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中学生の学習ノート教科書をもう一段くわしく

分詞の形容詞用法 ── 名詞を後ろから修飾

「歌っている女の子」「壊れた窓」── 分詞(現在分詞 〜ing と過去分詞)を使うと、関係代名詞より短く簡潔に名詞を修飾できます。中3英語の便利ツール、しっかり使いこなしましょう。

分詞とは

用語
分詞

現在分詞:動詞の〜ing 形(singing, running, sleeping)→ 「〜している」

過去分詞:動詞の過去分詞形(broken, written, made)→ 「〜された」

名詞を修飾する位置

  • 1語のとき:名詞の 前に置く
  • 語句がついているとき(2語以上):名詞の 後ろに置く
分詞は名詞を修飾 ── 1語は前、句は後ろ 後ろから修飾(2語以上の句) The girl singing on the stage is my sister. 「ステージで歌っている女の子は私の姉です」/ who is を省いた形 分詞1語 → 名詞の前 a sleeping baby(眠っている赤ちゃん) 句(2語以上)→ 名詞の後ろ the baby sleeping in the bed
図:分詞が名詞を説明するとき、1語なら名詞の前(a sleeping baby)、語句がついて2語以上になると名詞の後ろ(the baby sleeping in the bed)に置きます。矢印は後ろの分詞句が前の名詞を修飾する向きです。

現在分詞での修飾

例:「〜している」

a sleeping baby(眠っている赤ちゃん、1語前)

the baby sleeping in the bed(ベッドで眠っている赤ちゃん、語句後ろ)

The girl singing on the stage is my sister.

「ステージで歌っている女の子は私の姉です」

過去分詞での修飾

例:「〜された」

a broken window(壊れた窓、1語前)

a window broken by the boy(その男の子に壊された窓、語句後ろ)

The letter written in English is from my friend.

「英語で書かれた手紙は私の友達からだ」

現在分詞と過去分詞 ── どちらを使う?

  • 現在分詞:名詞が「〜している」(能動) 例:a barking dog(吠えている犬)
  • 過去分詞:名詞が「〜される/された」(受動) 例:a baked cake(焼かれたケーキ)

関係代名詞との比較

分詞で短くできる

関係代名詞:The girl who is singing on the stage is Lisa.

分詞:The girl singing on the stage is Lisa.

→ who is を省略できる(主格の関係代名詞 + be動詞)

例文の練習

例:分詞+名詞 のパターン

a running dog(走っている犬)

a stolen bike(盗まれた自転車)

a smiling face(笑顔)

a closed door(閉まったドア)

例:名詞+分詞句

the boy playing soccer(サッカーをしている男の子)

the book written by him(彼によって書かれた本)

the dog sitting under the tree(木の下に座っている犬)

the car made in Japan(日本で作られた車)

分詞の頻出パターン

  • walking dog(歩いている犬)/ swimming pool(水泳プール、〜のためのプール)
  • rising sun(昇る太陽)/ setting sun(沈む太陽)
  • used car(中古車・使われた車)
  • boiled egg(ゆで卵)/ fried egg(目玉焼き)
  • spoken language(話し言葉)/ written language(書き言葉)
  • broken window(割れた窓)/ lost key(なくした鍵)

分詞構文(中3範囲外、参考)

分詞だけで副詞句を作る

Walking in the park, I met my friend.

 (公園を歩いていると、友達に出会った)

→ 高校で詳しく学ぶ表現

→ 中学では「分詞 + 副詞句」が文頭にあるパターンに慣れておく

感情を表す分詞形容詞

interestingとinterested

-ing 形(〜させる):物事が主語

 The movie is interesting.(その映画は面白い)

-ed 形(〜された・〜と感じる):人が主語

 I am interested in the movie.(私はその映画に興味がある)

同じパターン:exciting / excited、surprising / surprised、boring / bored

関係代名詞 + be動詞 → 分詞 への置き換え

省略のルール

The man who is running → The man running(who is 省略)

The book which was written → The book written(which was 省略)

主格の関係代名詞 + be動詞 + 分詞 → そのまま分詞だけ残す

→ 短く・自然な英文になる

つまずきポイント①:分詞の選び方
  • 名詞が動作を している → 現在分詞(〜ing)
  • 名詞が動作を される → 過去分詞
  • 例:「壊した窓」(自分が壊した)→ a window I broke
  • 例:「壊された窓」(誰かに壊された)→ a broken window
つまずきポイント②:1語か2語以上か
  • 1語の分詞 → 名詞の 前 a sleeping baby
  • 2語以上 → 名詞の 後ろ a baby sleeping in the bed
  • 後ろから修飾できる感覚は日本語と逆なので注意
つまずきポイント③:過去分詞と過去形の区別
  • 規則動詞は過去形と過去分詞が同じ形(〜ed)
  • 不規則動詞は違うことが多い:write - wrote - written
  • 例:「書いた人」(writer)/「書かれた本」(written book)
  • 不規則動詞の3形変化を暗記する

英語で使えるようにする練習

この単元は、説明を読んで終わりにすると定着しません。次の型を、主語・時・目的語を入れ替えながら声に出してください。

型
分詞の基本パターン
現在分詞・過去分詞で名詞を説明する
音読して覚える例文

Look at the sleeping dog.

This is a book written in English.

I know the girl playing tennis.

よくあるミス
  • 現在分詞は「〜している」。
  • 過去分詞は「〜された・〜してしまった」。
  • 説明が長いときは名詞の後ろ。

この章でつまずきやすいところ

分詞は短く名詞を説明できて便利ですが、英文を読んでいる途中で「これは動詞?それとも名詞を修飾する分詞?」と迷う瞬間が必ず出てきます。読みながらつまずきやすい場面を3つに分けて整理します。

playingやwrittenを文の動詞だと思い込んでしまう

  • つまずく場面:The girl singing on the stage is my sister. を読んでいる途中で、singingを文全体の動詞と勘違いし、「女の子は歌っている、ステージで…私の姉?」と意味が二重になって止まってしまう場面。
  • 克服のコツ:位置関係で見分けます。名詞のすぐ後ろにある〜ing/過去分詞は、その名詞を説明するかたまりと読みます。文の本当の動詞は、その分詞句を一度カッコでくくった後に現れるbe動詞や一般動詞です。先に主語と本動詞を探してから、分詞句を「どんな名詞か」の説明として戻すと迷いません。
  • ミニ例:The girl (singing on the stage) is my sister. かたまりを外すとThe girl is my sister.が骨組みで、singing on the stageは「ステージで歌っている」という説明だと分かります。

現在分詞と過去分詞のどちらを置くか、意味で迷ってしまう

  • つまずく場面:「壊された窓」を英語にする途中で、「窓が壊れている=〜している=breakingでいいのかな?」と感じ、a breaking windowにしてしまいそうになる場面。読み取りでもa broken windowを「壊している窓」と訳してしまう。
  • 克服のコツ:因果関係で考えます。その名詞が自分で動作をしているなら現在分詞(〜ing)、誰かから動作を受けた結果その状態にあるなら過去分詞です。窓は自分で壊れるのではなく、誰かに壊されて今その状態にあるので過去分詞brokenを選びます。主語と動作の向きを矢印で確かめると安全です。
  • ミニ例:a barking dog(犬が自分で吠えている→現在分詞)/ a broken window(窓は壊された側→過去分詞)。主語が動作をしているのか、されているのかで形を選びます。

1語なのに後ろに置き、2語以上なのに前に置いてしまう

  • つまずく場面:「ベッドで眠っている赤ちゃんを見て」を英語にしようとして、主語を組み立てる途中でa sleeping baby なのか the baby sleeping なのか手が止まり、つい a sleeping in the bed baby と語順がねじれてしまう場面。
  • 克服のコツ:迷ったら語数で判断します。ふつうは分詞が1語なら名詞の前、後ろに語句がついて2語以上のかたまりになったら名詞の後ろに置きます。boiled eggsのように1語でも前に置く例外もありますが、中学範囲ではまずこのルールで切り分け、書く前に分詞句の語数を数えるとミスが減ります。
  • ミニ例:1語:a sleeping baby(眠っている赤ちゃん)/2語以上:the baby sleeping in the bed(ベッドで眠っている赤ちゃん)。in the bedが付いた瞬間、後ろ送りになります。

過去形と過去分詞を同じ形だと油断してしまう

  • つまずく場面:The letter written in English is from my friend. を読んでいて、writtenを「(誰かが)書いた」という過去形のように受け取り、「手紙が英語で書いた…?」と意味がつながらず止まってしまう場面。
  • 克服のコツ:時系列ではなく形と位置で判断します。名詞の直後に置かれた過去分詞は「〜された」という受け身の意味です。規則動詞は過去形と過去分詞が同じedで紛らわしいので、迷ったら「名詞のすぐ後ろ=修飾の過去分詞」「主語の後ろ=過去形の動詞」と、位置だけで役割を切り替えるのが安全です。
  • ミニ例:He wrote the letter.(彼が書いた=過去形)/ The letter written in English(英語で書かれた手紙=過去分詞の修飾)。同じwrittenでも置かれる場所で働きが変わります。

練習問題

問題1(適切な分詞)
  1. a (sleep) baby
  2. the picture (paint) by my mother
  3. the boy (run) in the park
  4. the language (speak) in Brazil
答えを見る

(1) sleeping (2) painted (3) running (4) spoken

問題2(並べかえ)
  1. サッカーをしている男の子は私の友達です。
  2. 英語で書かれたこの本は面白い。
答えを見る

(1) The boy playing soccer is my friend.

(2) This book written in English is interesting.

問題3(関係代名詞 → 分詞)

The man who is standing there is my uncle. を分詞を使って書き換えよ。

答えを見る

The man standing there is my uncle.

追加問題(瞬間英作文)
次の日本語を、このページの型を使って英語にしなさい。
  1. 眠っている犬を見て。
  2. これは英語で書かれた本です。
  3. 私はテニスをしている少女を知っています。
答えを見る

(1) Look at the sleeping dog.

(2) This is a book written in English.

(3) I know the girl playing tennis.

まとめ

  • 現在分詞(〜ing):「〜している」(能動)
  • 過去分詞:「〜された」(受動)
  • 1語なら名詞の前、2語以上なら名詞の後ろから修飾。
  • 関係代名詞「主格 + be動詞」は分詞に置き換え可。

もっと知る ── 発展・実生活(出典つき)

※ 教科書の内容に、信頼できる出典をもとにした発展・実生活・時事の話題を補足しています(教科書そのものではありません)。

「Made in Japan」の made は過去分詞実生活

商品ラベルの「Made in Japan」は「日本で作られた」という意味で、made は make の過去分詞です。日本貿易振興機構(ジェトロ)の解説では、原産国(origin)はその製品が製造・生産された国を指すとされ、まさに「(国で)作られた」という受け身の関係を一語で表しています。身の回りのタグやパッケージを見ると、過去分詞が形容詞として働く例がすぐ見つかります。

出典:日本貿易振興機構(ジェトロ) 貿易・投資相談Q&A 原産地表示:米国

国連の国分類 developed / developing は分詞発展

国連(UN DESA)は世界各国を developed economies(先進国)・economies in transition(移行経済国)・developing economies(発展途上国)の3つに分類しています。developed は過去分詞、developing は現在分詞で、どちらも名詞 economies(経済・国)を前から修飾する形容詞用法です。同じ動詞 develop から、状態を表す過去分詞と進行を表す現在分詞が作られている好例です。

出典:United Nations (UN DESA) World Economic Situation and Prospects 2019, Country Classification

IUCNレッドリストの endangered species発展

国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストは、絶滅のおそれがある生き物を Endangered(絶滅危惧)や Critically Endangered(深刻な絶滅危惧)などに分類しています。endangered と threatened はどちらも過去分詞で、「危険にさらされた」という受け身の意味を名詞 species(種)に与えています。ニュースで見る「絶滅危惧種」という言葉の裏に、過去分詞の形容詞用法が隠れています。

出典:IUCN The IUCN Red List of Threatened Species

3R の recycled は「再生された」実生活

環境省や国連が広める 3R(Reduce, Reuse, Recycle)では、recycled materials(再生された材料)という言い方をよく使います。recycled は recycle の過去分詞で、「リサイクルされた」という受け身の意味を名詞に添えています。環境省の英語ページでは Recycling を「廃棄物を資源として使うこと」と説明しており、過去分詞が日常の環境ラベルにも登場することがわかります。

出典:環境省 The 3R Initiative

UNESCO が示す消えゆく spoken languages発展

ユネスコ(UNESCO)の Atlas によると、世界に約6,000ある言語のうち、約2,500の endangered languages(危機言語)があり、平均して約2週間に1つの割合で言語が失われているとされます。spoken languages(話されている言語)の spoken は speak の過去分詞、endangered も過去分詞で、いずれも名詞 languages を修飾しています。分詞が世界の課題を表す言葉づくりに使われています。

出典:UN News UNESCO on-line atlas seeks to save dying languages