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中学生の学習ノート教科書をもう一段くわしく

分詞の前置修飾 ── 1語で名詞の前から

分詞は 1語のとき名詞の前に置きます。「眠っている赤ちゃん a sleeping baby」のように、形容詞のように働く分詞。現在分詞と過去分詞の 意味の違いに注意です。中3英語の重要文法。

分詞とは

用語
分詞
動詞から作られる形容詞のような形。
① 現在分詞(〜ing):「〜している」(能動・進行)
② 過去分詞(〜ed/不規則):「〜された」(受動・完了)

1語の分詞は前から修飾

ルール
分詞の前置修飾
分詞が 1語のとき、名詞の 前に置いて修飾する。形容詞と同じ位置。
2語以上のときは 後置修飾(次の記事で詳しく)。

現在分詞(〜ing)の前置修飾

例:「〜している」(能動)

a sleeping baby(眠っている赤ちゃん)

a running dog(走っている犬)

a smiling girl(笑っている女の子)

a singing bird(歌っている鳥)

a crying child(泣いている子供)

a swimming fish(泳いでいる魚)

→ 名詞が 能動的に動作している

過去分詞の前置修飾

例:「〜された」(受動)

a broken window(壊れた窓)

a used car(中古車、使われた車)

a closed door(閉じられたドア)

a boiled egg(ゆで卵)

a stolen bike(盗まれた自転車)

a written letter(書かれた手紙)

→ 名詞が 受動的に動作される

現在分詞と過去分詞の使い分け

  • 名詞が動作を している → 現在分詞(〜ing、能動)
  • 名詞が動作を される → 過去分詞(受動)
  • 「赤ちゃんが眠る」→ sleeping baby
  • 「窓が壊される」→ broken window

感情動詞の使い分け(最重要)

違いの例

an exciting movie(わくわくさせる映画)← 物が能動

an excited audience(わくわくしている観客)← 人が受動

a boring class(退屈な授業)

a bored student(退屈している生徒)

an interesting book(面白い本)

an interested reader(興味のある読者)

surprising news(驚くべきニュース)

a surprised face(驚いた顔)

主な感情動詞の対応表

動詞〜ing(能動)〜ed(受動)
exciteexciting(わくわくさせる)excited(わくわくしている)
interestinteresting(面白い)interested(興味がある)
boreboring(退屈にさせる)bored(退屈している)
surprisesurprising(驚くべき)surprised(驚いた)
tiretiring(疲れさせる)tired(疲れた)
shockshocking(衝撃的な)shocked(衝撃を受けた)
amazeamazing(驚くべき)amazed(驚いた)
confuseconfusing(混乱させる)confused(混乱した)

感情動詞の覚え方

原則

物・出来事が ~ing(その物が人をどうさせるか)

 例:The trip is exciting.(旅行はわくわくさせる)

人が ~ed(その人がどう感じているか)

 例:I am excited about the trip.(私は旅行にわくわくしている)

→ 主語が物か人かで形が変わる

分詞の語幹を覚える

不規則動詞の過去分詞

主な不規則動詞の過去分詞は要暗記:

break → broken、write → written、speak → spoken

see → seen、eat → eaten、do → done

give → given、take → taken、make → made

find → found、buy → bought、teach → taught

つまずきポイント①:感情動詞の使い分け
  • exciting / excited、interesting / interested、boring / bored など
  • 物・出来事が~ing(人をどうさせるか)
  • 人が~ed(その感情になっている)
  • 例:I am excited about the trip.(私はわくわく)
  • 例:The trip is exciting.(その旅行はわくわくさせる)
つまずきポイント②:1語で前、2語以上で後
  • 1語の分詞 → 名詞の前(a sleeping baby)
  • 2語以上 → 名詞の後(a baby sleeping in the bed)
  • 「the baby + 修飾語句」となるパターンは後置(次の記事)
つまずきポイント③:過去分詞の活用
  • 規則動詞:動詞 + ed
  • 不規則動詞:暗記が必要
  • 「broken」「written」など過去分詞特有の形を覚える

英語で使えるようにする練習

この単元は、説明を読んで終わりにすると定着しません。次の型を、主語・時・目的語を入れ替えながら声に出してください。

型
分詞の前置修飾の基本パターン
分詞1語 + 名詞
音読して覚える例文

a sleeping baby

a broken window

boiling water

よくあるミス
  • 1語なら名詞の前に置くことが多い。
  • 現在分詞は「〜している」、過去分詞は「〜された・〜した状態」。
  • 2語以上なら後ろから説明する。

この章でつまずきやすいところ

分詞の前置修飾は、ぱっと見ると形容詞のようで、いざ自分で英文を作ろうとすると形と位置で迷う単元です。本文の途中で「能動か受動か」「ingかedか」が見えなくなる瞬間を、場面ごとに整理しておきましょう。

ingを「進行形のing」と思い込んでしまう

  • つまずく場面:a sleeping baby を読んでいる途中で、「sleeping は be動詞 + ing の進行形では?」と感じ、ここに be動詞がないのは文が壊れているからだと勘違いしてしまう場面。
  • 克服のコツ:位置関係で見分けます。be動詞があってその後ろにあれば進行形、be動詞がなく名詞の直前にあれば前置修飾の分詞です。さらに、進行形は「文の動詞」、前置修飾の分詞は「名詞の飾り」と役割が違うことを確認してから訳すと迷いません。
  • ミニ例:a sleeping baby は「眠っている赤ちゃん」(名詞の飾り)。The baby is sleeping. は「赤ちゃんは眠っている」(文の動詞)。同じ sleeping でも位置で役割が変わります。

感情動詞でingとedをひっくり返してしまう

  • つまずく場面:an exciting movie / an excited audience を読み比べている途中で、「自分はわくわくしている → exciting」と日本語の感覚で選んでしまい、I am exciting about the trip. と書いてしまう場面。
  • 克服のコツ:因果関係で整理します。させる側(原因)が ing、される側(感じる人)が edです。物・出来事はたいてい「させる側」なので ing、人はたいてい「感じる側」なので ed、と並べて確認してから書くと安全です。
  • ミニ例:The trip is exciting.(旅行が人をわくわくさせる=原因)/I am excited about the trip.(私はわくわくさせられている=結果)。物が ing、人が ed の組み合わせになります。

「1語かどうか」を数え忘れて前に置いてしまう

  • つまずく場面:「ベッドで眠っている赤ちゃん」を英作している途中で、a sleeping baby の形を思い出し、a sleeping in bed baby と書いてしまいそうになる場面。
  • 克服のコツ:位置関係のルールで決めます。分詞が1語だけなら名詞の前、分詞に他の語がくっついて2語以上の固まりになったら名詞の後ろに回します。書く前に「この分詞は1語?それとも他の語を連れている?」と一度数えるのがコツです。
  • ミニ例:1語なら前:a sleeping baby。2語以上なら後ろ:a baby sleeping in bed。同じ sleeping でも、連れている語の数で置く場所が変わります。

過去分詞を過去形と取り違えてしまう

  • つまずく場面:a broken window を読んでいる途中で、「broken は break の過去形では?」と感じ、a broke window でもよさそうに見えてしまう場面。原形・過去形・過去分詞の三つが頭の中で混ざる。
  • 克服のコツ:break → broke → broken の三つ目(過去分詞)が名詞の前に置かれ、受動「〜された」の意味になります。過去形 broke は文の動詞用なので名詞の前には置けません。名詞を飾るのは過去分詞だけ、と役割で区別します。
  • ミニ例:a broken window(壊された窓=状態)。write → wrote → written なら a written letter(書かれた手紙)。不規則動詞は三つ目の形を名詞の前に置くと覚えると安全です。

練習問題

問題1(適切な分詞)
  1. a (sleep) cat
  2. a (break) cup
  3. a (cry) baby
  4. a (use) book
  5. a (run) horse
  6. a (close) door
答えを見る

(1) sleeping (2) broken (3) crying (4) used (5) running (6) closed

問題2(〜ing or ~ed)
  1. The movie was very (excite).
  2. I am (excite) about it.
  3. The story is (interest).
  4. I am (interest) in math.
  5. This book is (bore).
  6. The students are (bore).
答えを見る

(1) exciting(物) (2) excited(人)

(3) interesting(物) (4) interested(人)

(5) boring(物) (6) bored(人)

問題3(英訳)
  1. 眠っている赤ちゃん
  2. 壊れた窓
  3. 笑っている女の子
  4. ゆで卵
答えを見る

(1) a sleeping baby (2) a broken window (3) a smiling girl (4) a boiled egg

問題4(判別)

次の分詞は現在分詞か過去分詞か。意味も答えよ。

  1. a falling leaf
  2. a fallen leaf
答えを見る

(1) 現在分詞、落ちている葉(途中)

(2) 過去分詞、落ち葉(落ちきった葉)

追加問題(瞬間英作文)
次の日本語を、このページの型を使って英語にしなさい。
  1. 眠っている赤ちゃん
  2. 壊れた窓
  3. 沸騰している水
答えを見る

(1) a sleeping baby

(2) a broken window

(3) boiling water

まとめ

  • 1語の分詞は 名詞の前から修飾(形容詞と同じ位置)。
  • 現在分詞(〜ing):能動「〜している」
  • 過去分詞:受動「〜された」
  • 感情動詞:物・出来事は〜ing、人は〜ed。
  • 名詞が動作する側 → 現在分詞、される側 → 過去分詞。
  • 2語以上の場合は後置修飾(次の記事へ)。

もっと知る ── 発展・実生活(出典つき)

※ 教科書の内容に、信頼できる出典をもとにした発展・実生活・時事の話題を補足しています(教科書そのものではありません)。

surprising と surprised は辞書では「形容詞」発展

もともと分詞だった surprising と surprised は、よく使われるため辞書では形容詞として載っています。Oxford の辞書では surprising は「驚きを引き起こす(causing surprise)」、surprised は「驚きを感じている・示している(feeling or showing surprise)」と定義され、a surprising result/a surprised face のように名詞の前に置けます。

出典:Oxford Learner's Dictionaries(surprising)

「人は -ed、物事は -ing」を辞書で確かめる発展

感情を表す動詞では、人がその気持ちになっているとき過去分詞、物や出来事が気持ちを引き起こすとき現在分詞を使います。Oxford の辞書でも surprised は「人が驚きを感じている」、surprising は「物事が驚きを引き起こす」と区別されており、a surprised student と a surprising story のちがいを説明できます。

出典:Oxford Learner's Dictionaries(surprised)

spoken English(話される英語)も過去分詞の前置修飾実生活

「話し言葉の英語」は spoken English、「話される言語」は spoken language と言い、過去分詞 spoken が名詞を前から修飾しています。Oxford の辞書は spoken を「書くのではなく話すことに関する」と定義し、The spoken language differs from the written language. のように written(書かれた)と対で使われます。

出典:Oxford Learner's Dictionaries(spoken)

frozen food(冷凍食品)の frozen は過去分詞実生活

スーパーで見る「冷凍食品」は英語で frozen food と言い、freeze(凍らせる)の過去分詞 frozen が名詞を前から修飾しています。Oxford の辞書は frozen を「保存するためにとても低い温度に保たれた(食べ物)」と定義し、frozen peas や frozen pizza のように身近な言葉で使われます。

出典:Oxford Learner's Dictionaries(frozen)

developing country(発展途上国)に使われる現在分詞実生活

ニュースで聞く「発展途上国」は英語で developing country と言い、現在分詞 developing が名詞を前から修飾しています。Oxford の辞書は developing を「貧しく、産業や経済をより進んだものにしようとしている(国・社会)」と定義し、developing countries の形で使われます。

出典:Oxford Learner's Dictionaries(developing)