デジタルこどもBASEのロゴ特定非営利活動法人デジタルこどもBASE
中学生の学習ノート教科書をもう一段くわしく

受動態の復習と整理 ── be + 過去分詞

中2で学んだ 受動態(be + 過去分詞)を、中3範囲の応用も含めて総整理。「〜される」の形は、現在・過去・現在完了それぞれで使えます。能動態との書き換えも徹底練習しましょう。

受動態の形

公式
受動態
主語 + be動詞 + 過去分詞 (+ by ~)
「(主語)は〜される/された」
基本例

This book is read by many people.(多くの人にこの本は読まれている)

The window was broken by the boy.(窓は男の子に壊された)

English is spoken in many countries.(英語は多くの国で話されている)

能動態と受動態の書き換え

変換のステップ

能動:He wrote this letter.

受動:This letter was written by him.

① 能動の 目的語 → 受動の主語

② 動詞 → be動詞 + 過去分詞(時制を合わせる)

③ 能動の主語 → by +目的格(he → him)

時制ごとの受動態

時制形例
現在am/is/are + p.p.The room is cleaned every day.
過去was/were + p.p.The window was broken yesterday.
未来will be + p.p.The book will be read by many.
現在完了have/has been + p.p.It has been used for years.

by 〜 の省略

  • 誰がやったか 重要でないとき → by 省略
  • 例:This temple was built in 1300.
  • 誰によってかが分かりきっている/重要でないとき省略

否定文と疑問文

否定文:be動詞の後ろに not

This book is not read by many.

The letter was not written by John.

疑問文:be動詞を文頭に

Is English spoken here? — Yes, it is.

Was the letter written by him?

by 以外の前置詞を使う表現

  • be known to:〜に知られている
  • be made of(材料の見た目が分かる)/from(変化して分からない)
  • be interested in:〜に興味がある
  • be covered with:〜でおおわれている
  • be surprised at:〜に驚く

不規則動詞の3形変化(過去分詞)

原形過去形過去分詞
bewas/werebeen
dodiddone
gowentgone
seesawseen
writewrotewritten
readreadread
speakspokespoken
breakbrokebroken
taketooktaken
givegavegiven
buildbuiltbuilt
makemademade
knowknewknown

受動態でよく使う場面

受動態が自然な場面

→ 動作の 対象(受け手)を主役にしたい

→ 動作の主が 不明・重要でない

→ 一般的な事実を述べたい

例:This temple was built in the 8th century.

例:Japanese is spoken in Japan.

例:The book was written in 1980.

受動態と能動態の使い分け

  • 能動態:誰がやったかが大事
  • 受動態:何がされたかが大事
  • 科学・歴史・客観的事実 → 受動態が多い
  • 日常会話 → 能動態が多い
  • 「誰が」を強調したくないとき → by を省略した受動態

SVOO の受動態(中3応用)

第4文型の受動態

能動:He gave me a book.(彼は私に本をくれた)

受動①:I was given a book by him.(人を主語に)

受動②:A book was given to me by him.(物を主語に)

→ どちらでも可能だが、人を主語にすることが多い

つまずきポイント①:過去分詞を覚える
  • 受動態は 過去分詞が命。不規則動詞は確実に。
  • 例:write → wrote → written、break → broke → broken、see → saw → seen
  • 「過去形」と「過去分詞」は違うこともある。混同しない。
つまずきポイント②:be動詞の時制を間違える
  • 受動態の時制は be動詞で決まる(過去分詞ではない)
  • 過去:was/were + p.p.
  • 現在:am/is/are + p.p.
  • 未来:will be + p.p.
  • 「過去分詞」は時制ではなく「受動」を示す
つまずきポイント③:by 以外の前置詞
  • be made of(材料の形が残る)/from(変化)
  • be known to(〜に知られている)
  • be interested in(〜に興味がある)
  • be covered with(〜でおおわれている)
  • 慣用表現として丸ごと覚える

英語で使えるようにする練習

この単元は、説明を読んで終わりにすると定着しません。次の型を、主語・時・目的語を入れ替えながら声に出してください。

型
受動態の基本パターン
主語 + be動詞 + 過去分詞 + by ...
音読して覚える例文

This book is read by many students.

The window was broken by Tom.

English is spoken in many countries.

よくあるミス
  • be動詞を忘れない。
  • 過去分詞を使う。
  • by は動作主が必要なときだけ。

この章でつまずきやすいところ

受動態は「be動詞+過去分詞」の形ですが、本文や英作文の途中で「be動詞を入れ忘れる」「過去分詞と過去形を混同する」「byのつもりで前置詞を選び間違える」といった迷いが起きやすい単元です。読み進めながら立ち止まりやすい場面を整理します。

過去形と過去分詞を同じものと思い込んでしまう

  • つまずく場面:本文で The window was broken by the boy. を読んでいる途中、「brokeでもbrokenでもどっちでも意味は通じる気がする」と迷い、自分で書くときに was broke と書いてしまう場面。
  • 克服のコツ:位置関係で見分けます。be動詞のうしろに来る形が「受動態の動詞」で、ここは必ず過去分詞(p.p.)。「was/were のうしろは broken / written / spoken」とセットで覚え、過去形(broke, wrote, spoke)は be動詞なしで使う形だと区別します。
  • ミニ例:× The window was broke by Tom./〇 The window was broken by Tom.(broke は過去形、broken が過去分詞)

時制をbe動詞ではなく過去分詞で表そうとしてしまう

  • つまずく場面:「その窓は来週こわされる予定だ」を英訳しているとき、過去分詞を変えれば時制が表せる気がして The window will broken. のように書きかけて手が止まる場面。
  • 克服のコツ:時系列はbe動詞の側で決まります。過去分詞は「受動」の印で形は変わりません。現在は am/is/are、過去は was/were、未来は will be、現在完了は have/has been と切り替え、その後ろの過去分詞はそのままに保つ、と順序を固定します。
  • ミニ例:現在 The room is cleaned every day./過去 The window was broken./未来 The window will be broken.(broken の形は変えず be側で時制を表す)

受動態なのに能動態のつもりでbe動詞を抜かしてしまう

  • つまずく場面:日本語の「英語は多くの国で話されている」を訳すとき、頭の中で「話される=spoken」と出てくるものの、be動詞を置くのを忘れて English spoken in many countries. と書いてしまい、なんとなく違う気がして止まる場面。
  • 克服のコツ:因果関係で確認します。主語が「動作をする側」なら能動、主語が「動作を受ける側」なら受動で、受動なら必ずbe動詞+過去分詞がセット。「English(言語)はspeakされる側」と主語の立場を確かめたら、過去分詞の前に必ず is/are を置く、と手順を固定します。
  • ミニ例:× English spoken in many countries./〇 English is spoken in many countries.(過去分詞だけでは文にならず、be動詞が必要)

by以外の前置詞をすべてbyに置き換えてしまう

  • つまずく場面:He is known ( ) everyone. の空所に「受動態だからby」と by を書き込んだ直後、選択肢に to があるのに気づいて視線が止まり、どちらが正しいか手が止まる場面。
  • 克服のコツ:見分け方として、これらは熟語ごと丸暗記します。「動作主を示す」のが by、それ以外は意味ごとに前置詞が決まっています。be known to(〜に知られる)、be made of(材料が見える)、be interested in、be covered with、be surprised at をかたまりで記憶します。
  • ミニ例:He is known to everyone./The table is made of wood./I am interested in science.(byに置き換えない)

練習問題

問題1(能動 → 受動)
  1. She wrote this letter.
  2. They built the school in 1990.
  3. People speak English in Canada.
答えを見る

(1) This letter was written by her.

(2) The school was built in 1990 (by them, omit).

(3) English is spoken in Canada.

問題2(受動 → 能動)
  1. This song is loved by many people.
  2. The book was read by my brother.
答えを見る

(1) Many people love this song.

(2) My brother read the book.

問題3(適切な前置詞)
  1. He is known ( ) everyone.
  2. The table is made ( ) wood.
  3. I am interested ( ) science.
答えを見る

(1) to (2) of (3) in

追加問題(瞬間英作文)
次の日本語を、このページの型を使って英語にしなさい。
  1. この本は多くの生徒に読まれています。
  2. その窓はトムによって壊されました。
  3. 英語は多くの国で話されています。
答えを見る

(1) This book is read by many students.

(2) The window was broken by Tom.

(3) English is spoken in many countries.

まとめ

  • 受動態 = be + 過去分詞。「〜される」
  • 能動 → 受動:目的語が主語に、主語は by + 目的格に。
  • 時制:be動詞の時制を合わせる。
  • by 以外の前置詞も多い:to, of, in, with, at など。

もっと知る ── 発展・実生活(出典つき)

※ 教科書の内容に、信頼できる出典をもとにした発展・実生活・時事の話題を補足しています(教科書そのものではありません)。

「English is spoken in many countries.」は本当か実生活

英語は国連の6つの公用語(英語・フランス語・中国語・ロシア語・スペイン語・アラビア語)の一つで、事務局や国際司法裁判所では英語とフランス語が常用語とされています。世界の会議や条約で英語が広く使われているからこそ、「English is spoken in ~」という受動態が事実を述べる自然な言い方になります。

出典:国連広報センター(加盟国と公用語)

ペットボトルは何に「リサイクルされる」?実生活

環境省のサイトによると、使われたペットボトルは卵パックや青果物トレー、衣類や自動車・鉄道用の繊維、さらに新しいペットボトルなどに再生されています。「This bottle is recycled into clothes.」のように、誰がやるかより「何にされるか」が大事な場面で受動態がぴったり合います。

出典:環境省 プラスチック・スマート(ペットボトルは何にリサイクルされるの?)

歴史を語るときに受動態が活躍する発展

法隆寺の地域には7世紀から8世紀に建てられた、現存する世界最古級の木造建築が残っています。建てた人がはっきり一人に決まらない歴史的事実は、「This temple was built in the 7th century.」のように受動態で表すと自然です。教科書の「by を省略する」例とぴったり対応します。

出典:文化庁 文化遺産オンライン(法隆寺地域の仏教建造物)

be made of と be made from の違いを実物で確認発展

ペットボトルの原料はPET(ポリエチレンテレフタレート)という樹脂で、見た目では元の材料がわかりません。だから「be made from」を使い、「Plastic bottles are made from petroleum.」のように言います。逆に木の机のように材料が見てわかるときは「The desk is made of wood.」と be made of を使います。

出典:環境省 プラスチック・スマート(ペットボトルは何にリサイクルされるの?)

英語は世界の「公用語」としてどれだけ広がっている?発展

英語は国連の6公用語の一つであるだけでなく、国際会議や学術論文、ニュースなど客観的な事実を伝える場面で広く使われています。こうした場面では「動作主」より「何が行われたか」を中心に伝えたいため、能動態より受動態が多くなる、という単元の説明そのものが世界の実態に表れています。

出典:国連広報センター(加盟国と公用語)