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中学生の学習ノート教科書をもう一段くわしく

分詞の後置修飾 ── 2語以上で名詞の後ろから

分詞 + 目的語・前置詞句などで 2語以上になると、修飾は 名詞の後ろから。the boy playing soccer(サッカーをしている男の子)のように、英語独特の「後ろから修飾する」感覚を身につけましょう。

前置修飾と後置修飾の使い分け

ルール
前置 vs 後置
1語の分詞:名詞の 前から修飾(a sleeping baby)
2語以上の分詞句:名詞の 後ろから修飾(the baby sleeping in the bed)

後置修飾の仕組み

後置修飾の構造

名詞 + 分詞 + 目的語/前置詞句 + ...

例:the boy + playing + soccer

  「サッカーをしている男の子」

例:the book + written + in English

  「英語で書かれた本」

→ 分詞のかたまりが名詞を後ろから修飾

現在分詞句の後置修飾

例:「〜している」(能動)

the boy playing soccer(サッカーをしている男の子)

the girl singing on the stage(ステージで歌っている女の子)

the dog sitting under the tree(木の下に座っている犬)

a man walking with a dog(犬と歩いている男)

the people waiting at the bus stop(バス停で待っている人たち)

the bird flying in the sky(空を飛んでいる鳥)

過去分詞句の後置修飾

例:「〜された」(受動)

a book written in English(英語で書かれた本)

a letter sent from America(アメリカから送られた手紙)

a song loved by many people(多くの人に愛される歌)

a car made in Japan(日本製の車)

the picture painted by Picasso(ピカソによって描かれた絵)

a story told by my grandfather(祖父によって語られた物語)

関係代名詞との関係(重要)

関係代名詞 + be動詞は省略可

the boy who is playing soccer = the boy playing soccer

the book which was written by him = the book written by him

→ 後置修飾の分詞は、関係代名詞構文の 省略形と見ることもできる

→ 関係代名詞が省略されると分詞だけ残る

「主格の関係代名詞 + be動詞」のみ省略可能

例文をたっぷり

いろんなパターン

I know the man waiting for the bus.

 (バスを待っている男を知っている)

The car parked over there is mine.

 (あそこに駐車されている車は私のだ)

She is the girl chosen as the leader.

 (彼女はリーダーに選ばれた女の子)

Look at the children playing in the park.

 (公園で遊んでいる子供たちを見て)

The cake made by my mother was delicious.

 (母が作ったケーキはおいしかった)

主語に分詞句が含まれる場合

長い主語

The boy [running over there] is my brother.

 (あそこを走っている少年は私の弟)

→ [ ] が主語の修飾語

→ 動詞は is(「少年」が主語)

The languages [spoken in Switzerland] are German, French, and Italian.

 (スイスで話されている言語は…)

現在分詞と過去分詞の使い分け

関係分詞例
能動(〜している)現在分詞(~ing)the boy playing soccer
受動(〜される)過去分詞the book written in English
能動と受動の判別

名詞が 動作する側 → 現在分詞

 例:the boy writing a letter(手紙を書いている男の子)

名詞が 動作される側 → 過去分詞

 例:the letter written by the boy(男の子に書かれた手紙)

→ 主体と客体の関係を見極める

つまずきポイント①:1語か2語以上か
  • 1語:名詞の前(a sleeping baby)
  • 2語以上:名詞の後ろ(the baby sleeping in the bed)
  • 分詞が単独か、目的語・前置詞句などを伴っているかで判断
つまずきポイント②:能動か受動か
  • 名詞が動作する → 現在分詞(~ing)
  • 名詞が動作される → 過去分詞
  • 「the boy running」(少年が走る、能動)
  • 「the car parked」(車が止められる、受動)
つまずきポイント③:訳し方
  • 分詞句は 後ろから前へ訳す
  • 例:the man waiting at the station
  •  → 「駅で待っている男」
  • 日本語は連体修飾語が前から、英語は後ろから

英語で使えるようにする練習

この単元は、説明を読んで終わりにすると定着しません。次の型を、主語・時・目的語を入れ替えながら声に出してください。

型
分詞の後置修飾の基本パターン
名詞 + 分詞句
音読して覚える例文

the boy playing soccer

the language spoken in Canada

the pictures taken by my father

よくあるミス
  • 2語以上の説明は名詞の後ろ。
  • 現在分詞は能動、過去分詞は受け身。
  • どの名詞を説明しているかを先に確認する。

この章でつまずきやすいところ

分詞の後置修飾は、英文を読んでいる途中に「どの名詞を説明しているのか」「能動か受動か」で頭が止まりやすい単元です。日本語の語順に引っぱられず、英語の語順のまま意味のかたまりを作る感覚を、迷いやすい場面ごとに整理します。

分詞を主語の動詞だと思い込んでしまう

  • つまずく場面:The boy running over there is my brother. を読んでいる途中、running を見て「少年が走る」と訳しはじめ、そのあと is が出てきて「動詞が二つある」と混乱する。どこまでが主語のかたまりか、判断できずに止まる。
  • 克服のコツ:位置関係で見分けます。名詞のすぐ後ろに -ing/過去分詞+α が続いたら、それは文の動詞ではなく名詞を後ろから説明する分詞句。文全体の動詞は、その分詞句のかたまりが終わったあとに出てくる be 動詞や一般動詞のほうだ、と先に枠取りしてから訳します。
  • ミニ例:The boy running over there is my brother. では running over there までが少年を説明するかたまりで、文の動詞は is。

能動か受動かを名詞との関係で考えずに、形だけで決めてしまう

  • つまずく場面:a song ( sing / sung ) by Taylor Swift のような選択肢を見ているとき、「歌だから sing かな」と動詞の元の意味だけで選び、名詞と分詞の関係を見ないまま手が動いてしまう。
  • 克服のコツ:因果関係で見ます。前の名詞が「自分でする側」なら現在分詞(-ing)、「されている側」なら過去分詞。song は「歌われる」側なので過去分詞 sung。boy が走るなら running、car が止められるなら parked、と「主語にしたとき自然か」を心の中で試すと迷いません。
  • ミニ例:the boy running(少年が走る=能動)/ a song sung by Taylor Swift(歌が歌われる=受動)。

1語の分詞も後ろから修飾すると思い込んでしまう

  • つまずく場面:a sleeping baby と the baby sleeping in the bed の両方を見たとき、「分詞は後ろから修飾するんじゃなかった?」と前置の a sleeping baby に違和感を覚え、どちらが正しい語順か手が止まる。
  • 克服のコツ:見分け方は分詞が「単独か、連れがいるか」。分詞 1 語だけなら名詞の前(a sleeping baby)、目的語や場所などを連れて 2 語以上になったら名詞の後ろ(the baby sleeping in the bed)。語数ではなく「分詞句として広がっているか」で位置が決まります。
  • ミニ例:a sleeping baby(眠っている赤ちゃん/前置)/ the baby sleeping in the bed(ベッドで眠っている赤ちゃん/後置)。

日本語の語順のまま、修飾を前から訳そうとして止まってしまう

  • つまずく場面:The languages spoken in Switzerland are German, French, and Italian. を読み進めるとき、頭から「言語は話される…スイスで…」と日本語の連体修飾の順で組み直そうとして、文全体の意味がつながらず読み返してしまう。
  • 克服のコツ:時系列(読む順)で処理します。英語は「名詞 → 説明」の順なので、まず名詞をつかみ、続く分詞句はいったんカッコで囲って意味のかたまりにし、最後に日本語にするときだけ後ろから前へ訳す、と読みと訳を分けます。読む途中で訳語の順を直そうとしないのがコツ。
  • ミニ例:The languages [spoken in Switzerland] are German, French, and Italian. → 訳す段階で「スイスで話されている言語は…」と後ろから前へ。

練習問題

問題1(並べかえ)
  1. あの公園で走っている男の子は私の弟です。
  2. 母が作ったケーキはおいしかった。
  3. 英語で書かれたその本は面白い。
答えを見る

(1) The boy running in that park is my brother.

(2) The cake made by my mother was delicious.

(3) The book written in English is interesting.

問題2(関係代名詞 → 分詞)
  1. The girl who is standing there is Lisa.
  2. The book which was written by him is famous.
  3. The dog which is sleeping is cute.
答えを見る

(1) The girl standing there is Lisa.

(2) The book written by him is famous.

(3) The dog sleeping is cute.

問題3(適切な分詞)
  1. The boy (run / running) over there is my friend.
  2. The window (break / broken) by him was repaired.
  3. The students (study / studying) in the library are quiet.
  4. This is a song (sing / sung) by Taylor Swift.
答えを見る

(1) running (2) broken (3) studying (4) sung

問題4(英訳)

「ピカソによって描かれた絵」を英訳せよ。

答えを見る

the picture painted by Picasso

追加問題(瞬間英作文)
次の日本語を、このページの型を使って英語にしなさい。
  1. サッカーをしている少年
  2. カナダで話されている言語
  3. 父によって撮られた写真
答えを見る

(1) the boy playing soccer

(2) the language spoken in Canada

(3) the pictures taken by my father

まとめ

  • 分詞が 2語以上 → 名詞の 後ろから修飾。
  • 現在分詞句:「〜している」(能動)
  • 過去分詞句:「〜された」(受動)
  • 関係代名詞「主格 + be動詞」省略 → 分詞句。
  • 能動か受動かで現在分詞か過去分詞を選ぶ。
  • 後ろから前へ訳す。

もっと知る ── 発展・実生活(出典つき)

※ 教科書の内容に、信頼できる出典をもとにした発展・実生活・時事の話題を補足しています(教科書そのものではありません)。

the languages spoken in Switzerland は本当の話実生活

教科書に出てくる「スイスで話されている言語」は実在の例で、スイスには公用語が4つあります。ドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語で、議会では同時通訳が使われ、道路標識や製品の説明も複数の言語で書かれています。過去分詞 spoken を使った後置修飾が、現実の多言語国家を表しているのです。

出典:SWI swissinfo.ch(スイス公共放送協会の国際部)

the language spoken in Canada ── 公用語は2つ実生活

練習問題の「カナダで話されている言語(the language spoken in Canada)」も実生活とつながっています。カナダの公用語は英語とフランス語の2つで、特にケベック州ではフランス語が広く使われています。1つの国でも spoken in 〜 が指す言語は1つとは限らない、と知ると後置修飾の意味がよりはっきりします。

出典:外務省(カナダ基礎データ)

a book written in English ── 英語は世界で約15億人発展

「英語で書かれた本(a book written in English)」が世界中で読めるのは、英語を使う人がとても多いからです。ブリティッシュ・カウンシルの調査では、世界で約15億人が英語を使い、そのうち母語話者は約4億人で、残りの大多数は学んで身につけた人たちです。written in English という過去分詞句が、世界共通語としての英語の広がりを表しています。

出典:British Council(The Future of English)

a car made in Japan は日本の主要産業実生活

「日本製の車(a car made in Japan)」の made は過去分詞で、車が「作られる側」だから現在分詞 making ではなく made を使います。日本自動車工業会によると、2024年の日本の四輪車生産は約823万台で、自動車関連の輸出額は22兆円を超えました。made in 〜 は商品ラベルでも見かける、後置修飾の身近な実例です。

出典:一般社団法人 日本自動車工業会(JAMA 統計)

the picture painted by Picasso ── 実在の名画発展

「ピカソによって描かれた絵(the picture painted by Picasso)」と言える代表作が、1937年にピカソが描いた「ゲルニカ」です。この絵は現在スペインのソフィア王妃芸術センター(Museo Reina Sofía)に展示されています。絵は「描かれる側」なので painting ではなく過去分詞 painted を使い、by Picasso で「だれによって」かを示します。

出典:Museo Reina Sofía(ソフィア王妃芸術センター 公式コレクション)