デジタルこどもBASEのロゴ特定非営利活動法人デジタルこどもBASE
中学生の学習ノート教科書をもう一段くわしく

It is … to 〜/want 人 to 〜/too … to 〜 ── 不定詞の応用構文

中2で学んだ「It is + 形容詞 + to 〜」を土台に、for 人(〜にとって)・want/ask/tell + 人 + to 〜(人に〜してほしい・頼む・言う)・too … to 〜(…すぎて〜できない)まで、不定詞の応用構文をまとめて身につけます。

形式主語 It is … to 〜 の復習と発展

型
It is + 形容詞 + (for 人) + to 動詞原形
主語が長くなるのを避けて、いったん it を主語の位置に置き、本当の内容(to以下)を文末に送る形。「だれにとって」を言うときは for 人 を to の前に入れます。
例文

To swim in the sea is fun. → It is fun to swim in the sea.(海で泳ぐのは楽しい)

It is important to study English.(英語を勉強することは重要だ)

It is easy for him to solve the problem.(彼にとってその問題を解くのは簡単だ)

It is difficult for me to get up early.(私にとって早起きするのは難しい)

形式主語 It ── 長い主語を後ろへ動かす To read books is fun. 長い主語がそのまま前に来る形(少しかたい言い方) It に置きかえて、to以下は文末へ動かす It is fun to read books. It が形式上の主語。本当の内容は文末の to read books It is easy for him to solve the problem. 「だれが」を言うときは for 人 を to の前に置く
図:To read books is fun.(長い主語が前)は It is fun to read books.(It が形式上の主語、本当の内容は文末)に置きかえられます。「だれにとって」を言うときは for 人 を to の前に入れます。

for 人 の位置:It is + 形容詞 + for + 人(目的格) + to 動詞原形。

  • for me(私にとって)/ for him(彼にとって)/ for us(私たちにとって)/ for children(子どもたちにとって)

want / ask / tell + 人 + to 〜

型
want / ask / tell + 人 + to 動詞原形
動詞のあとに「人」(目的語)を置き、そのあとに to不定詞を続けると、「人に〜してほしい」「人に〜するよう頼む」「人に〜するよう言う」を表せます。
例文

I want you to help me.(あなたに手伝ってほしい)

She asked him to open the window.(彼女は彼に窓を開けるよう頼んだ)

He told us to be quiet.(彼は私たちに静かにするように言った)

My mother wants me to study hard.(母は私に一生懸命勉強してほしいと思っている)

want to と want 人 to のちがい
  • want to 動詞原形:自分が「〜したい」 I want to help you.(私があなたを手伝いたい)
  • want + 人 + to 動詞原形:人に「〜してほしい」 I want you to help me.(あなたに私を手伝ってほしい)
  • askやtellも同じ形。人(目的語)を忘れずに置く。

too … to 〜 / … enough to 〜

型
too + 形容詞 + to 〜 / 形容詞 + enough + to 〜
too は形容詞の前、enough は形容詞のあとに置きます。too は「…すぎて〜できない」、enough は「十分〜なので〜できる」という反対の意味を表します。
例文

This box is too heavy to carry.(この箱は重すぎて運べません)

He is too young to drive.(彼は若すぎて運転できません)

This tea is hot enough to drink.(このお茶は飲めるくらい十分熱い)

She is old enough to travel alone.(彼女は1人で旅行できる年齢です)

位置に注意
  • too + 形容詞:too heavy(×heavy too)
  • 形容詞 + enough:heavy enough(×enough heavy)
  • 「だれにとって」を加えるときは to の前に for 人:too heavy for me to carry

so … that +文(書きかえ)

型
so + 形容詞 + that + 主語 + can't 〜
too … to は、so … that +否定の文に書きかえられます。意味は同じ「…すぎて〜できない」です。
書きかえの例

This box is too heavy to carry.

= This box is so heavy that I can't carry it.

He is too young to drive.

= He is so young that he can't drive.

疑問詞+to(復習)

16章「間接疑問(応用)」で学んだ what to do・how to use なども to不定詞の仲間です。ここで軽く復習しておきましょう。

  • I don't know what to do.(何をすればいいかわからない)
  • Tell me how to use this.(これをどう使うか教えて)

英語で使えるようにする練習

It is … to/want 人 to/too … to は、どれも to不定詞のあとに「本当に言いたいこと」が来る形です。次の型を、語句を入れ替えながら声に出してください。

型
3つの型のまとめ
It is + 形容詞 + to 〜 / want + 人 + to 〜 / too + 形容詞 + to 〜
音読して覚える例文

It is important to study English.

I want you to help me.

This box is too heavy to carry.

この章でつまずきやすいところ

It is … to/want 人 to/too … to は、どれも似た形の不定詞構文が続くため、意味や語順で立ち止まりやすい単元です。読解・英作文で迷う具体場面を整理します。

It is … to の it を「それ」と訳してしまう

  • つまずく場面:It is fun to swim in the sea. を読んで、「それは楽しい、海で泳ぐこと」のように it を何かを指す代名詞として訳そうとして、日本語訳がしっくりこなくなる場面。
  • 克服のコツ:働きの違いで整理する。この it は何かを指す代名詞ではなく、本当の主語(to以下)を後ろに送るための形式的な主語。訳すときは it 自体を訳さず、「to以下(〜すること)は…だ」とまとめて訳す。
  • ミニ例:It is fun to swim in the sea.(海で泳ぐことは楽しい)── it は「それ」と訳さない。

want to と want 人 to を取り違える

  • つまずく場面:「あなたに手伝ってほしい」を英作文するとき、I want to help you. と書いてしまい、「私があなたを手伝いたい」という逆の意味になってしまう場面。
  • 克服のコツ:位置関係で見分ける。want のすぐあとに人(目的語)があるかどうかを確認する。人がなければ「自分が〜したい」(want to)、人があれば「人に〜してほしい」(want 人 to)。
  • ミニ例:I want to help you.(私が手伝いたい)/ I want you to help me.(あなたに手伝ってほしい)

too … to の意味を「とても〜で」と誤読する

  • つまずく場面:This box is too heavy to carry. を「この箱はとても重くて運べる」のように、too を「とても」と読んでプラスの意味に誤解し、否定の結果(〜できない)を見落とす場面。
  • 克服のコツ:因果関係で整理する。too は「度をこえて〜すぎる」という行きすぎのサインで、そのあとの to 〜 は「(〜すぎて)できないこと」を表す。too が出てきたら「〜すぎてできない」を自動的にセットで思い出す。
  • ミニ例:This box is too heavy to carry.(重すぎて運べない)

so … that に書きかえるとき can't を忘れる

  • つまずく場面:He is too young to drive. を so … that に書きかえるとき、He is so young that he drives. のように can't を落としてしまい、意味が反対になってしまう場面。
  • 克服のコツ:ペアで動かす。too … to はもともと否定の意味(〜できない)を含んでいるので、so … that に書きかえるときはthat節の中にcan't(couldn't)を必ず入れると決めておく。「too…toを見たら、書きかえ先には否定語」とセットで覚える。
  • ミニ例:He is too young to drive. = He is so young that he can't drive.

練習問題

問題1:It is … to への書きかえ
  1. To swim in the sea is fun.
  2. To study English is important.
答えを見る

(1) It is fun to swim in the sea.

(2) It is important to study English.

問題2:want / tell + 人 + to
  1. 私はあなたに手伝ってほしい。(wantを使って)
  2. 彼は私たちに静かにするように言った。(tellを使って)
答えを見る

(1) I want you to help me.

(2) He told us to be quiet.

問題3:too … to / so … that
  1. This box is too heavy to carry. を so … that を使って書きかえなさい。
  2. This tea is hot enough to drink. を日本語にしなさい。
答えを見る

(1) This box is so heavy that I can't carry it.

(2) このお茶は飲めるくらい十分熱いです。

問題4:間違い直し
  1. It is fun swim in the sea.
  2. I want to you help me.
  3. He is too young drive.
答えを見る

(1) It is fun to swim in the sea.

(2) I want you to help me.

(3) He is too young to drive.

追加問題(瞬間英作文)
too … to を使って英語にしなさい。

この箱は重すぎて運べません。

答えを見る

This box is too heavy to carry.

まとめ

  • It is + 形容詞 + (for 人) + to 〜:長い主語を it で受け、to以下を文末に送る。
  • want/ask/tell + 人 + to 〜:「人に〜してほしい・頼む・言う」。want to(自分が)との違いに注意。
  • too + 形容詞 + to 〜:「…すぎて〜できない」。enoughは形容詞のあとに置き、反対の意味。
  • too … to は so … that + can't に書きかえられる。

もっと知る ── 発展・実生活(出典つき)

※ 教科書の内容に、信頼できる出典をもとにした発展・実生活・時事の話題を補足しています(教科書そのものではありません)。

It is … to は「本当の主語をあとに送る」しくみ発展

ケンブリッジ辞典の文法解説によると、英語には it を主語の位置に置いて、本当の内容(to不定詞などの長い部分)を後ろに送る言い方があります。これを it を「形式的な主語(empty subject)」として使うと説明しており、It is + 形容詞 + to不定詞はその代表的な形です。

出典:Cambridge Dictionary Grammar(ケンブリッジ辞典 文法)

「To 〜 is …」の形は今もことわざなどに残っている発展

ウィキペディアの解説によると、to不定詞は文の主語としても使うことができ、有名な言い回し To err is human.(人間はだれでも間違えるものだ)はその形です。今の英語ではIt is … to 〜の形の方がふつうですが、To 〜 is …の形もことわざや書き言葉に残っています。

出典:Wikipedia「To-infinitive」

want/ask/tellのあとの「人」は動詞の目的語発展

ケンブリッジ辞典の文法解説によると、want, ask, tell, would likeなどの動詞は、「人」を目的語として置き、そのあとにto不定詞を続けて「人に〜してほしい・するように頼む・言う」という意味を作ります。動詞ごとに続く形が決まっているため、1つずつ例文で覚えるのが確実です。

出典:Cambridge Dictionary Grammar(ケンブリッジ辞典 文法)

too と enough は形容詞との位置が逆発展

ケンブリッジ辞典の文法解説によると、tooは形容詞の前(too heavy)、enoughは形容詞のあと(heavy enough)に置きます。どちらもto不定詞と組み合わせて、「〜すぎて…できない」「十分〜なので…できる」という反対の内容を表せます。

出典:Cambridge Dictionary Grammar(ケンブリッジ辞典 文法)

so … that は too … to の言いかえに使われる発展

ケンブリッジ辞典の文法解説によると、so + 形容詞 + that には「とても〜なので…という結果になる」という意味があります。too … to(…すぎて〜できない)と同じ内容を、否定の結果をthat節で表す形に言いかえられるため、書きかえ問題で頻出のペアです。

出典:Cambridge Dictionary Grammar(ケンブリッジ辞典 文法)