差し確認。人 → who/that、物・動物 → which/that。②次に直後で格を判定。順番を守ると取り違えが減ります。
  • ミニ例:I have a friend who lives in Tokyo.(先行詞 a friend は人)/This is the book which I read.(先行詞 the book は物)。

関係代名詞の who を疑問詞の who と読んでしまう

  • つまずく場面:本文の The boy who is wearing a red shirt を読んでいて、who を見た瞬間に「だれが赤シャツを着ているの?」と疑問文のように頭の中で訳してしまい、文全体の意味がつながらなくなる場面。
  • 克服のコツ:位置関係で区別します。文頭の who は疑問詞、名詞の直後の who は関係代名詞で、前の名詞を後ろから説明する合図。関係代名詞自体は訳さず、「〜する○○」と後ろから前へつなぎます。
  • ミニ例:疑問詞:Who is the boy?「あの男の子はだれ?」/関係代名詞:the boy who is wearing a red shirt「赤シャツを着ている男の子」。

練習問題

問題1(who / which 選び)
  1. I have a friend ( ) lives in Tokyo.
  2. This is the book ( ) I read last week.
  3. I know a girl ( ) speaks French.
  4. That is the dog ( ) I see every morning.
答えを見る

(1) who(人+主格) (2) which(物+目的格) (3) who (4) which

問題2(2文を1文に)
  1. I have a sister. She works in Osaka.
  2. This is the bag. I bought it yesterday.
答えを見る

(1) I have a sister who works in Osaka.

(2) This is the bag (which) I bought yesterday.

問題3(省略可?)

(1) The boy who lives there is John. (2) The book which I read was interesting.

それぞれ関係代名詞を省略できるか。

答えを見る

(1) 不可(主格) (2) 可(目的格)

追加問題(瞬間英作文)
次の日本語を、このページの型を使って英語にしなさい。
  1. 私はフランス語を話せる少年を知っています。
  2. これはたくさん写真がある本です。
  3. 私たちが見た映画はわくわくしました。
答えを見る

(1) I know a boy who can speak French.

(2) This is a book which has many pictures.

(3) The movie that we watched was exciting.

まとめ

  • 関係代名詞:2文をつなぎ、先行詞を後ろから修飾。
  • who(人)/which(物・動物)/that(両方)。
  • 主格:直後が 動詞 / 目的格:直後が 主語。
  • 目的格は 省略可。主格は省略不可。

もっと知る ── 発展・実生活(出典つき)

※ 教科書の内容に、信頼できる出典をもとにした発展・実生活・時事の話題を補足しています(教科書そのものではありません)。

なぜ英語は「後ろから」説明するの?日本語との根本的な違い発展

国立国語研究所によると、日本語は目的語が動詞より前にくるOV型で、修飾語も名詞の前に置く言語です。英語は語句を名詞の後ろに置く傾向が強い言語で、関係代名詞による後置修飾はこの語順の違いから生まれます。だから日本語の感覚で前に長い説明を置こうとすると、英語ではうまくいかないのです。

出典:国立国語研究所 ことば研究館

後ろから名詞を説明するのは英語では「当たり前」発展

広島大学の研究者が羊土社の実験医学onlineで解説しているように、英語では名詞を後ろから説明するのがふつうで、これが日本語との際だった違いです。日本語では修飾語が名詞の前にしか置けません。関係代名詞は、この「後ろから説明する」しくみを支える代表的な合図なのです。

出典:羊土社 実験医学online(河本健・広島大学)

実は which は減り、that が増えている発展

英語の大規模なコーパス(文章データベース)を45年間比べた研究では、関係代名詞の which が英米とも約4割減り、that は2倍前後に増えていました。書き言葉が話し言葉に近づく「口語化」が理由とされています。教科書で that が万能と習うのは、現実の英語の流れにも合っているのです。

出典:SAGE Open(査読付き学術誌)コーパス研究

目的格の whom が古めかしくなってきた理由発展

同じコーパス研究によると、人の目的格で使う whom はイギリス英語で約半分に減りました。今では少し古風で改まった響きになり、会話では who や that、省略で代えることが増えています。NEW CROWN 3 が目的格の人を that や省略で整理するのは、こうした実際の使われ方にも沿った扱いです。

出典:SAGE Open(査読付き学術誌)コーパス研究

コンマがつく関係代名詞(非制限用法)— 高校で学ぶ一歩先発展

ブリティッシュ・カウンシルによると、英語にはコンマで区切って「おまけの情報」を加える関係代名詞の使い方(非制限用法)があり、My grandfather, who's 87, ... のように使います。この用法では that は使えず、目的語でも省略できません。教科書のコンマなしの用法とは別物として、高校で詳しく学びます。

出典:British Council LearnEnglish

公的な英語の文章では「短く1文1アイデア」が基本実生活

イギリス政府のGOV.UK文章スタイル指針は、文を短く保ち1文に1つの考えだけを入れ、不要な語を省くよう求めています。関係代名詞は便利ですが、つなぎすぎると読みにくくなります。実生活で英語を書くときは、関係代名詞で長くするか、文を分けるかを意識すると伝わりやすくなります。

出典:GOV.UK Functional Standards writing style guide