デジタルこどもBASEのロゴ特定非営利活動法人デジタルこどもBASE
中学生の学習ノート教科書をもう一段くわしく

間接疑問(応用)── あらゆる疑問を文の中に

4章で学んだ 間接疑問を、さらにいろんなパターンで使い倒します。I know / I'm not sure / Do you know / Tell me / I wonder など、間接疑問を導入する表現は多彩。中3英語の最終仕上げ。

復習:間接疑問の形

公式
間接疑問
疑問文を文の中に組み込むときの形:
疑問詞 + 主語 + 動詞(do / does / did は消える)

導入の表現

  • I know ...:〜を知っている
  • I don't know ...:〜を知らない
  • I'm not sure ...:〜は分からない
  • Do you know ...?:〜を知っている?
  • Tell me ...:〜を教えて
  • I wonder ...:〜だろうか
  • Could you tell me ...?:〜を教えていただけますか

疑問詞別のパターン

what / who / where / when / why / how

I don't know what she wants.

Tell me who that boy is.

Could you tell me where the station is?

I'm not sure when he will come.

Please tell me why you are crying.

I wonder how he solved that problem.

主節の時制が過去のとき ── 時制の一致

主節が過去 → 従節も過去にシフト

直接:What is he doing?

間接(現在主節):I don't know what he is doing.

間接(過去主節):I didn't know what he was doing.(時制シフト)

例外:現在も変わらない事実は現在形のままでよい
  • 時制の一致は原則。ただし、意味的に「現在も続く事実」「不変の真理」は一致させなくてもよい。
  • 例:I learned what the earth is like.(地球がどういうものかを学んだ ── 地球の性質は今も変わらないので現在形のまま)

yes/no 疑問の間接化(復習)

if / whether を使う

直接:Is he busy?

間接:I want to know if he is busy.

直接:Did she leave?

間接:Tell me if she left.

長い間接疑問の文

例

Could you tell me how I can get to the station?

I wonder what time the next train leaves.

She asked me where I lived.

Do you know why he didn't come to school?

疑問詞ごとのまとめ

疑問詞意味例
what何what she wants
who誰who that boy is
whereどこwhere the station is
whenいつwhen he will come
whyなぜwhy you are crying
howどのようにhow he solved it
whichどちらwhich is better
whose誰のwhose book it is
主語をたずねる疑問詞は、そのまま主語になる
  • Who lives next door? → I know who lives next door.
  • Which is better? → I don't know which is better.
  • このタイプは do/does/did が出ないので、「疑問詞 + 主語 + 動詞」に無理やり直さない。
  • 見分け方:疑問詞のすぐ後ろに動詞が来て、その疑問詞自体が主語ならこの型。
つまずきポイント①:do / does / did の消去
  • 直接疑問の do/does/did は、間接化で 消える
  • 動詞は本来の形:does + speak → speaks、did + go → went
  • be動詞は語順だけ変わる:is he → he is、was he → he was
  • 例:What does she want? → I don't know what she wants.
つまずきポイント②:語順
  • 直接疑問は「疑問詞 + 動詞 + 主語」
  • 間接疑問は「疑問詞 + 主語 + 動詞」(普通の語順に戻る)
  • 例:Where is he? → I know where he is.
  • 主語と動詞の順序を間違えないように
つまずきポイント③:時制の一致
  • 主節が過去 → 従節も過去にシフト(原則)
  • I don't know what he is doing. → I didn't know what he was doing.
  • 主節の時制を必ず確認。ただし現在も変わらない事実・不変の真理は現在形のままでよい。

会話で使う間接疑問の例

道案内・時間を聞く場面

道を聞く:Could you tell me how to get to the station?

時間を聞く:Do you know what time it is?

名前を聞く:Could you tell me what your name is?

方法を聞く:Could you tell me how I can use this?

場所を聞く:Do you know where the restroom is?

→ 直接「Where is the restroom?」より 丁寧に聞ける

疑問詞 + to 不定詞(中3応用)

  • what to do:何をすべきか
  • where to go:どこへ行くべきか
  • how to use:どのように使うか
  • when to start:いつ始めるか
  • 例:I don't know what to do.(何をすればいいかわからない)
  • 例:Tell me how to use this.(これをどう使うか教えて)
  • → 間接疑問の 短い形として使える

SVO〈疑問詞+to〉と SVOO〈人+疑問詞+to〉を見分ける

整理
目的語が1つ(SVO)か、2つ(SVOO)か
「疑問詞+to」は、動詞のすぐ後ろに1つだけ続くとき(SVO)と、人をはさんで2つ続くとき(SVOO)がある。
・SVO:I know what to do.(knowの目的語は what to do の1つだけ)
・SVOO:Tell me how to use it.(Tellの後ろに 人(me)と 疑問詞+to(how to use it)の2つが続く)

例文で比べる:

  • I know what to say. ── SVO(知っているのは「何を言うべきか」の1つ)
  • Please tell me what to say. ── SVOO(伝える相手 me と、内容 what to say の2つ)
  • She knows how to swim. ── SVO
  • Can you show me how to swim? ── SVOO(show + 人 + 疑問詞+to)
目的語が1つか2つかは動詞で決まる
  • know・wonder・decide のような動詞は、疑問詞+toを1つの目的語として取る(SVO)。
  • tell・show・ask のような「人に〜を伝える・示す」動詞は、人+疑問詞+toで2つの目的語を取る(SVOO)。

I wonder + 間接疑問

「〜だろうか」と独り言

I wonder what time he will come.(彼は何時に来るんだろう)

I wonder where she is now.(彼女は今どこにいるんだろう)

I wonder why he didn't call me.(なぜ電話くれなかったんだろう)

I wonder if it will rain tomorrow.(明日雨が降るかな)

→ 独り言や柔らかい疑問の表現として使う

関係代名詞と間接疑問の見分け

混同しやすい例

関係代名詞:The man who lives next door is kind.(隣に住んでいる男)

間接疑問:I know who lives next door.(誰が隣に住んでいるか知っている)

違い:

関係代名詞 → 直前の名詞を修飾(the man who...)

間接疑問 → 動詞の目的語になる(know who...)

英語で使えるようにする練習

この単元は、説明を読んで終わりにすると定着しません。次の型を、主語・時・目的語を入れ替えながら声に出してください。

型
間接疑問の基本パターン
疑問詞 + 主語 + 動詞
音読して覚える例文

I know where he lives.

Do you know what this is?

Please tell me when she will come.

よくあるミス
  • 間接疑問は疑問文の語順にしない。
  • Where does he live? → where he lives。
  • Yes/No疑問は if/whether を使う。

この章でつまずきやすいところ

間接疑問は形は単純でも、英文を読み書きしている途中で語順や時制で手が止まりがちな単元です。「ここでdoesは要る?要らない?」と迷う瞬間を取り上げ、止まらず書き進めるコツをまとめます。

I know のあとも疑問文の語順だと思い込んでしまう

  • つまずく場面:「彼がどこに住んでいるか知っている」を書こうとして、I know where does he live. と書きかけて止まる場面。Where does he live? の形が頭に残っていて、knowの後ろでもdoesを残したくなる迷い。
  • 克服のコツ:位置関係で整理する。文の先頭にある疑問詞は「相手に聞く合図」だから倒置するが、I know / Tell me などの後ろに入った疑問詞は「文の中の部品」になる。後ろに入った瞬間にdo/does/didは消え、主語+動詞の普通の語順に戻すと覚える。
  • ミニ例:Where does he live? を I know に組み込むと、doesは消えて動詞livesに合体し、I know where he lives. 主語heと動詞livesの順は崩さない。

is he と he is のどちらに直すか迷ってしまう

  • つまずく場面:Could you tell me where the station ___? の空所で、is the station と書くか the station is と書くか手が止まる場面。be動詞の疑問文は語順が逆になる感覚が残っていて、間接疑問でも倒置したくなる迷い。
  • 克服のコツ:見分け方として、be動詞は「消える語」ではなく「順番だけ動く語」と覚える。直接疑問の Where is the station? は is が前に出ているだけなので、間接化では主語の後ろに戻すだけでよい。do/does/didのように消すのではない点に注意。
  • ミニ例:Where is the station? → Could you tell me where the station is? isは消えず、stationの後ろへ戻るだけ。

主節を過去にしたのに従節を現在のままにしてしまう

  • つまずく場面:I don't know what he is doing. を「過去にして」と言われ、I didn't know what he is doing. と書いてから「合っているかな」と止まる場面。主節だけ過去にして従節を直し忘れる迷い。
  • 克服のコツ:時系列で整える。主節の動詞が過去に動いたら、従節の動詞も一段過去側へスライドさせるのが基本。is→was、lives→lived、will→would のように、主節の時間に合わせて従節をそろえると覚える。
  • ミニ例:I don't know what he is doing. → 主節を過去にすると I didn't know what he was doing. isがwasへスライドする。

Yes/Noで答える疑問も疑問詞で組み込もうとしてしまう

  • つまずく場面:「彼が忙しいかどうか知りたい」を英訳しようとして、I want to know what he is busy. と書いてから「what で合っているか」と止まる場面。疑問詞がない疑問文を、無理に what や how でつなごうとする迷い。
  • 克服のコツ:因果関係で整理する。元の文が Yes/No で答えられる疑問なら、疑問詞は使わずif または whether でつなぐのがルール。「〜かどうか」という日本語が出てきたら、whatではなく if/whether と紐付けて選ぶ。
  • ミニ例:Is he busy? → I want to know if he is busy. Did she leave? → Tell me if she left. 疑問詞ではなく if でつなぐ。

練習問題

問題1(書き換え)
  1. Where does she live? → Could you tell me ___
  2. What time is it? → Do you know ___
  3. Why did he do that? → I don't know ___
答えを見る

(1) where she lives (2) what time it is (3) why he did that

問題2(英訳)
  1. 彼が誰だか知っていますか?
  2. どこへ行ったらいいか教えて。
  3. 彼女がいつ戻るか分からない。
答えを見る

(1) Do you know who he is?

(2) Tell me where I should go.

(3) I don't know when she will come back.

問題3(主語をたずねる疑問詞)

次の直接疑問を、I don't know ... に続けて書き換えよ。

  1. Who lives in this house?
  2. Which is more useful?
答えを見る

(1) I don't know who lives in this house.

(2) I don't know which is more useful.

who / which が主語なので、語順は大きく変わらない。

問題4(時制の一致)

主節を過去にして、下線部に入る形を答えよ。

  1. I don't know where she lives. → I didn't know where she ___.
  2. I am not sure what he is doing. → I wasn't sure what he ___ doing.
答えを見る

(1) lived

(2) was

主節が過去になると、従節も過去側にそろえるのが基本。

追加問題(瞬間英作文)
次の日本語を、このページの型を使って英語にしなさい。
  1. 私は彼がどこに住んでいるか知っています。
  2. これが何か知っていますか。
  3. 彼女がいつ来るか教えてください。
答えを見る

(1) I know where he lives.

(2) Do you know what this is?

(3) Please tell me when she will come.

まとめ

  • 間接疑問:疑問詞 + 主語 + 動詞(do/does/did は消える)。
  • who / which が主語のときは、who lives ... / which is ... のようにそのまま続く。
  • 導入表現:I know / I don't know / I'm not sure / Tell me / Could you tell me / I wonder。
  • 主節が過去なら、原則として従節も過去にシフト(時制の一致。現在も変わらない事実は例外)。
  • yes/no 疑問 → if / whether。

もっと知る ── 発展・実生活(出典つき)

※ 教科書の内容に、信頼できる出典をもとにした発展・実生活・時事の話題を補足しています(教科書そのものではありません)。

間接疑問は「ていねいに聞く」ための道具実生活

英語では、知らない人に道や時間をたずねるとき、間接疑問を使うとよりていねいでフォーマルに聞こえます。たとえば直接「Where is the station?」と聞くより、「Could you tell me where the station is?」のほうが大人の英語として自然です。

出典:British Council Premier Skills English

間接疑問では語順が「主語+動詞」に戻る実生活

間接疑問のいちばん大事なルールは、疑問文の倒置をやめて「主語+動詞」の語順に戻すことです。「Could you tell me where the station is?」は正しく、「Could you tell me where is the station?」は誤りで、これは英語学習者がとてもよくする間違いだと指摘されています。

出典:British Council Premier Skills English

Yes/Noの質問は if / whether で埋め込む発展

「Is he busy?」のような Yes/No でこたえる疑問には疑問詞がないので、間接疑問にするときは if または whether を使います。語順はふつうの肯定文と同じに戻し、「I want to know if he is busy.」のように作ります。

出典:British Council Premier Skills English

「時制の一致」は報告のときに起こる現象発展

主節が過去になると従節も過去にずれる「時制の一致(backshift)」は、人の言葉を後から報告するときに広く見られる英語の特徴です。たとえば現在の「I work」を後から報告すると「He said that he worked」のように過去形へずれます。

出典:British Council LearnEnglish

日本語と英語は語順タイプがちがう発展

世界の言語を語順で分けると、日本語は「主語・目的語・動詞(SOV)」型、英語は「主語・動詞・目的語(SVO)」型です。WALS(世界言語構造地図)では SOV が564言語、SVO が488言語と、この2タイプで多くの言語をしめます。語順がちがうからこそ、英作文では日本語の順番に引きずられない練習が大切です。

出典:WALS(世界言語構造地図, Order of Subject, Object and Verb)

SOV型は世界でいちばん多い語順発展

主語・目的語・動詞の順にならべる SOV 型は、世界の言語のなかで最も多い語順で、SVO 型と合わせると、語順がはっきり決まっている言語の8割以上をしめます。日本語の「ジョンが手紙を読んだ」のような語順は、実は世界では多数派なのです。

出典:Wikipedia(Subject–object–verb word order, WALSデータを引用)