デジタルこどもBASEのロゴ特定非営利活動法人デジタルこどもBASE
中学生の学習ノート教科書をもう一段くわしく

江戸時代の年表

江戸幕府の成立から鎖国の完成、三大改革、そして町人文化までの重要年号を4つの表にまとめました。テスト前は年号だけでなく、できごとの順番と「なぜ起きたか」をセットで確認しましょう。

江戸幕府の成立と大名統制

年できごとポイント
1600年関ヶ原の戦い徳川家康(東軍)が石田三成(西軍)に勝利
1603年家康が征夷大将軍に江戸幕府を開く。約260年続く武家政権の始まり
1605年家康が将軍職を秀忠に譲る自身は大御所(おおごしょ)として政治を主導
1614〜15年大坂冬の陣・夏の陣豊臣家を滅ぼす
1615年武家諸法度(ぶけしょはっと)を制定2代秀忠の名で出された大名統制法。違反は改易・転封の厳罰
1615年一国一城令(いっこくいちじょうれい)大名の居城を原則1つに限り、軍事力を抑える
1615年禁中並公家諸法度を制定天皇・公家の行動を制限。京都所司代が監視
1616年家康死去
1635年参勤交代を制度化3代家光。大名は1年ごとに江戸と国元を往復。妻子は江戸に常住
(統治のしくみ)大名を3つに分類親藩(徳川の親族・御三家)・譜代(関ヶ原前からの家臣)・外様(関ヶ原後に従属、江戸から遠くに配置)
(幕府の職制)老中・大老など老中(政治の最高責任者、複数人)。特別なとき大老(最高位)。若年寄が補佐、奉行が実務

鎖国の完成過程

年できごとポイント
1587年バテレン追放令豊臣秀吉によるキリスト教宣教師の追放令
1612年幕府領内でキリスト教禁止令家康・秀忠のころ本格禁止へ
(禁教の方法)絵踏(えぶみ)を実施踏絵を踏ませてキリスト教の信者を見つけ出す
1624年スペイン船の来航禁止
1635年日本人の海外渡航・帰国を禁止
1637〜38年島原・天草一揆(しまばら・あまくさいっき)指導者は天草四郎時貞(あまくさしろうときさだ)。過酷な年貢とキリシタン弾圧への反発。禁教徹底のきっかけに
1639年ポルトガル船の来航禁止島原の乱後、禁教と貿易統制を強化
1641年オランダ商館を出島(でじま)へ移す幕府が貿易と外交を管理する鎖国体制が固まる
(村の統制)五人組(ごにんぐみ)の制度農民を5戸ずつまとめ、年貢や治安を連帯責任に。相互監視でキリシタンを密告させる
(対外の窓口)4つの口で交流継続長崎(オランダ・清)・対馬(朝鮮)・薩摩(琉球)・松前(アイヌ)。完全な孤立ではない

三大改革と田沼時代

年できごと人物・ポイント
1716〜45年享保の改革(きょうほうのかいかく)8代徳川吉宗。倹約令・新田開発で財政立て直しに成功
(享保の改革)目安箱(めやすばこ)を設置庶民の意見を聞く投書箱。江戸城に設置
(享保の改革)公事方御定書(くじかたおさだめがき)刑罰・裁判の基準を定めた法律集。上米の制・定免法も実施
1782〜87年天明の大飢饉(てんめいのだいききん)田沼政治への批判が集中
(田沼時代)田沼意次が株仲間を公認10代家治のもとで商業を重視。運上金・冥加金を取る。蝦夷地開発・長崎貿易も拡大
1786年田沼意次が失脚賄賂・腐敗が広まり批判を浴びる
1787〜93年寛政の改革(かんせいのかいかく)老中松平定信。倹約令・囲い米・棄捐令(きえんれい)。厳しすぎて反発
1833〜37年天保の大飢饉(てんぽうのだいききん)大坂で米価高騰、餓死者が続出
1837年大塩平八郎の乱元与力(幕府の役人)の反乱。幕府の威信が揺らぐ
1841〜43年天保の改革(てんぽうのかいかく)老中水野忠邦。株仲間解散・人返しの法(ひとがえしのほう)・上知令(あげちれい)
1843年水野忠邦が失脚上知令に大名・旗本が猛反発。改革は2年で挫折し、幕府は幕末へ

江戸時代の文化・学問

時期できごとポイント
17世紀末〜18世紀初頭(元禄=綱吉のころ)元禄文化(げんろくぶんか)上方(京都・大坂)中心の町人文化
元禄文化井原西鶴(いはらさいかく)浮世草子『日本永代蔵』『好色一代男』
元禄文化松尾芭蕉(まつおばしょう)俳諧『おくのほそ道』
元禄文化近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)人形浄瑠璃『曽根崎心中』
1774年『解体新書』刊行杉田玄白・前野良沢がオランダ医学書を翻訳(蘭学の発展)
(蘭学)伊能忠敬(いのうただたか)の測量全国を測量し『大日本沿海輿地全図』を作成
(国学)本居宣長(もとおりのりなが)『古事記伝』を完成させ、国学を大成
19世紀前半(文化・文政=家斉のころ)化政文化(かせいぶんか)江戸中心の大衆的な町人文化
化政文化葛飾北斎(かつしかほくさい)/歌川広重(うたがわひろしげ)浮世絵の風景画『富嶽三十六景』/『東海道五十三次』
化政文化滝沢馬琴(たきざわばきん)/十返舎一九(じっぺんしゃいっく)読本『南総里見八犬伝』/滑稽本『東海道中膝栗毛』
(教育の広がり)寺子屋(てらこや)・藩校(はんこう)寺子屋は庶民が読み書きそろばんを学ぶ場。藩校は武士の学校。高い識字率が明治の近代化を支える

覚え方・ポイント

  • 1603年は「ヒトムレ(1603)大名 江戸の城」と覚えると、家康が征夷大将軍になった年がすぐ出ます。関ヶ原(1600年)とセットで確認しましょう。
  • 鎖国は完全な孤立ではありません。長崎(オランダ・清)・対馬(朝鮮)・薩摩(琉球)・松前(アイヌ)の「4つの口」で世界とつながっていました。
  • 三大改革は「享保=吉宗、寛政=定信、天保=忠邦」の順。間に商業重視の田沼時代が入ることに注意。倹約・農村重視の改革と対比して覚えましょう。
  • 飢饉と改革はセットで起きます。天明の大飢饉→寛政の改革、天保の大飢饉→大塩平八郎の乱→天保の改革、という因果の流れで整理すると忘れません。
  • 文化は元号で整理すると年表と合います。元禄文化は5代綱吉のころ(上方)、化政文化は11代家斉の文化・文政のころ(江戸)。担い手はどちらも町人です。

関連する解説ページ

出典・最終更新

  • 出典基盤:教科書(中学社会)の核となる事実を、資料・年表として整理。
  • 最終更新:2026-07-07